Category Archives: 鎌田妙子の子育て教室

第10回 食育について

皆様、改めましてこんにちは!!

今月号からは、“総合生活アドバイザー 鎌田“から子育てに関するメッセージを発信させて頂きたいと思います。

ここのところ、時々幼稚園児かな?と思われるお子様連れのお母様から、熱い視線を浴びる事があるように思われるのですが、気のせいでしょうか?もし、“何やら見たことのある顔だな”と思われましたら、遠慮なく是非お声を掛けてくださいね。

さて今月は、ここのところいろいろあった中で、人間の自然界に対する自分勝手な欲望の結末についてご一緒に考えてみたいと思います。

昨年は、国産の狂牛病騒動から始まり、年末には米国の狂牛病騒動に、同時に鳥までもインフルエンザとやらで大騒ぎ・・・・。ついに某牛丼やさんから牛肉が消える騒ぎにまで・・・・。

人間ってなんて身勝手な動物なのだろう、と思い知らされます。また、少し古い話になってしまいますが、幼稚園児をお持ちの親御様の親世代、つまり私達の世代が幼稚園児だった頃は、牛肉は高級なものとされ、牛肉の変わりに豚肉を食べ、鶏肉はカロリーが低い為にあまり口にすることは無く、幼い子供達にはむしろ“卵”が定番でした。しかもそうしょっちゅうは肉類や卵は食べられず、地元で取れる魚や野菜が中心でした。

もちろん地域性かと思われますが、私は北海道育ちなので、朝はイカの刺身と小ぶりの毛蟹がよく食卓に出ておりました。

えっ!それってすごい贅沢!!と思われたら大間違い、その頃北海道(私は函館生まれです)のそのあたりは毛蟹がよく取れ、小ぶりのものは市場に出せない為に早朝から行商のおばさんが一般家庭に売りにきていたというわけなのです。つまり、その食材が一番新鮮で、一番安く手に入ったということなのです。

恐らく、どの地域でもそのような食生活であったであろうと思われるのですが、日本の国が、いつのまにか日本の国らしくなくなり、季節の野菜や果物も、いつでもどこでも生産され、出荷され、あらゆる国から輸入されて、ある意味、季節(旬)の食材はなくなったと言っても過言ではないと思われるようになりました。

昨年、お受験のテーマで原稿を書かせて頂きましたが、それこそ、お塾の試験問題の中に「苺はいつ取れる果物ですか?」なんて問題があって、あるお子様が12月のクリスマスの時に大きな苺がデコレーションケーキに乗っかっていたのを思い出し、「12月」と書いて大きな×印をもらい「どうして?だってクリスマスのケーキにいっぱい苺が乗っていたのに」とつぶやいていたのを思い出します。

大人達は、自分たちの都合で自分たちの都合の良いように物事を解釈し、それを子供達に押し付けてきた結果、今のような騒ぎを引き起こす原因となっているのではないかと思うのです。人間関係が希薄になり、人の心が荒んできているように思えてならないと、以前も述べました。
その人の心を形成する要因の一つに『食育』が大きな影響を及ぼしているのではないか、とも申し上げて参りました。

私達人間が、いつでも好きな時に安くておいしいものを簡単に手に入れようとした結果、今回のような騒動を引き起こしたとも言えるのではないでしょうか・・・・。今こそ、かつての日本の食生活がそうであったように、自分たちの住んでいる町、自分たちの住んでいる国で、その時期その時期に採れる食材を大切に食していくあり方を見直してみるべきなのではないかと思われます。

幼稚園児を持つ親御様、お子様がさまざまなことに疑問を持ち、興味を示された時、親御様の知識や常識をただ押し付けるのではなく、いつもながらご一緒に考えて見てください。
「貴方はどう思うの?」「君ならどうする?」そして、最後に「じゃぁ、こうしていこう」と、その時点の家庭内での取り決めや答えをきちんと出していく事がとても重要なのです。

3月、もう桜の開花も目前です!
楽しい、毎日を送っていって下さいね。

オフィス 鎌田 代表  鎌田妙子
—————————————————————————

元保育園園長、鎌田妙子が、今まで学んできた子育て理論や体験談などをもとに、子育ての悩みどころに対してアドバイスしていきます。毎回身近な事柄をテーマに、子育てアドバイスをお届けしていきますので是非ご覧ください。

<鎌田妙子> 1975年、北海道大学教育学部発達心理学研究室終了、認可施設 財団法人慈愛会保育園園長として9年間勤務。施設型保育の限界を超えるべく1986年独立。当時、日本では珍しいベビーシッター事業を立上げ、現在オフィス鎌田の代表として活躍中。

第9回 愛のカタチ2

皆様 こんにちは!!

