Monthly Archives: 3月 2004

第6回 「自分でしたい」は自立の芽生えです ~年齢に見合った自立をさせましょう~

 「自立」という言葉を聞いて、何を思い浮かべられるでしょうか? 子どもが大きくなりやがて成人して、親の援助を必要としなくなったときの姿をイメージされる方もおられるでしょう。これも大きな一つの自立の形です。けれども、子どもの自立をめざすといった場合、そんな遠い将来のことばかりを指すのではありません。文字どおり自分で立って歩けるようになるころから、こどもの自立への道は始まります。成長していく子どもにとって、その年齢に見合った自立は存在するのです。

 立って歩けるようになる時期に前後して子どもは盛んに体や手を使って活動しようとします。食べさせようと差し出したスプーンを奪い取って、「じぶんでする」という意志を見せるという場面は、皆さんにも経験がありませんか。ひとりで歩くと言って絶対手をつなごうとしないとか、着替えるときのボタンの留めはずしは決して人に譲らないとか、つい大人が手を出してしまうとびっくりするほど泣いて初めからやり直さないと気が済まない、というようなことがあちこちの家で繰り広げられていることと思います。これは、自分の力で生きようとするエネルギーの表れであり、それほど「自立」に対する願望は強いものなのです。

 この時期の対応によって、大きく子どもは変わります。自分でしたい、けれどもうまくいかない、といったときに、大人がやってあげるということを繰り返していると、そのうち子どもは自分でやろうとせずに大人の援助を待つようになってしまいます。反対に、子どもの気持ちに添って、どうすればできるかやり方を丁寧に見せるということをこころがけると、子どもは一生懸命がんばってやり遂げようとします。そしてやり遂げたという経験を重ねるうちに、「ひとりでできた」という自信が、次のことに向かう意欲や小さい子への思いやりにまでつながっていくのです。

 靴をはく、洋服を脱ぐ、手を洗う、トイレの始末をする、食器を運ぶ、等々 基本的な技術を身につける、そのための適切な援助をすることが、子どもの身体的な自立にとどまらず、精神的な自立も促すということを心にとめて、お子さんとの生活を送ってみてください。子どもの新たな一面を見ることができるでしょう。

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新宿区河田町にあるWASEDA Frontier Kids Learning Centerの園長、橋本 恵理が、自らの子育て経験を活かし、モンテッソーリ教育の内容を身近な例を挙げながら紹介。「個性と自立心を養う」教育法であることをお伝えしていきます。

<橋本 恵理 (はしもと えり)> 早稲田大学理工学部卒業。大手保育事業会社にて認可保育園や駅型保育所などの立ち 上げ経験を持つ。2003年、幼児教育におけるベンチャー企業である㈱フューチャーフ ロンティアーズ取締役(COO)に就任。現在、新宿区河田町にモンテッソーリメソッ ドをベースに日本人を対象としたインターナショナルスクール WASEDA Frontier  Kids Learning Centerの園長として、また2児の母としても活躍中。

第10回 食育について

皆様、改めましてこんにちは!!

今月号からは、“総合生活アドバイザー 鎌田“から子育てに関するメッセージを発信させて頂きたいと思います。

ここのところ、時々幼稚園児かな?と思われるお子様連れのお母様から、熱い視線を浴びる事があるように思われるのですが、気のせいでしょうか?もし、“何やら見たことのある顔だな”と思われましたら、遠慮なく是非お声を掛けてくださいね。

さて今月は、ここのところいろいろあった中で、人間の自然界に対する自分勝手な欲望の結末についてご一緒に考えてみたいと思います。

昨年は、国産の狂牛病騒動から始まり、年末には米国の狂牛病騒動に、同時に鳥までもインフルエンザとやらで大騒ぎ・・・・。ついに某牛丼やさんから牛肉が消える騒ぎにまで・・・・。

人間ってなんて身勝手な動物なのだろう、と思い知らされます。また、少し古い話になってしまいますが、幼稚園児をお持ちの親御様の親世代、つまり私達の世代が幼稚園児だった頃は、牛肉は高級なものとされ、牛肉の変わりに豚肉を食べ、鶏肉はカロリーが低い為にあまり口にすることは無く、幼い子供達にはむしろ“卵”が定番でした。しかもそうしょっちゅうは肉類や卵は食べられず、地元で取れる魚や野菜が中心でした。

