Monthly Archives: 4月 2004

第7回 無意識にやってあげていませんか?~意識して動く~ 

 今まで、子どもの成長過程に見られる「敏感期」、それに見合った「環境」を準備することの重要性、そしてモンテッソーリ教育の目標である「自立」についてお話をしてきました。さて、これらの知識を毎日の子どもとの生活にどう生かしていけばいいのでしょうか。

 我が子が生まれてからずっとおっぱいやミルクをやり、オムツを取り替えて 世話をしてきたお母さんは、子育てにストレスを感じる時があっても、一方こんなに私を必要とする存在がいるのだということに、喜びを感じた時もたくさんあったことと思います。

 そんな中で、子どもが少しずつ成長しているのはわかっていても、まだ小さいから、これは私がやってあげなければできないことだ、と無意識に世話を焼いていることはありませんか。子どもは日々変化しています。今までできなかったことが、ちょっとしたきっかけである日突然できるようになることは珍しくありません。

「自分で、自分で」と主張するお子さんの場合は、その気持ちをくんでタイミングよく対応することができれば、自分でできることを増やしていくことができます。ところが、そうでないお子さんは、いつのまにかやってあげることが親子ともに当たり前になってしまいます。学校に行き始める頃になって急に一人でやりましょうといわれても、子どもは戸惑ってしまうでしょう。

 子どもは自立へ向かって成長しているのだということを信じて、一人でできるようになるにはどうしたらいいかを意識してください。

 親が意識することによって、子どもへの接し方は当然変わってきます。子どもが興味を持っている行為をていねいにはっきり見せることで、子どもも意識してその行為をやってみるようになります。これが、子どもが一人でできる環境をつくる第一歩になるのです。

 また、大人のリズムや都合と食い違うためにいらいらしたり、つい子どもを叱ってしまう。こんな時こそ子どもを知るチャンスだと思ってください。どうしてこの子はものを投げるのだろう、どうしてこの子はじっと座っていられないのだろう。感情的になる気持ちを好奇心に変えて見てみてください。手を使って投げることに興味があるんじゃないか、今この子は歩きたいんじゃないか、お母さんの発見がお子さんのよりよい成長を助ける環境をつくるヒントになっていくのです。

 医師だったモンテッソーリが、子どもの可能性を発見していったのは、科学者として客観的に見て分析するという術が身についていたからかもしれません。お母さんも、毎日の生活の中で意識して見る、意識して動くことを取り入れてみてください。

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新宿区河田町にあるWASEDA Frontier Kids Learning Centerの園長、橋本 恵理が、自らの子育て経験を活かし、モンテッソーリ教育の内容を身近な例を挙げながら紹介。「個性と自立心を養う」教育法であることをお伝えしていきます。

<橋本 恵理 (はしもと えり)> 早稲田大学理工学部卒業。大手保育事業会社にて認可保育園や駅型保育所などの立ち 上げ経験を持つ。2003年、幼児教育におけるベンチャー企業である㈱フューチャーフ ロンティアーズ取締役(COO)に就任。現在、新宿区河田町にモンテッソーリメソッ ドをベースに日本人を対象としたインターナショナルスクール WASEDA 

第11回 お子様に身を守らせる躾

皆様、お元気でいらっしゃいますか?

ひと月が過ぎることの何と早いことか・・・・・。しかしながら、毎年ちゃんと桜の花は美しく咲いてくれますね。嬉しいことです。

皆様におかれましては、お子様のご卒園・ご入園と、いよいよ4月を迎えてお忙しくお過ごしのことと思われます。

ところで、最近の事故などを見ていますと、こういう忙しい時期にこそ一層気を引き締めて、お子様にはきちんと“躾”をなさっておかれるよう、気をつけて頂きたいと思うところです。