大騒ぎで迎えた2000年から、早くも今年は4年目になります。さて、皆様にとって今年は良い年明けを迎えることが出来ましたでしょうか?私鎌田にとりましては、今年は何十年ぶりかの、新しい年明けとなりました。それは、長い間どっぷりと漬かってきた保育・教育一筋の世界から少し外へも目を向けて、今までとは違った角度からお人に関わる仕事を今年から始めようとしているからなのです。

大学の研究室で発達心理学を学び、東京都の認可保育園の園長として助成金任せの経営に携わり、それじゃ不公平だと自力でベビーシッター事業を立上げ、理想論ばかりじゃ人間社会は生きていけないと揶揄されながら頑張りぬいてはきたものの、考えてみればそれってやっぱり単なる自己満足なのかもしれません。

そんなこんなで、自らの生き方を自ら選び、20代から50代半ばまで、あれやこれやとやってきたとはいえ、保育・教育のことしか知らない、まだまだ視野の狭い人生を送ってきたというところから、今年は脱皮をしたいと思っているわけです。

この度ご縁を頂いて、幼稚園ママの皆様に私の心からのメッセージを送らせて頂いて参りましたが、株式会社サマンサの代表取締役社長として皆様に発信させて頂くのは、今月号で終了です。(近日中に新コラムスタート予定です)
今後は、新しい人生を送る中から、皆様方に少しでもお役にたてるような情報と、私の思いを、また新たな形でお伝えして参りたいと思っております。

そこで、昨年皆様にお伝えして参りましたメッセージのポイントをお浚いしてみたいと思います。子どもは一己の人格を持った人間です。しかしながら、子どもの生命が誕生したその時点から、子どもの健康な心と身体を作り、子どもが自立・自活できるようになるまでは、親がその責任を果たさなければならないのです。

親とは、その子どもの父であり、母です。

子どもが成長していく過程には、まずは親、そしてその周辺の大人(お爺様、お婆様等ご親族様やご近所の方々、先生など)お友達、沢山の人間関係があればあるほどその子どもにとっては良い環境と言えます。
昨今のような希薄な人間関係は、子どもの育ちに決して良い影響を与えません。せめて、夫婦は互いを尊重し合い、愛し合って子どもを一人前にきちんと育てていって頂きたいと思います。

愛するということは、盲目ではいけません。愛するということは、相手を受け入れること、その人の身になって何がその人にとって一番良いことなのかを真剣に考えることなのです。

誉めて下さい、誉めて励まして下さい、と私は申し上げて参りました。誉めることは、その存在を認めるということであり、自分を他人から、まして自分の親から認めてもらえるということが、どんなに意味のあることか、ということなのです。

ただ、それは子どもが授かった時からずっと続けて行くから意味があることであり効果があることで、子どもが小学校に入り思春期を迎える頃になって突然始めてもあまり意味がないということなのです。もちろん、迷うこともおありでしょう、間違ってしまうこともあるかもしれません。そうしたら気付いた時点で軌道修正をすれば良いのです。つまり、子育ては気長にやっていくものだということなのです。

ただ、いつもいつでもお子様に目を向け、きちんとやるべきことをやったら誉めて励まして、抱きしめて愛してあげてください。
親に愛されて育ったお子様は、必ずや他人を愛することが出来る人に育っていきます。年の初めに、ご家族全員で今年の抱負を語り合うのも良いですね。

株式会社サマンサ 代表取締役 鎌田妙子
—————————————————————————

元保育園園長、鎌田妙子が、今まで学んできた子育て理論や体験談などをもとに、子育ての悩みどころに対してアドバイスしていきます。毎回身近な事柄をテーマに、子育てアドバイスをお届けしていきますので是非ご覧ください。

<鎌田妙子> 1975年、北海道大学教育学部発達心理学研究室終了、認可施設 財団法人慈愛会保育園園長として9年間勤務。施設型保育の限界を超えるべく1986年独立。当時、日本では珍しいベビーシッター事業を立上げ、現在オフィス鎌田の代表として活躍中。

第8回 愛のカタチ

皆様 こんにちは!!

