Monthly Archives: 1月 2005

第20回 再スタートを切ることになりました。

 皆様、遅まきながら新年あけましておめでとうございます。
色々あった2004年でございましたが、2005年に入って早1月も末。いつもながら月日の経つ早さにただただ驚くばかりです。

 皆様にとって今年の年明けはいかがでございましたか?お子様は1年1年成長の楽しみがありますよね。
 さて、私鎌田はこのたび縁あって20年ぶりに本年4月より、横浜市青葉区たまプラーザにて横浜市認可保育園の園長として再スタートを切ることになりました。
 まさに地域に根ざし、異世代交流も計画に入れた斬新な保育サービスを提供して参りたいと考えております。

 皆様にはあらためて4月から園長だよりとしてさまざまなニーズを提供して参りたいと思っておりますので、どうかお楽しみにお待ち下さい。

オフィス 鎌田 代表 鎌田妙子

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元保育園園長、鎌田妙子が、今まで学んできた子育て理論や体験談などをもとに、子育ての悩みどころに対してアドバイスしていきます。毎回身近な事柄をテーマに、子育てアドバイスをお届けしていきますので是非ご覧ください。

<鎌田妙子> 1975年、北海道大学教育学部発達心理学研究室終了、認可施設 財団法人慈愛会保育園園長として9年間勤務。施設型保育の限界を超えるべく1986年独立。当時、日本では珍しいベビーシッター事業を立上げ、現在オフィス鎌田の代表として活躍中。

第16回 子どもと一緒にクッキング ~料理は五感を刺激します~

 毎日寒いですね。お風邪などひいていらっしゃいませんか。
 気候のいいときには午前中、公園に行って子どもを遊ばせていたお母さん方も、おうちでお子さんと過ごす時間が増える季節です。「ずっと家にいるとどうしてもルーズになって、食事やお昼寝の時間がまちまちになったりして、なんとなく1日が終わってしまう」というお宅はありませんか。
 本来、朝のうちに外に出て太陽の光を浴びると、体内時計がしっかりセットされて気持ちよく過ごせるので、ひとまわりお散歩してくるのもおすすめです。でも、ずっと家にいることになりそうな時、一緒にクッキングはどうでしょう。
 子どもに手伝ってもらうより、私がやってしまったほうが手っ取り早いし片づけも簡単。いえ、ここで大事にしたいのは「作る」という過程でお子さんにフルに五感を使う体験をしてもらうことです。

 まずエプロンをして手を洗いましょう。手の洗い方をよく見せて子どもにも手をきれいにしてもらいます。たとえばクッキーなら、粉や砂糖、バターなど分量を量って準備しておいたものを、子どもの背の高さにあったテーブルなどに並べます。
 これは小麦粉、これは砂糖、といった具合に紹介したら、これらを混ぜたり、こねたり丸めたり、型を抜いたり、ひとつひとつの活動をゆっくりやって見せながら子どもにもまねしてやってもらいましょう。形ができたら、天板に並べて焼きます。何をしてもらうかはお子さんの発達によります。
 2歳くらいなら型抜きしたり丸めたりだけでも楽しい活動になります。3歳以上なら、生地の感触を味わったり、焼けるときのいい匂いを知ったり、出来上がったものをそれぞれのお皿に取り分けたり、自分の作ったものを味わったり、と五感を刺激する楽しさに満ちた体験になることと思います。

 テレビやゲーム、コンピュータといったものに囲まれて生活するようになった昨今、現実とバーチャルの区別のつかない子どもたちが増えているような気がします。こんな時代だからこそ、自分の感覚を使って実際に体験する、その大切さを切実に感じます。人格の基盤が作られる乳幼児期の子どもたちに、五感を使った楽しい体験ができる機会をたくさん提供していくのも、私たち大人の責任なのではないでしょうか。

 なにはともあれ、時間も手間もかかりますが、子どもと一緒に作ったものを
「おいしいね」と言いながら一緒に食べる。こんなひとときを持つのもいいと思いませんか?

