Monthly Archives: 5月 2004

第12回 社会に関わる

皆様、こんにちは!!

早や5月を迎え既にゴールデンウィークも過ぎてしまいましたが、皆様はいかがお過ごしになられましたか?

今年のゴールデンウィークは、海外渡航者が昨年の7割増であったあったということでしたので、皆様の中にも海外で楽しいひとときを過ごされた方も多くいらっしゃったことでしょう・・・・。

しかしながら、せっかく花々のきれいな、そして凌ぎやすい良い季節になってきたというのに、世情は混乱をきたし、相変わらず少子高齢化不安が拭いきれない日本の社会です。

だからといって諦めたり、ただ憂いてばかりもいられません。
皆様も、幼稚園児というこれから社会の一員となる人材を育てていらっしゃるお立場から、是非、これからのこと・社会のあり方を真剣に考えていって頂きたいと思います。

それってどうすればできるの?とお考えの皆様のために、いくつかの情報(方法)を提供致しましょう・・・。
まずは、身近な所から・・・・、日々の生活の中でも、できることはたくさんありますよ。

たとえば、皆様がお住まいの地域に『子育て支援センター』(地域によっては多少名称が違う場合もあります)という場所があることをご存知ですか?
毎月、さまざまなテーマで子育てに関する勉強会を開催していたり、子育てに関する悩みなどの相談を受け付けても下さいます。
もちろん、気軽にお子様連れで遊びに行くこともできます。

ご主人の転勤などで知らない町へ行った場合、どうやってお友達を作ろうか、という時にも大いに役立つようですよ。
その場所がどこにあるかを知る方法は、お住まいの管轄のお役所で問い合わせることです。

それから、ご自分のお住まいの地域やその周辺には、必ず図書館や美術館、博物館や生活観(ガス館、電気館、食品館など)など、様々な情報提供館が存在しているはずです。

そして、先月号でお知らせ申し上げたとおり、私鎌田が今毎日のように訪問している老人ホームやディサービスセンターへのボランティアなども、お子様とご一緒にご家族で週に一度でも月に一度でもしてみてはいかがでしょうか・・・・。

最近伺ったディ-サービスセンターでもこんなことがありました。
矍鑠とした男性のご利用者に「おいつくでいらっしゃいますか?」と尋ねるスタッフ。
「98歳ですよ」と答えるそのご利用者。
「えっ、信じられません、お若いですね」・・・・・、そんな会話が続く中で、「昔はね・・・・・」と、今の時代の生活にもとても役に立つお話しをたくさんして下さいました。

国にとって、子どもは、これから育っていく素晴らしい人材です。
高齢者は、長い人生を生きぬいてこられた知識と知恵を持った貴重な財産なのです。

人間は、他の動物よりもいろいろな意味で能力が高い、だからこそある意味やっかいだとも言えるわけで、一人一人がもう少し謙虚に、シンプルに生きていこうとさえ思えば、戦争や虐待などは起きないのではないかと思うのですが、どうなのでしょうね・・・・。

一人一人の人間が、様々な生き物(動物や植物)の生命を頂いて、それぞれの人間として与えられた寿命を全うしてということがどういうことなのか、を改めて考えてみることも必要なのではないかと思うこのごろです。

オフィス 鎌田  代表 鎌田妙子
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元保育園園長、鎌田妙子が、今まで学んできた子育て理論や体験談などをもとに、子育ての悩みどころに対してアドバイスしていきます。毎回身近な事柄をテーマに、子育てアドバイスをお届けしていきますので是非ご覧ください。

<鎌田妙子> 1975年、北海道大学教育学部発達心理学研究室終了、認可施設 財団法人慈愛会保育園園長として9年間勤務。施設型保育の限界を超えるべく1986年独立。当時、日本では珍しいベビーシッター事業を立上げ、現在オフィス鎌田の代表として活躍中。

第10回 「ボディーラングエッジ」

ALOHA! 日本ではもう新緑の季節になりますね。ハワイでもやっと美しく晴れ渡るハワイ晴れの季節になりました。空気の透明度が高いとなにもかも鮮明に見えて気分まで晴れやかになりますね。つまりハイビジョンの世界になるようです。この空気の透明度(汚染されていない度合い)と人間の気分にはやはり深い因果関係がありそうです。
以前富士山の空気を缶詰めにして富士山の五合目で売っていましたが、いまでもあるのかしら? まあすぐ出来ることとしては、深呼吸をして体の隅々の細胞にまで酸素を充分におくって上げることにしましょう。

何故か最近、日本の新聞の衛星版に頻繁に目に付く広告があります。
この広告のことは以前他の機会にも私は疑問を投げかけたことがあります。
正確な文章は覚えていませんが「抱きしめるという会話をしていますか」といったような内容で日本人の母親が女の子を抱いている写真が掲載されていましたが、、、、、、やはり、私にはぴんとこないメッセージです。

確かに欧米の習慣として抱きしめるコミュニケーションはありますが、今では日本の親子でも抱擁が習慣となりつつあるのでしょうか?あなたは幼稚園児になったお子さんを抱きしめたことがありますか? それはどんな時に、どんな気持ちから生じた抱擁だったのでしょうか?
公共広告機構が広告主である日本のこの広告の趣旨は、親子の愛情のあり方の一つを提示しているのだと思いますが、自分の親からそのような愛情表現を受けたことも無い私にとっては、やはりぴんときません。みなさんの世代は受け取り方が違いますか? 