クリスマスのデコレーションがあちらこちらで目に付くようになりました。もう12月、今年も残すところあと1ヶ月で終わりです。今年も、いろいろなことがありましたね。
特に、ここのところ毎日のように流れてくるニュースの中から、私鎌田が一番悲しく思っていることは、人と人の関係が日に日に希薄になってきていることです。
親と子、お友達同士、職場での人間関係、地域の人との関わりなど、皆どうしてしまったのだろうと思います。
そんな訳で、今年最後の皆様へのメッセージは“愛”について、考えてみたいと思います。

幼稚園児をお持ちの皆様に、かつて皆様がお医者様から「おめでたですよ」と言われた時の喜び、そして10ヶ月間お腹の中のお子様と一心同体だった時のこと、やっと外の世界へ出してあげてお子様自身が自分の力で呼吸できた時の感動など、全てがほんの5~6年前のことですよね。

でも、いざ産まれてくればきたで、お腹がすいたといっては泣き、おしっこが出たといっては泣き、眠いのに眠れないといっては泣き、ママ以外の人に抱かれるのはイヤといっては泣き・・・・。

それも、何度も経験を積んでだんだんに理解できるようになったということであって、最初は「どうして泣くの?」「どうしたら良いの?」と戸惑いながらの連続であったことと思われます。

その頃はさぞかし大変な毎日であったことでしょう。でも、それをなさってこられたからこそ今があるわけで、そんな経験がいかに大切か、言い換えれば、親が一人前の親になるようにお子様に育てられてきたとも言えると思います。

確かにお子様も一己の人格を持った人間です。しかしながら、他の動物に比べると、はるかに成長は遅いのです。人間として、一人前になるまでは親がきちんと育てていかなければならない責任があります。

基本は以下の三点です。
1. 丈夫な身体をつくること→身体に良い食事を与えること
2. 社会で生きていくための知識や技術を身に付けさせること→年齢に合ったルールや学問を身に付けさせること
3. 命の貴さを教えること→自然界の成り立ちを教えること

もちろん、この三点にはたくさんの枝葉がついていく訳ですが、たったこの三点をお子様にきちんと与えていらっしゃらない親御様が増えてきているように思えるのです。
食事一つをとってもそうです。丈夫な身体をつくるための食事って何でしょう?もちろん、バランスの良い食事ですよね。全て手作りでなくても構わないのですが、外から買ってきたお惣菜ばかりというのもどうでしょう・・・。
お母様が、家族の為に一生懸命にお料理を作っている姿を見た時、お子様はどう思われるでしょうか。「何を作ってくれるのかな」とワクワクし、食べた後には「作ってくれて有難う」と、感謝の気持ちを持つことでしょう。それに対してお母様は、「ちゃんと食べてくれて有難う。作った甲斐があったわ。」と思われることでしょう。
これが“愛”なのです。相手のことを思いやり、相手の為に何かをしてあげること、そして相手もそれを受け入れること、感謝の気持ちを持つことなのです。家族の中からそうした人間関係を築き、相手への思いやりを覚えさせていくことが、まさに前述の三点の子育ての基本なのではないかと思います。
難しく考える必要は全くありません。ただ、ちょうど今、幼稚園児をお持ちの親御様にとってはそれを教えるベストタイミングであることは間違いありません。是非、口に出して、声に出して、教えていってあげて頂きたいと思います

もうすぐ新年、どうぞ皆様、良いお年をお迎え下さい・・・・。

株式会社サマンサ 代表取締役 鎌田妙子
—————————————————————————

元保育園園長、鎌田妙子が、今まで学んできた子育て理論や体験談などをもとに、子育ての悩みどころに対してアドバイスしていきます。毎回身近な事柄をテーマに、子育てアドバイスをお届けしていきますので是非ご覧ください。

<鎌田妙子> 1975年、北海道大学教育学部発達心理学研究室終了、認可施設 財団法人慈愛会保育園園長として9年間勤務。施設型保育の限界を超えるべく1986年独立。当時、日本では珍しいベビーシッター事業を立上げ、現在オフィス鎌田の代表として活躍中。

第7回 お受験の秋 PARTⅡ

皆様 こんにちは!!