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新宿区河田町にあるWASEDA Frontier Kids Learning Centerの園長、橋本 恵理が、自らの子育て経験を活かし、モンテッソーリ教育の内容を身近な例を挙げながら紹介。「個性と自立心を養う」教育法であることをお伝えしていきます。

<橋本 恵理 (はしもと えり)> 早稲田大学理工学部卒業。大手保育事業会社にて認可保育園や駅型保育所などの立ち 上げ経験を持つ。2003年、幼児教育におけるベンチャー企業である㈱フューチャーフ ロンティアーズ取締役(COO)に就任。現在、新宿区河田町にモンテッソーリメソッ ドをベースに日本人を対象としたインターナショナルスクール WASEDA Frontier  Kids Learning Centerの園長として、また2児の母としても活躍中。

第5回 「“10の約束”のプリント」

今年もまたお入学の季節がやってきました。年中さんはいよいよスタートですね。 私の教室では“10の約束”のプリントをご両親様に読んでいただくことにしています。 来年以降受験に望まれる方のためにここに記させていただきます。

いよいよ 年中さんの番になりました。子供達は、お父様お母様が思っていらっしゃるよりも、もっとおとなです。赤ちゃんあつかいは、もうやめましょう。
日々生活の中で学んでいく事がたくさんあります。
この積み重ねこそが、受験の基礎であることを忘れないでください。

1.規則正しい生活が大切です。早寝、早起きをいたしましょう。
2.お食事の時は、テレビを見せないようにいたしましょう。
お母様も必ずテーブルについて、お行儀を教えたり、今日の出来事を話し合ったりしてください。
3.テレビを見るときに寝ころがるのは、やめさせましょう。
(子供の前では、ご両親も寝転がるのはやめましょう。)
4.おやつは、決まった時間にきちんと座らせて、いたしましょう。
5.おてつだいをさせましょう。これが多くの経験につながります。
6.自分のことは、できる限り自分でさせましょう。
7.挨拶、返事は、大きい声でいたしましょう。
8.大人に対する態度を教えましょう。
お父様お母様をたたいたり蹴ったりした時は、その場で強く叱りましょう。
子供の前では特にお父様をたて、愚痴を聞かせるのはやめましょう。
9.善悪の判断を教え、物を大切にすることや、人に対するやさしさ、感謝の気持ちを教えましょう。
10.たくさんの経験をさせてください。本を読み聞かせ、社会の常識やルール、しくみを教えましょう。

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長年都内で主催する幼児教室や、夏と冬に行う盛山キャンプを通して、子供達を我が子のように暖かく、厳しく鍛える盛山路子が、ホットな受験情報をお届けいたします。単なる受験テクニックだけでない親身なアドバイスは、受験を目指すお母様方必見です。

<盛山 路子 (もりやま みちこ)>
十年前から個人塾AJSを主宰。一男三女の母親としてお母さん的存在で幼稚園及び小学校受験、小学生と中学生の学力アップ等の教育にあたる。指導はかなり厳しいが必ず成果をあげる主義。冬、春、夏の学校の休みに団体生活を通して 子供達が協調性、忍耐、努力などを養うことを目的として実施する「ジュニアキャンプ」の理念に共鳴して指導を手伝っている。三十周年をむかえたこのキャンプは、冬休みと春休みはスキーを また夏休みには山や海で野外活動をしながら生活面の指導を行う。 趣味は幅広くフランス語科教員免許、華道草月流師範、華道池坊師範、きもの着付け講師、スキー検定一級等をもち、現在ワインエキスパート試験にむけて勉強中。

第4回 「幼児期の頭脳の発育について」

 子供の世界ではお絵かきや工作、あやとり、折り紙の上手な子供はいつも人気者ですね。国立小学校の受験問題には必ず手先を使う問題が出題され、手先の動きと脳の働きの関係を重要視しているようです。ところが最近、手先を上手に使えない子供さんが目に付きます。握力もありません。特に一人っ子さん。あり余る大人の手の数でほとんど自分の手や足を使わずに毎日を暮らしているのでしょうか。