もちろん地域性かと思われますが、私は北海道育ちなので、朝はイカの刺身と小ぶりの毛蟹がよく食卓に出ておりました。

えっ!それってすごい贅沢!!と思われたら大間違い、その頃北海道(私は函館生まれです)のそのあたりは毛蟹がよく取れ、小ぶりのものは市場に出せない為に早朝から行商のおばさんが一般家庭に売りにきていたというわけなのです。つまり、その食材が一番新鮮で、一番安く手に入ったということなのです。

恐らく、どの地域でもそのような食生活であったであろうと思われるのですが、日本の国が、いつのまにか日本の国らしくなくなり、季節の野菜や果物も、いつでもどこでも生産され、出荷され、あらゆる国から輸入されて、ある意味、季節(旬)の食材はなくなったと言っても過言ではないと思われるようになりました。

昨年、お受験のテーマで原稿を書かせて頂きましたが、それこそ、お塾の試験問題の中に「苺はいつ取れる果物ですか?」なんて問題があって、あるお子様が12月のクリスマスの時に大きな苺がデコレーションケーキに乗っかっていたのを思い出し、「12月」と書いて大きな×印をもらい「どうして?だってクリスマスのケーキにいっぱい苺が乗っていたのに」とつぶやいていたのを思い出します。

大人達は、自分たちの都合で自分たちの都合の良いように物事を解釈し、それを子供達に押し付けてきた結果、今のような騒ぎを引き起こす原因となっているのではないかと思うのです。人間関係が希薄になり、人の心が荒んできているように思えてならないと、以前も述べました。
その人の心を形成する要因の一つに『食育』が大きな影響を及ぼしているのではないか、とも申し上げて参りました。

私達人間が、いつでも好きな時に安くておいしいものを簡単に手に入れようとした結果、今回のような騒動を引き起こしたとも言えるのではないでしょうか・・・・。今こそ、かつての日本の食生活がそうであったように、自分たちの住んでいる町、自分たちの住んでいる国で、その時期その時期に採れる食材を大切に食していくあり方を見直してみるべきなのではないかと思われます。

幼稚園児を持つ親御様、お子様がさまざまなことに疑問を持ち、興味を示された時、親御様の知識や常識をただ押し付けるのではなく、いつもながらご一緒に考えて見てください。
「貴方はどう思うの?」「君ならどうする?」そして、最後に「じゃぁ、こうしていこう」と、その時点の家庭内での取り決めや答えをきちんと出していく事がとても重要なのです。

3月、もう桜の開花も目前です!
楽しい、毎日を送っていって下さいね。

オフィス 鎌田 代表  鎌田妙子
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元保育園園長、鎌田妙子が、今まで学んできた子育て理論や体験談などをもとに、子育ての悩みどころに対してアドバイスしていきます。毎回身近な事柄をテーマに、子育てアドバイスをお届けしていきますので是非ご覧ください。

<鎌田妙子> 1975年、北海道大学教育学部発達心理学研究室終了、認可施設 財団法人慈愛会保育園園長として9年間勤務。施設型保育の限界を超えるべく1986年独立。当時、日本では珍しいベビーシッター事業を立上げ、現在オフィス鎌田の代表として活躍中。

第8回 「親は子どもの鏡」

Aloha! 日本では暖かい冬のようで、もうそろそろ春の到来が感じられる頃でしょうか? 今の季節感は、テレビのニュースやデパート・スーパーマーケットの商品で知らされる事が多くちょっと残念です。私達の生活がそれだけ大自然と遠のいているからなのでしょう。大自然の息吹から、春の到来を直接自分で感じられたら素敵ですよね。こちらでも、同じです。バレンタインの商品がかたずいたと思ったら、お店の店頭にはイースターの商品がずらりと並びました。