 先月号のお受験についてのお話しは如何でしたか?実は、お受験に関しては、まだまだ続きがあるのです。お受験をするには、受験番号というものが必要となり、それを頂きに行かなければならないというお話しです。

今回は、そのお受験番号を頂きに行く際の注意点とお受験グッズについてのお話しをさせて頂きたいと思います。

「もしもし、あの、例えばベビーシッターさんにお受験の番号を取りに行って頂くなんてこと、お願いできますでしょうか?」とのお問い合わせ・・・・。「もちろんお引き受けできますが、その場合は、家事代行サービスでお引き受けさせて頂くことになりますが・・・」との応対に「もちろん結構です」と即決定。

雨の当日、始発電車に乗って現地に着いたのが午前5時50分、既に私の前には10人ほどのご父兄が・・・・。負けた!と思いながら、「あの、お父様は何時にいらしたのですか?」と、一番乗りのお父様に尋ねると、「午前3時30分からです」とのこと・・・。傘を差し、鞄を肩から下げ、片一方の手をポケットに突っ込みながら、(その日は実際に寒かったのですが)寒そうなお顔で答えて下さいました。

きっと、会社へ出勤前のお手伝いだったのでしょう・・・。“わが子のためなら何だってできちゃうぞ”と言った感じでした。

そうこうして、午前8時30分になり、ようやく学校の構内へ誘導され、そこでまたしても、4列に並ばされて待つこと1時間30分。その間に手馴れたご父兄は、袋からサッと折りたたみの椅子を広げ、持参してきた本や新聞を広げて静かに待っておられます。慣れていない私や一番乗りだったお父様はずっと立ったまま・・・・。そうか、お受験グッズがあるんだな、そこで初めてわかった私でありました。

そして、やっと「皆さん、こちらで順番に番号札を引いてください」というアナウンスが・・・。「これで終わりだな」と思った私は考えが甘かったことを知ることになりました。またしても、「番号札を引いた方は体育館にお入り頂き、引かれた番号のところへお並び下さい」。「えっ、まだあるの・・・」と思いながら中へ入ると、既に多くのご父兄が番号順に並んでいるではありませんか・・・。次のアナウンスに私は「えっ!!」という思いにさせられるのでした。

「それでは、これからお持ちの番号順に受験番号を引いて頂きます」「何?これって受験番号を引くための番号札だったの?」体育館の中を見まわすと、あの寒そうに立っておられた一番乗りのお父様がなんと100番代に並んでおられるではありませんか・・・・。

可愛そう過ぎ・・・と思ったのは私一人だけと見えて、皆知らんふりです。申し訳ないのですが、私が引いた番号は、最初の番号札が71番、肝心の受験番号は122番でした。

「どうしよう・・・、受験番号は100番までが良いと聞いていたのに・・・・」

そのお子様は結果的にはお受験に合格したのですが、あの時の一番乗りのお父様の気の毒だったことと、実に受験番号を取る為だけにかけた時間は延々6時間だった(前述のお父様は8時間20分以上だった)ということ、そして、お受験って、当日までにみっちりとお勉強をしなければならないお子様も大変ですが、当日までにいろいろと準備をしなければならない周りの親御様や関係者も大変なんですよというお話しでした。

これからお受験の皆様、どうぞ、くれぐれもお受験グッズのご持参とお身体だけは大切に・・・・。
頑張って下さいね!!