 「暑ければ脱ぐ。寒ければ着る。暗ければ電気をつけ、部屋を移動するときには消す。」生活に必要なことは出来るだけ自分でさせましょう。身の回りのことを自分でさせていないと、子供は困る経験が不足します。困ればそれを打開するために頭を使います。子供なりに「苦肉の策」という知恵が出てきます。この「苦肉の策」こそが入学試験の合否にかかわるポイントなのです。
 困る前にお助けマンが現れてしまうと、頭の訓練が出来ず入学試験どころか子供達の中でのルールを決めて遊んだり、ごっこ遊びをしたりという行為が出来なくなってしまいます。子供だって面白くない相手とは遊びたくないですよね。

 お母様の努力で子供たちを仲良くさせようと、お誕生会やお遊び交流も必要でしょう。小学校受験をお考えなら塾通いもしなければなりません。しかしながら基本は別のところにあるということを改めて考えてください。幼児期の生活習慣が後々まで影響されていくと私は思います。

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<盛山 路子 (もりやま みちこ)>
十年前から個人塾AJSを主宰。一男三女の母親としてお母さん的存在で幼稚園及び小学校受験、小学生と中学生の学力アップ等の教育にあたる。指導はかなり厳しいが必ず成果をあげる主義。冬、春、夏の学校の休みに団体生活を通して 子供達が協調性、忍耐、努力などを養うことを目的として実施する「ジュニアキャンプ」の理念に共鳴して指導を手伝っている。三十周年をむかえたこのキャンプは、冬休みと春休みはスキーを また夏休みには山や海で野外活動をしながら生活面の指導を行う。 趣味は幅広くフランス語科教員免許、華道草月流師範、華道池坊師範、きもの着付け講師、スキー検定一級等をもち、現在ワインエキスパート試験にむけて勉強中。

第3回 「日々の生活を見直してみよう!」

世の母親のセリフ、ベスト3は「がんばりなさい」「勉強しなさい」「一生懸命やりなさい」でしょうか。
私達大人はよく使う言葉ですが、考えてみますと曖昧で漠然としていると思いませんか?

「勉強しなさい」という言葉を百回言うよりも、隣に座る三十分のほうがどれほど重みがあることでしょう。ただしこの三十分、有効に使おうと決心されたなら「、、、ながら」はやめましょう。「ママはお皿を洗ってくるからやっておきなさいね。」とか「洗濯物を干しているから出来たら呼びなさい。」では子どもの学力は伸びません。一字一句、鉛筆のもち方まで隣で見てこそ気がつくものがあるのです

私もそうでしたが子どもが小さい間はいつも体が疲れていて、だらしないとはわかっていてもちょっとソファーでゴロリなんていう経験は、誰にでもありますね。これは子どもが見ていないときにいたしましょう。子どももゴロゴロとしまりのない動作になってしまいます。これが入学試験には大敵なのです。

「勉強しなさい。」という言葉の前に毎日コツコツと勉強する習慣をつけましょう。楽しそうなテレビの音が聞こえていては、気が散ってしまうのも当然です。

今日は○○ちゃんのところとお夕食、明日は△△ちゃんの別荘へ、では落ち着きのある子どもに育つはずがありません。

親しい友人のお嬢さんが二人とも、常にトップの成績という人がいます。どうしたらそんな風に育つのかと根掘り葉掘り聞いてみたことがありました。毎日ひたすら勉強をさせるのだろうと思っていましたが、彼女の話を聞いて目からうろこでした。

家族で囲む食卓の話題が数学であり、地理であるそうです。食後に解く方程式はパズルの延長であり、「天声人語」は毎日の会話のテーマなのだそうです。

こうして育った子供達は自然と勉強に興味を持ち常にクラスで一番。環境作りの大切さをしみじみと感じました。

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長年都内で主催する幼児教室や、夏と冬に行う盛山キャンプを通して、子供達を我が子のように暖かく、厳しく鍛える盛山路子が、ホットな受験情報をお届けいたします。単なる受験テクニックだけでない親身なアドバイスは、受験を目指すお母様方必見です。