古い表現かも知れませんが、「親は子どもの鏡」と言う表現を皆さんも一度は聞かれたことがあると思います。国籍、民族問わず、良く色々な親御さんから「自分が親から言われたように、自分の子どもにも言っている。」というコメントを伺います。それは、躾け方のときのこともありますし、小言を言う言い方のときもありますし、親の心情を表明するときのこともありますが、言ってしまた後に「はっと」気づくことがあります。「おや、これはどこかで聞いた言葉だな?」と思い考えると、自分の親が発信者であることを後から思い出したりするのです。それは自分にとって良い言葉である場合も、いやな思いをさせられた言葉である場合もあり、ケースバイケースですが、自分の親と同じような言葉を繰りかえりした自分に苦笑します。

自分にとっていやな思いをした言葉なら、反省しなくてはいけません。なぜなら、自分の子どもが今度は孫に同じような言葉を繰りかえす心配があるからです。なかなか簡単ではないですよね。私なども、後から娘二人がかりで言われて始めて気づき反省させられることもしばしばあります。“そうか自分もあの状況であのように言われたとき、とっても悔しい思いをしたのに、なぜあの時の親と同じことをするのだろう”と素直に反省できれば良いのですが、“いや、子どもの私には親のあの時の立場が理解できていなかったのだ。この子も親になればいつかは解るだろう”と自分で自分を納得させるケースもあります。正にこの辺の自己問答は、親業の自己訓練のひとつとも言えそうです。

物資の少ない時代に子だくさんの家に生まれ育った主人は、自分の父親の生き方に心から敬服しているようです。「お祖父さんはいつもこう言っていた。」とか、「お祖父さんはこういう苦難にもめげずに生きてきた」とかいう言葉を子ども達に良く言いますし、「父親のあの時の言葉が本当に理解できるようになった」とぽつり私にもらしたりします。

色々な親がおり、色々な性格の子どもがいるのですから、当然親子関係も色々ですよね。夫婦、親子でがたがたしながらも、そのうち我が家風が家庭の中に根づいてゆくようになったら上出来です。隣のおうちとも、友人のおうちとも違っても我が家風に親子ともに愛着がもてるようになったら最高ではないかしら。もちろん、鏡である親が何かに付け本心を子どもに見せ、子どもに映った姿を素直に受け取らないと(ある時は反省であり、ある時は励ましであり、ある時は共に成長することであるかもしれませんが)、我が家風は生まれません。

以上のような点を考慮に入れた上で、一つ実験をしてみて下さい。お子さん連れの時、異文化圏の人に遭遇したら(又は交流会とかの機会でもかまいませんが)あなたはどんな態度や行動をおとりになりますか?鏡であるあなたを見ているお子さんに、それがどのように映ったか後でお子さんと確認してみて下さい。

ノブコ タカハシ ムーア
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ハワイの季節
ハワイには日本のような四季がありません。雨季と乾季になります。11月から 4月頃が雨季で、5月から10月頃が乾季と分けれます。通常は雨季でも、日本のようなしとしと降る雨ではなく、シャワーと呼ばれるさーと降る雨でその後からりと晴れてしまうので虹が良く見えます。しかし、時々しつこいほど良く雨が降る雨季もあり、今年はこのしつこい雨の年のようです。ハワイ諸島は火山の噴火によって出来た島ですから、大雨が降ると大地に浸透するのではなく、山肌を滝のようになって雨が流れ落ちます。こういう年は虹が見えない代わりに山の緑が鮮やかになります。雨季と乾季のハワイでも微妙に季節の変化を感じ取れます。それは、日照時間の長短や、季節ごとにことなる草花や、シーズンごとに異なる催しだったりします。
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多民族社会ハワイから異文化理解に役立つ情報を発信している スクール ハウス インターナショナルの運営者です。異民族間 結婚の家庭で育つお子さんの生活環境、多民族化がすすむ日本社会 で国際人教育を必要とされている日本の子どもたちの家庭環境を 一日も早く整えるために、自分の体験に基ついて語ります。 ご参考にしていただければ、大変嬉しいです。

<ノブコ タカハシ ムーア>
関東学院女子短期大学英文科卒業後、デンマークのInternational Peoples’ College で 23カ国の学生と共同生活をしながら、国際理解、国際平和を学ぶ。帰国後 民間ユネスコ活動に出会い以来30年間日本社会の国際化の最先端で様々な 国際交流プログラムを企画実施する。1993年3人の子どもたちの学校教育の為 ハワイに移民。同年それまでの体験をまとめた「集まれ!地球の子ども達」を出版。 School House International のホームページはこちら>>