3月に起こった回転ドアの悲しい事故も、お子様が親の手を離し一人で回転ドアに入ろうとして起こったことです。

確かに管理をする側は、常に万が一を想定した万全の体制をとるべきことは当然として、我々自身も常に危険から自ら身を守る意識を持つべきではないかと思うのです。

子どもは成長過程だからこそ、いつでも危険な冒険家です。子どもは成長過程だからこそ、いつでも不安定な心身状態です。

子どもはだからこそ、大人から守られなければならないのです。

これを機に、ご家庭で“お子様に身を守らせる躾”について再確認をしてみてはいかがでしょうか・・・・。

さて、私鎌田もこの春から皆様にご挨拶を申し上げていた通り、新しい人生の出発をしております。

毎日が新しく、毎日が発見の連続です。

そんな中から皆様に、さまざまな情報提供をして参りたいと思います。

今私は、東京近郊の数多くの老人ホームやデイ・サービスを回らせて頂いており、高齢化社会の現実をまざまざと見せつけられております。

幼稚園児をお持ちの皆様方には無関係のことのように思われるかもしれませんが、実は大いに関係があり、是非皆様にも知って頂きたいと思っているのです。

老人ホームの建設は今、猛烈な勢いで増えており、高齢者向けのサービスビジネスは超白熱状態です。

一概には申せませんが、社会福祉法人立の施設と民間企業が運営している施設とではサービスに対する意識がまるで違い、私の見る限りでは施設利用者に対して「お客様」という捉え方をするのが民間企業であるのに対し、社会福祉法人立の施設の場合はどうしても弱者救済の意識が強く、サービスは限りなく無料のものが良いものとされ、お金を支払って行うサービスは悪しきもの的な見方が横行しているように思えてなりません。

何せ、利用者(お客様)の立場に添ってお客様が真に必要とされるものを提供しようという意識がどこまであるのか、どこまで利用者の要望に添おうとしているのかが重要な点であるのに対し、現実は施設側の都合で物事が決まって行くと言うのが本音のように思えるのです。

それって違いますよね・・・・。

さりとて、“お金を支払いさえすれば何でもあり”と言うものでももちろんありません。

特に、先の短い高齢者の方々にはでき得る限りの我侭を聞いて差し上げることは良いとして、これからの社会を生きていかねばならない皆様方のお子様を託す施設は、親御様である皆様方がご自身のお子様に本当に合う施設であるのか(園の方針など)、信頼して任せられる所であるのかどうかを良く見極めて、選択をするべきであろうと思われるのです。

これからは、高齢者施設へもお子様のお預かり施設へも一層民間企業の参入が増えていくことでしょう。そんな中、何が大切なポイントなのかを良く考え、見極める目を養って行って頂きたいと思います。

時間がある時、お近くの高齢者施設へお子様とご一緒にお手伝いに行かれてみてはいかがでしょうか・・・・、きっと新しい発見ができることと思いますよ。

オフィス 鎌田  代表 鎌田妙子
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元保育園園長、鎌田妙子が、今まで学んできた子育て理論や体験談などをもとに、子育ての悩みどころに対してアドバイスしていきます。毎回身近な事柄をテーマに、子育てアドバイスをお届けしていきますので是非ご覧ください。

<鎌田妙子> 1975年、北海道大学教育学部発達心理学研究室終了、認可施設 財団法人慈愛会保育園園長として9年間勤務。施設型保育の限界を超えるべく1986年独立。当時、日本では珍しいベビーシッター事業を立上げ、現在オフィス鎌田の代表として活躍中。

第9回 「英語より大切な会話」

Aloha! この4月は日本では年度始めですね。お子さんが入園された方、ご入園おめでとうごさいます。私が日本にいた時、娘二人を入園させてほっとしたことを思い出します。桜の舞い散る下で、私から離れてゆく娘達を頼もしく思ったり、心配に思ったり、、、、、揺れる親心はまるで桜の花びらのようでした。この春同じような経験をされたお母様、お父様、ご心配いりません。お子さん達は、しっかりと大地を踏んで成長しますから、お二人の愛情を春の日のように注いで上げてくださいね。(春の日差しには意味があるのです。夏の太陽のような直接的愛情では、子どもが焼けどしてしまいます。ご夫婦の間の愛情からもれる間接的愛情で子どもはちょうど良く育つそうです。正に春の日で良いのです。)実は私は満開の桜を10年ぶりに満喫して日本から戻ったばかりです。一緒に連れて行った14歳になった息子は、日本の御伽噺(おとぎばなし)の中でしか知らなかった桜を、充分に堪能しました。日本人にとっての桜は、春、門出、出発、不安、希望、と重なり合っているようですね。