<盛山 路子 (もりやま みちこ)>
十年前から個人塾AJSを主宰。一男三女の母親としてお母さん的存在で幼稚園及び小学校受験、小学生と中学生の学力アップ等の教育にあたる。指導はかなり厳しいが必ず成果をあげる主義。冬、春、夏の学校の休みに団体生活を通して 子供達が協調性、忍耐、努力などを養うことを目的として実施する「ジュニアキャンプ」の理念に共鳴して指導を手伝っている。三十周年をむかえたこのキャンプは、冬休みと春休みはスキーを また夏休みには山や海で野外活動をしながら生活面の指導を行う。 趣味は幅広くフランス語科教員免許、華道草月流師範、華道池坊師範、きもの着付け講師、スキー検定一級等をもち、現在ワインエキスパート試験にむけて勉強中。

第2回 「まず強く、たくましく!」

お子様がどんな人に育ってほしいと思われますか。積極的な人、ばりばりと仕事をこなす活動的な人、皆に愛される明るい人、いきいきとした人、誰とでも仲良くできる人、がんばりのきく人等でしょうか。

親ならば誰でも我が子のしあわせを願います。私も四人の子供をもつ母親ですから皆様と同じように泣いたり笑ったりして子育てをしてまいりました。壁にぶつかれば自信をなくし、子供の笑顔を見てまた立ち上がる、そんな試行錯誤の数年間だったと思います。

子供達と接する仕事をしておりますと、よくお母様方から伺う言葉があります。「うちの子は 人見知りで、、、。」
「おとなしすぎて人前が苦手です。」
「家の中では元気すぎる位、元気なのですが、、、。」
家庭の中の居心地が良すぎると幼稚園や小学校という社会の中でたくましく生きていく事が出来ずに、子供達は苦労します。自分の思うように事が進まないと落ち込んでしまいます。登校拒否や校内暴力も決して他人事ではないのです。これから「社会」という大海に船出して行く子供達の行く先は穏やかな時ばかりではありません。小学校にあがるまでに家庭で団体生活の秩序と、がまんする事を教えてあげましょう。ご家族でゲームやトランプをされる時におとながわざと負けてあげていませんか。日々の生活において子供が中心になっていませんか。気に入らない事があった時に、おとなを平気でぶつような子供に育ててはいませんか。

ペットではなく、人間として人格を認めた子育てを心がければ子供達は自分自身の二本の足で立ち、しっかりと歩いて行けるのです。人間同士の本音のぶつかり合いが、芯の強い子、たくましい子をつくることでしょう。これこそがご両親の深い愛情のもとですくすくと成長することだと私は思います。

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長年都内で主催する幼児教室や、夏と冬に行う盛山キャンプを通して、子供達を我が子のように暖かく、厳しく鍛える盛山路子が、ホットな受験情報をお届けいたします。単なる受験テクニックだけでない親身なアドバイスは、受験を目指すお母様方必見です。

<盛山 路子 (もりやま みちこ)>
十年前から個人塾AJSを主宰。一男三女の母親としてお母さん的存在で幼稚園及び小学校受験、小学生と中学生の学力アップ等の教育にあたる。指導はかなり厳しいが必ず成果をあげる主義。冬、春、夏の学校の休みに団体生活を通して 子供達が協調性、忍耐、努力などを養うことを目的として実施する「ジュニアキャンプ」の理念に共鳴して指導を手伝っている。三十周年をむかえたこのキャンプは、冬休みと春休みはスキーを また夏休みには山や海で野外活動をしながら生活面の指導を行う。 趣味は幅広くフランス語科教員免許、華道草月流師範、華道池坊師範、きもの着付け講師、スキー検定一級等をもち、現在ワインエキスパート試験にむけて勉強中。

第1回 「合格」のためには我慢を教える

 「お入学」のための幼児の勉強を拝見しています。最近の受験の傾向としては、ペーパー試験から行動観察に移ってきていますが、指示を聞く訓練や考える訓練のために様々な分野を教えます。

 一般常識をどの程度教えれば良いですかと、毎年、お母様方から質問されます。小学校一年生と二年生の生活科の教科書に出ている事すべてです。公園で遊んでいる時に太陽、陰、風の話をしてください。お風呂の中で物の浮き沈みを考えれば良いのです。お手伝いをたくさんすればもっと世界が広がります。入学試験の勉強のテーマは、日々の生活の中にあるのです。