株式会社サマンサ 代表取締役 鎌田妙子

—————————————————————————

元保育園園長、鎌田妙子が、今まで学んできた子育て理論や体験談などをもとに、子育ての悩みどころに対してアドバイスしていきます。毎回身近な事柄をテーマに、子育てアドバイスをお届けしていきますので是非ご覧ください。

<鎌田妙子> 1975年、北海道大学教育学部発達心理学研究室終了、認可施設 財団法人慈愛会保育園園長として9年間勤務。施設型保育の限界を超えるべく1986年独立。当時、日本では珍しいベビーシッター事業を立上げ、現在オフィス鎌田の代表として活躍中。

第6回 お受験の秋

皆様 こんにちは!!

 そろそろ、本格的な秋を迎える時期となりました。 10月といえばお受験準備の追い込みの時期。幼稚園入園の際に既にお受験の経験を終えていらっしゃる方は別として、小学校からお受験を考えていらっしゃる幼稚園児をお持ちの親御様にとっては、今が大変な時期でしょう・・・・・。

そういうことで、今月号では“お受験”について、ご一緒に考えてみましょう。国立・私立小学校には、それぞれ学校の教育方針があり、入学考査は多種多様です。しかしながら、学校が望む児童像を総合的に考えると、以下の3点が共通のものとしてあげられます。

1. 健康であること。
2. 社会性が備わっていること。
3. 情緒が安定していること。

これらは、日頃の家庭生活や地域社会との触れ合いの中で十分に培われるものであるという観点から最も重要視されているのですが、意外に簡単なようで難しい項目でもあります。例えば、健康と言ってもまるまると太っていることではないし、逆にやせているからといって不健康かと言えば、必ずしもそうではありませんよね。
要は、簡単には病気にかからない丈夫な身体であるか、根気がなかったり、集中力に欠けたりしていないか、他人(友達や先生)と協調して生活していけるか、ということなのです。 よって、そのためには

1.バランスの良い食事を与える。
2.良いこと・悪いことの区別がつけられるように躾る。
3.落ち着いてものごとに取り組めるようにお子様が自分の力で出来るまで待つ(「早くしなさい」という言葉を極力少なくする)
  習慣を、親御様ご自身が意識を持って身につける。等が、大切なポイントと言えましょう。

ちなみに、入学試験の主な内容は以下が参考です。
〇筆記試験→学力の程度を診断するテストです。
〇制作→指示のもとで、いかに巧緻性にあふれた作品を生み出せるかを診断するテストです。
〇行動観察→協調性・社会性などを見るテストです。
〇運動能力→簡単な運動をさせ、心身の健康状態を見るテストです。
〇課題画→与えられた課題に沿って絵を完成させる理解度を見るテストです。
〇面接→二者面談、三者面談と人数は学校によってそれぞれですが、聞かれることは、
 <お子様用>名前・誕生日・お母様のことやお父様のことなど基本的な質問の他、言葉・数詞の復唱やお話し作りなど知的能力
  を試す学校もあります。
 <親御様用>なぜ、この学校を選んだのか、親御様ご自身の考え方やお家の状況を聞く学校が多いようです。

と、いう具合に、お受験に合格するためには、結構様々な課題をクリアしなければなりませんから、この時期にきっちりと準備をしておきましょう、ということです。
巷には、それらに対応するべく、お受験のための塾がさまざまなカリキュラムを用意して存在しています。
親御様がご用で塾への送り迎えができない場合や、家に赤ちゃん1人を置いて出て行かれない場合など、ピンチヒッターとして、私達ベビーシッターがお子様の塾の送迎や、お家で赤ちゃんのお世話をさせて頂くことがありますが、塾へのご同行の場合には、

1.どのような内容のお勉強をしたか
2.授業中のお子様の様子はどうであったか
3.先生からの注意事項はどんなことだったか

等を、出来る限り細かく親御様にご報告をします。
ただ、よくあることですが、親御様がえらく張り切って塾に行かせていらっしゃるのに対して、お子様はできることなら行きたくないというのが多くのお子様の本音のようです。
それはそうでしょう・・・・、塾はお受験に合格させる為に存在するわけですから、厳しい教え方をします。面接の練習時「パパは・・・」と言っただけで、「違うでしょ!お父様は、でしょ!!」たったそのことだけでも、お子様は愕然とするのです。
そんな時、「塾の先生はね、貴方に目指している学校に是非合格させてあげたいと思って協力して下さっているのよ。だから、貴方も頑張ろうよ!」と言って励ましてあげて下さい。そして、頑張ったら誉めてあげて下さい。間違ったら今度は間違えないようにしっかりと教えてあげましょう・・・、何事にもくじけずに立ち向かっていけるように、私達大人が温かく見守り、支えていってあげたいものです。