実は私自身は、日本にいた時そんなに子どもを抱きしめたことはありません。
乳幼児の時は勿論抱っこしましたが、幼稚園児になったら私の布団の中に入ってきた娘達と自転車ごっこ(布団の上で寝転がってする私の体操)をしたりしてじゃれ合ったりはしましたが、特に抱擁の記憶はありません。
私が家を留守にする時、家に残る娘達に抱擁しないし帰宅しても娘達を抱擁しない私は、愛情のない母親とアメリカ人の主人には思われたこともありました。でも、私の習慣ではないので私はあくまでも自分の自然流を通しました。その後娘達も日本の外に出て見聞を広め、またアメリカ本土に移って生活習慣となっている抱擁に慣らされてきたのと親元を離れている距離もあるのでしょう、ハワイに戻ると抱擁の習慣を私にも頻繁に求めるようになりました。私も喜んで彼女たちを抱きしめています。
抱擁の挨拶習慣はヨーロッパにいた時私は習得していましたが、それが親子の愛情確認として私に会得出来るまではやはり年月と環境が必要でした。

ところが、ハワイ育ちで英語が第一言語の息子とは、又異なった愛情表現を描いています。息子は姉達とは抱擁しても、私には抱擁を求めてはきません。
私の方から抱擁を息子に求めると、「しょうがないから抱き返すね」となります。それでも以前はもう少し素直だったのですが、チィーンエイジになってますますその傾向が強くなりました。だから私の彼への愛情表現は、今はお料理と彼の夢中になること(車とか、映画とか、女の子のこととか)を聞いて上げることです。それでも、会話の途中で肩をたたいたり、頬を撫でたり、じゃれ合ったりしながら息子の体に触れることはあります。
抱擁以外のボディーラングエッジも色々とありますし、やはりお互いの温もりを伝えることは大切だと思います。

ですから、やはり広告のメッセージをそのまま受け取らないで、自分流に消化して表現しないと大変な混乱をまねきます。「抱くこと」が自分の辞書に記載されていない人は、他の手段で自分にあった愛情という温もりを伝えれば良いのです。子どもと歩くとき手を繋ぐとか、自分の体の痛いところを子どもに触らさせるとか、子どもと一緒になってじゃれ合うとか。

ボディーラングエッジを「体の表現で伝える意思」と解釈すると、日本の生活習慣にはこれがあまり無いように思えます。こちらハワイでは、手のひらを握って親指と小指を立てるシャカサインと言うのが一般化されていますが、これは「こんにちは」とか「ありがとう」とか「いいぞ!」等、受け取り手に対して肯定的な意思を表現するときのサインです。全く反対の否定的で挑戦的な表現を現す指のサインもありますが、異文化圏の人が興味本位でこれらネガチィブなサインを真似ることは絶対禁物です。
又、ポリネシア原住民の子ども達は頭を撫でられて誉められることを嫌うと伺ったことがあります。この例は、オアフ島ではなく昔ながらの価値観がまだ生かされている島で原住民が多いコミュニチィーでの例ですが、「頭部はオハナ(祖先)との交信をする大事なアンテナがあるので、頭を撫でられることでその交信を妨害される」との考えがあるのだそうです。分からないことや不明瞭なことはやはり言葉を使って正しく理解する必要がありますね。

ノブコ タカハシ ムーア
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ハワイのレイデー
5月1日のメイデーはこちらハワイでは、レイデーと呼ばれてレイを首にかける日です。レイをかける習慣はポリネシア人達の習慣から引き継いでいますが、むしろこの日は「ポリネシア原住民の歴史文化を尊ぶ日」と解釈した方が良いかもしれません。公立の小、中、高校では古代ハワイ王朝にちなんで、その年の王と王妃を生徒達の中から選びます。選ばれた王族達の前で各クラスごとにフラダンスを披露するのが、メイデーの大きな学校行事となっています。この日には、生徒達がレイ用の花を各自の庭や近所から集めたり、フラダンス用の衣装を揃えたりします。様々な人種の顔つきの子ども達がお揃いの格好で一緒にフラダンスを踊る光景は、とっても微笑ましいく親たちは夢中でカメラのシャッターを押しまくります。
こちらの公立小学校には幼稚園の年長(5歳児)組からあるので、幼稚園児のフラダンスもとっても可愛いです。
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多民族社会ハワイから異文化理解に役立つ情報を発信している スクール ハウス インターナショナルの運営者です。異民族間 結婚の家庭で育つお子さんの生活環境、多民族化がすすむ日本社会 で国際人教育を必要とされている日本の子どもたちの家庭環境を 一日も早く整えるために、自分の体験に基ついて語ります。 ご参考にしていただければ、大変嬉しいです。

<ノブコ タカハシ ムーア>
関東学院女子短期大学英文科卒業後、デンマークのInternational Peoples’ College で 23カ国の学生と共同生活をしながら、国際理解、国際平和を学ぶ。帰国後 民間ユネスコ活動に出会い以来30年間日本社会の国際化の最先端で様々な 国際交流プログラムを企画実施する。1993年3人の子どもたちの学校教育の為 ハワイに移民。同年それまでの体験をまとめた「集まれ!地球の子ども達」を出版。 School House International のホームページはこちら>>