 しかしながら何といっても定員数の決まった狭き門でありますから、合格を手にする事はなかなか厳しいのが現実です。「駐車場に8台の車が停まっています。5台出て行き2台入って来ました。今いる車のタイヤの数を赤いクーピーで右の四角の中に丸で書きましょう。」などという、おとなでもつい聞き直してしまうような難しい問題もあります。

何年も前の事ですが配られた11枚の試験問題の中で1枚足りなかったお嬢さんがいました。このお子さんは問題を聞いた途端に、おかしい事に気付き手をあげて担当の先生に説明し、無事K小学校に合格しました。

同じ幼稚園に通園している仲の良いお友達といっしょになると歯止めがきかず、困ってしまいます等と言っていると、どこの受験会場に行っても同じグループだったり、今日に限って虫が飛んで来て気が散ってしまったり、新品の洋服のゴムが気になって指示が聞けなかったりとおもうようにならないのが小学校受験です。

どのような場合にも自分を見失わない自覚と我慢を日頃から教え、信頼して試験にのぞめるようにいたしましょう。

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長年都内で主催する幼児教室や、夏と冬に行う盛山キャンプを通して、子供達を我が子のように暖かく、厳しく鍛える盛山路子が、ホットな受験情報をお届けいたします。単なる受験テクニックだけでない親身なアドバイスは、受験を目指すお母様方必見です。

<盛山 路子 (もりやま みちこ)>
十年前から個人塾AJSを主宰。一男三女の母親としてお母さん的存在で幼稚園及び小学校受験、小学生と中学生の学力アップ等の教育にあたる。指導はかなり厳しいが必ず成果をあげる主義。冬、春、夏の学校の休みに団体生活を通して 子供達が協調性、忍耐、努力などを養うことを目的として実施する「ジュニアキャンプ」の理念に共鳴して指導を手伝っている。三十周年をむかえたこのキャンプは、冬休みと春休みはスキーを また夏休みには山や海で野外活動をしながら生活面の指導を行う。 趣味は幅広くフランス語科教員免許、華道草月流師範、華道池坊師範、きもの着付け講師、スキー検定一級等をもち、現在ワインエキスパート試験にむけて勉強中。

第5回 子供の心の栄養語2

「あなたが一番好き」
あなたの家の子どもが一人っ子じゃなくて、兄弟姉妹がいるのなら、子どもにとって誰が一番愛されているかというのは大きな関心事のひとつです。

カウンセリングで「自分に自信がない」「他人の方が自分より出来る気がする」といった問題を扱う時に「私はお兄ちゃんほど親に愛されていなかったんです」「姉のほうが可愛がられていました」といった幼児期の話を聞く事が多くあります。
もちろん「あなたよりお兄ちゃんの方が可愛い」なんて面と向かって言う親はまずいないと思います。子どもは、知らず知らずのうちにお兄ちゃんの話のほうを良く聞くようになっていたり、お姉ちゃんにばかりよく注意をしたり、といった親の態度を敏感に感じとり、「自分の方が可愛がられていないのでは」と感じるようになってしまうものなのです。
「そんな事を言っても、言う事を聞かない子には注意する事が多くなるし、仕方が無いじゃないですか」と言われるとその通りです。子供といっても、皆が同じ性格ではありません。気難しい子、かんしゃくを起こしやすい子、おとなしい子、言う事を聞かない子、よく言うことを聞く子、それぞれ子どもには個性がありますので、親が全ての子どもにいつも同じように接する事なんて出来る訳がありません。