株式会社サマンサ 代表取締役 鎌田妙子

—————————————————————————

元保育園園長、鎌田妙子が、今まで学んできた子育て理論や体験談などをもとに、子育ての悩みどころに対してアドバイスしていきます。毎回身近な事柄をテーマに、子育てアドバイスをお届けしていきますので是非ご覧ください。

<鎌田妙子> 1975年、北海道大学教育学部発達心理学研究室終了、認可施設 財団法人慈愛会保育園園長として9年間勤務。施設型保育の限界を超えるべく1986年独立。当時、日本では珍しいベビーシッター事業を立上げ、現在オフィス鎌田の代表として活躍中。

第5回 親子連絡帳のススメ

皆様 こんにちは!!

 今年の夏は、なんだかちょっと変でしたね。過去形にしてしまいましたが、“秋”の気配が漂っていたと思ったら急に暑くなったりという感じでしたものね・・・・。

さて、夏休みは充分に親子で楽しんだり、触れ合ったり、話し合ったりなさいましたか?そんなこと言われたって、毎日の仕事があり、夏休みなんて無かったに等しいのが現実ですよ・・・と、嘆かれる親御様もおられることでしょう。あるいは、この9月から仕事開始を考えているのだけれど、子どもとの時間が取れなくなるのではないかとご心配のお母様もいらっしゃるかもしれません。

今月号では、そんな忙しい親御様とお子様とのコミュニケーションのとり方について、一緒に考えていきたいと思います。

昔(なんて言うと、どれくらい?と思われるでしょうから、団塊世代の人が20歳代だった頃、と具体的に言っておきましょう・・・・)、恋愛をした二人にとってのコミュニケーション手段は、殆どが手紙か、家にたった1台しかない、しかも家族全員が集まるお茶の間の黒い電話機で、家族の目を気にしながら話していたものです。現在のように、メールだ、携帯電話だ、パソコンだ、なんてものは無かったので、それしか方法がなかった、ともいえます。

今日では、恐らく、大半のお宅で家族全員が携帯電話を持ち、電話やメールでコミュニケーションをとっていらっしゃることと思われますが・・・・・。

確かに便利です。
確かに早いです。

でも、前述の時代のように、手紙であれば、自分の字で、自分の文章で、自分の思いを伝えるにはどんな表現が良いかを考えるし、下手な字でも丁寧に書こうという気にもなる、電話なら(まして親や兄弟のいるところ)ちょっとは人の目を気にして、きちんと話そうと思ったり、長電話はできない、という思いにもなり、言いかえれば、社会生活のルールが家庭からきちんと守られていたともいえるのです。特に手紙は、それぞれの直筆なので、個性豊かな文字や文章がいつまでも心に残ります。

メールやパソコンの文字は、誰が打っても同じです。

確かにきれいです。
確かに簡潔です。

でも、訳のわからぬ乱れ日本語が、このあたりから発生したともいえるわけで、この機会に是非見直してみるのも良いのではないかと思うのです。

ここのところ、親子関係がますます希薄になってきているといわれます。友達関係もしかり、社会全体がそういう傾向になってきている事実は否めません。

そこで、幼稚園児をお持ちの親御様とお子様とのコミュニケ-ション手段として、是非お薦めしたいのが、親子連絡帳の存在なのです。

どんなノートでも構いません。親御様とお子様と協力して表紙に絵などを描き<親子連絡帳>を作ります。そのノートには家族全員が、毎日、今日の出来事を書いていきましょう。もちろん、お父様もゴルフで疲れて帰っていらしても、接待やお付き合いでよれよれになっていらしても、必ず書く習慣をつけることです(どんなに短い文章でも良いのです、とにかく必ず毎日書くことです)。

そうすることによって、家族皆がそれぞれの今日の出来事を知ることになり、それをもとに1週間に1度は、家族全員で話し合う、こんな素敵なコミュニケーション方法は他には無いと思いませんか?