日本に行く度に、英語会話上達にかける日本人の熱意に驚かされます。今回も同じです。短期間で絶対に英語が話せれるようになる教材とか、駅前留学の広告も実に素晴らしい口上書きが車内一杯に掲げられていたり、英語の早期教育が益々盛んに浸透している事実も見たり聞いたりいたしました。英語が国際語として通用していることは確かです。英語で自由に自己表現出来ることは、国際社会で一人の人間として活動する上で、無くてはならないスキル(能力)です。ですから、早くからそのスキルを子どもの身につけさせようとする親の気持ちも解ります。ましてや英語が小学校の教科になるとなれば、当然でしょう。

でも私には、手放しでこの傾向を奨励するのには、疑問が伴います。どこの国の人でも、どの国の言語でも、言葉に長けている人には「人間好き」な人が多いようです。まして外国の言葉に長けている人は、「人間好き」プラス「健康的な好奇心(ゴシップなどではない、知識としての好奇心)」を持ち合わせていないと外国語の上達は困難です。そのためには会話を掘り下げる語学力が必要となります。自動翻訳機のように、ある単語や文章を右から左に置き換えるような会話には、やはり深みが伴いません。意思疎通は出来ても、人間としての関わりを深める会話にはなりません。これでは、バスに乗れたりパンを買えたり出来るでしょうが、友達は出来ませんし交渉ごとも実を結びません。

深みのある会話(事実を伝えるだけでなく、何故そうなったか、どうしてそう考えるのか等個人の意見を盛り込ませるように仕向ける会話)を子どもに教えるためには、やはり親子ともに自由に意思が通じ易い言語を使用することが必要です。私は娘二人とはずーと日本語で会話をしていたので、今でも深みのある会話でも私とは日本語です。時々娘達の単語や表現が見つからないと、私の英語力を加えて確認したりします。しかし息子とは英語なので、私の英語力がもどかしくなると会話もギクシャクしてきます。(特にテ―ンエイジャーの今風英語には私はお手上げです。)主人はそれを心得ているので、息子の深みのある会話は、英語で主人が訓練しています。

話をしながら考える。その考えに応じる相手の反応を吟味し又言葉を返す。相手の反応を理解するために確認したり、疑問を投げかけたり、又は違いを指摘して相手の反応を又伺う。会話とはそのように進むものではないでしょうか。英語の単語を覚えること以上に、日本語で深みのある会話をするほうが会話力の育成に大いに役立つとは思いませんか?後に英語を学んだ時、その会話力があれば英会話力は抜群に、しかも容易に会得できるはずです。幼児でも深みのある会話が出来るか疑問ですか?単語は少なくても、彼らの感性は大人の私達以上に豊かですから、大人同士よりも深みのある会話が出来る可能性は大いにあります。今夜はお子さんと深みのある会話にチャレンジしてみて下さい。

ノブコ タカハシ ムーア
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ハワイの花
ハワイには一年中さまざまなトロピカルフラワーが色鮮やかに咲ておりますが、花の種類によって時季はあります。ハワイの州花は黄色のハイビスカスです。
このハイビスカスだけでも、様々な色(赤、ピンク、紫、黄色、白、霜降りや二色のぼかし等)が楽しめますし、大きさや花びらの種類(しわのよった柔らかい花びらや、はりのある花びら等)も様々です。どうやらハワイには花好きの人が多く、品種改良を色々と試みている結果のようです。道端に咲いている花を失敬して髪に飾る女性もいますが、男性もいます。ハワイでは男性にも花が似合います。きっと日焼けした肌と明るい太陽光線の演出のお陰でしょうね。
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多民族社会ハワイから異文化理解に役立つ情報を発信している スクール ハウス インターナショナルの運営者です。異民族間 結婚の家庭で育つお子さんの生活環境、多民族化がすすむ日本社会 で国際人教育を必要とされている日本の子どもたちの家庭環境を 一日も早く整えるために、自分の体験に基ついて語ります。 ご参考にしていただければ、大変嬉しいです。

<ノブコ タカハシ ムーア>
関東学院女子短期大学英文科卒業後、デンマークのInternational Peoples’ College で 23カ国の学生と共同生活をしながら、国際理解、国際平和を学ぶ。帰国後 民間ユネスコ活動に出会い以来30年間日本社会の国際化の最先端で様々な 国際交流プログラムを企画実施する。1993年3人の子どもたちの学校教育の為 ハワイに移民。同年それまでの体験をまとめた「集まれ!地球の子ども達」を出版。 School House International のホームページはこちら>>