そこで、時々その子が1人しかいないときを見計らって、その子をそっと抱きしめて「私はあなたが一番好きよ」と言ってあげてはどうでしょうか?「どっちが好きなんて言えない、私は自分の子どもを平等に愛してる」という言葉は理屈としては合っているかも知れません。でも子どもは理屈の世界では生きていないのです。今ここで自分がどう感じるかという世界で生きています。だからもう1人の子どもにも、その子が1人の時を見計らって「私はあなたが一番好き」と言うのです。それぞれの子どもに“一番好き”を言っていると、もしかすると子ども達はいつか2人で一緒にやってきて、あなたに詰め寄るかも知れません。「お母さんは僕にも弟にも“一番好き”と言ったけど、本当はどっちが好きなの。今ここではっきりして」。そこであなたは柔らかい口調でこう答えます「今ここじゃ答えられない。後で一人一人に答えるね」。そしてその子達がまた1人きりになったときにそれぞれにこう答えます。「さっきは弟がいたから言わなかったけど、本当はあなたが一番好きよ、でもこの事は2人の秘密だよ」

一番愛されているという感覚は、成長するにつれ、子どもの中で“自分は他人から受け入れられる人間だ”という自信になり、いろんなことを積極的にやっていく行動力の源になるかも知れません。そして一番愛されたという感覚は大人になった後も、子ども達を一生支えてくれる大切な性格の一部となってくれるでしょう。

   あなたの事が一番好き
   お兄ちゃんよりお姉ちゃんより
   妹より弟より
   あなたの事が一番好き
   これはあなたと私の間の秘密だよ
   あなたにとって大切な大切な秘密だよ
   でも私があなたを一番好きだということを
   これからもずっと一番好きだということを
   ずっとずっと覚えていてね

第4回 子供の心の栄養語

「頑張らなくていい」
“がんばってね”という言葉は子供に対して頻繁に使う言葉の一つです。子供が何か新しい事をやろうとしている時、応援する気持ちから思わず口走ってしまう事もあります。“がんばってね”は悪い言葉ではありません。しかし“がんばってね”だけだときつくなってしまう事があるのです。

“頑張れない私は価値がないのです”このように訴えられるうつ状態のクライアントさんが多くいらっしゃいます。“どうして頑張らないと価値がないの?”“どうしてか分からないけど価値がない気がするんです。だから頑張らなきゃいけない”“でも、今うつ病だから、頑張りたくても体は動かないでしょう?”“はい、だから益々自分は生きる価値が無く思えてきて、憂鬱で…”このようなやり取りはカウンセリングルームで頻繁に行われているのですが、ここで問題なのは、がんばっていない自分は価値がないという思考なのです。
子供が頑張ると褒めてあげる、これは大切な事です。しかし頑張っていないと振り向いてもらえないと子供が思ってしまうと、“頑張れない私は価値がない”という思考の基礎になってしまいます。

頑張っている子に“よく頑張ったね”と褒めてあげると、子供はもっと頑張れるようになるものです。しかし“頑張ったね”と褒め続けるばかりでは、子供は際限なく頑張り続けなくてはならなくなります。延々と頑張り続けるのはきつい事ですし、もしかしたらどこかで息切れして頑張れなくなってしまうかも知れません。

そのためにも“頑張っていなくてもあなたは愛されているんだよ”と教えてあげるのはどうでしょうか?“頑張れば褒めてもらえるけど、頑張っていなくても私は愛されている”と子供が確信を持てたとしたら、頑張る事が認められるための絶対条件ではなくなるのです。時には子供を抱きしめて“いつも頑張らなくてもいいよ”と優しく語り掛けてあげるのです。その時子供は、“たとえ頑張れなくても、私は愛してもらえる”という基礎的な安定感を得ることが出来るでしょう。

   いつも良く頑張っているね
   でもこれだけは覚えていてね
   たとえ頑張らなくてもあなたの事を愛しているよ
   頑張れない時には
   頑張らなくてもいいんだよ
   頑張っているあなたも
   頑張れないあなたも
   全部ひっくるめて
   私はあなたが大好き

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幼稚園や小中学校での講演活動や個人カウンセリングで活躍中の心理カウンセラー、倉成 央がおくるコラム式カウンセリング。 講演現場での出来事やカウンセリングなどの実体験を織り交ぜながら、様々な心理的アドバイスを紹介していきます。

<倉成 央 (くらなり ひろし)>
心理カウンセラー、各種(文化サークル、専門学校等)心理カウンセリング講座講師。 診療内科医院などの紹介で個人カウンセリングを行っている。また不登校や引きこもり、家庭内暴力等子供の問題や、子育ての問題、母親のストレスケアーについても、多くのカウンセリングを実施している。 幼稚園や小中学校での講演活動も行っており、主な講演テーマには「こんな言葉が子供を傷つける」「ゆとりをもって子供と接するために」などがある。

第3回 上手く出来なくてもいいよ

 自分で着替えること、行儀よく食事をすること、大人しくしていること、挨拶をすること、言葉を覚えること、それから習い事、等々子供たちがこの時期、出来るようにならないといけないことは数多くあります。子供たちはこの時期、好き嫌いに関係なく、それらに懸命に取り組んでいくのです。私たちは、教えたことを子供がうまくこなせないと、ついつい嫌な顔を子供に向けてしまいます。“この前教えたばかりなのに”“何度言ったらわかってくれるの”。出来ないことが嬉しいという親はほとんど居ないでしょうから、それは仕方が無いことです。その分、上手く出来たときには褒めてあげることになります。子供が上手くやれると、つい嬉しい顔になってしまいます。親の嬉しそうな顔を見るだけで、子供にとっては親から褒められているのと同じことになるのです。しかし、上手く出来たときに褒められるだけで、子供は心から安心するのでしょうか。
上手く出来ないときには嫌な顔をされてしまう、上手くいったら嬉しそうにされる。そればかりだと、子供は“上手くやれないと受け入れてもらえない(愛してもらえない)”と感じるようになることがあります。

 最近、成人した大人の中に、仕事や勉強などを上手くやれているうちは良いのですが、一旦上手くやれなくなると、“自分は人に受け入れられない”と自分の殻に閉じこもってしまう人たちが多くなっています。カウンセリングで、そういう人たちの話を聞いていると、“自分は小さいときから、上手くやれたときだけ親から受け入れて(認めて)もらえたが、上手く出来ないと親に受け入れてもらえていないと感じていた”という幼児体験を持っていることが多いのです。

 上手く出来ないときに叱られるから、子供も次にやるときには失敗しないように注意しようとします。上手くいくときには褒めてもらえるから、子供は次回も上手くやろうとします。これらはしつけとして必要なことでしょう。でも、時々でいいですから、教えたことを上手くやれているとかやれていないとかには関係なく、無条件で子供を認めてあげるのはどうでしょうか。

 例えば、“上手くやれてもやれなくても、私はあなたを愛しているよ”という言葉を、時々子供に言ってあげるのです。“出来なくても愛している”という言葉をもらうことによって、子供は、例え自分の行動は叱られていても、自分自身は受け入れられていると感じることが出来るようになります。“出来ることは褒められるから嬉しいことだ、でも例え上手く出来ないからといって、決して自分に価値が無いわけではない。自分は元々価値がある人間なのだ。”子供はこのように自分の存在価値に対して自信を持つことが出来るようになるのです。

   これだけは覚えていてください。
   あなたが何を出来たからといって、
   あなたが何を出来ないからといって、
   私にとってのあなたの価値は何も変わりません。
   あなたはいつも大きな価値のある大切な存在です。
   だって、たとえあなたが何か失敗したとしても
   私はあなたとのことが大好きなのですから

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幼稚園や小中学校での講演活動や個人カウンセリングで活躍中の心理カウンセラー、倉成 央がおくるコラム式カウンセリング。 講演現場での出来事やカウンセリングなどの実体験を織り交ぜながら、様々な心理的アドバイスを紹介していきます。

<倉成 央 (くらなり ひろし)> 心理カウンセラー、各種(文化サークル、専門学校等)心理カウンセリング講座講師。 診療内科医院などの紹介で個人カウンセリングを行っている。また不登校や引きこもり、家庭内暴力等子供の問題や、子育ての問題、母親のストレスケアーについても、多くのカウンセリングを実施している。 幼稚園や小中学校での講演活動も行っており、主な講演テーマには「こんな言葉が子供を傷つける」「ゆとりをもって子供と接するために」などがある。