お子様にとっては、字を書く訓練にもなり、豊かな表現ができるようにお母様が手助けをなさることで、お母様ご自身にとっても、本を読んだり、字を書く習慣が身についたり、といった効果が期待できます。もちろん、このノートは、家族の絆の証として、世界でたった一つの宝物になるのです。

赤ちゃんの時は日記をつけていた気がするわ・・・・、と、おっしゃるお母様、それはお母様の思いを綴ったお母様ご自身のもの・・・、それはそれで素晴らしいものですが、親子連絡帳は、その時その時の二度と戻れない家族全員のかけがえの無い思い出を綴ったものなのです。是非、お宅でも実践してみませんか?・・・。

株式会社サマンサ 代表取締役 鎌田妙子

—————————————————————————

元保育園園長、鎌田妙子が、今まで学んできた子育て理論や体験談などをもとに、子育ての悩みどころに対してアドバイスしていきます。毎回身近な事柄をテーマに、子育てアドバイスをお届けしていきますので是非ご覧ください。

<鎌田妙子> 1975年、北海道大学教育学部発達心理学研究室終了、認可施設 財団法人慈愛会保育園園長として9年間勤務。施設型保育の限界を超えるべく1986年独立。当時、日本では珍しいベビーシッター事業を立上げ、現在オフィス鎌田の代表として活躍中。

第4回 お手伝いさせてますか?

皆様 こんにちは!!

  夏、真っ盛りとなりましたね。お元気でいらっしゃいますか?あ~あ、幼稚園がお休みだと疲れるわ・・・・、なんぞと、思っている方はおられませんか?いつもなら、少なくとも午前中はゆっくりとご自分の時間が持てるところを、朝から何だかんだとお子様に振りまわされるのですから、確かにそのお気持も解かります。しかしながら、ちょっとものの考え方を変えてみては如何でしょう・・・・。

たとえば、朝起きてから、夜寝るまでのあいだにどれだけの行動をとっているか、そしてそれは、いったい誰がどのように行っているか、お子様と一緒に考え、体験させてみるのは如何でしょうか・・・・。お母様が、いつもどれだけ子どもやご主人のために家のことをこなしていらっしゃるかを認識させ、子ども自身も家の中のなにかしらのお手伝いをすることで、お母様と一緒に家事をこなしているという気持の共有ができることは、家庭教育の一貫としてとても重要なことなのです。

そんなわけで、今月号では、家庭教育に効果的な(しかも、お母様が楽チンになれる)夏休みの過ごし方をご一緒に考えてみたいと思います。

お子様と一緒に表を作ってみるのも良いですね。

☆朝、起きてから何をするか・・・・。
1 パジャマから洋服に着替える→自分でしている。
2 パジャマを洗濯籠に入れる→自分でしている。
3 歯磨きをする→自分でしている。
4 朝食の準備をする→お母さんがしている→(何かお手伝いできることはないか)→<茶碗や箸、皿などを並べる>→《夏休みから実行する》。
5 朝食をとる→自分でしているが、いつも食べ残す→もったいない→(改善点はないか)→<初めから食べられる量にする>→《夏休みから実行する》。
6 食器を片付ける→お母さんがしている→(自分でできないか)→<自分でできる>→《夏休みから実行する》。
7 食器を洗う→お母さんがしている→(何かお手伝いができないか)→普段は朝食のあとすぐに幼稚園に行くので手伝えない→<幼稚園がお休みのときは、台所の洗い場に踏み台を置けば自分でも洗える>→《夏休みに実行してみる》。
8 食器をしまう→お母さんがしている→(何かお手伝いできることはないか)→<食器棚の低いところなら片付けられる>→《夏休みから実行する》。

その他
1 洗濯機をまわす→お母さんがしている。
2 掃除機をかける→お母さんがしている。
3 拭き掃除をする→お母さんがしている。
4 洗濯物を干す→お母さんがしている。

さらに昼食の準備をする。昼食をとる。食器を片付ける。食器を洗う。食器をしまう。買い物にでかける。洗濯物をとり込む。夕食の仕度をする。夕食をとる。片付ける。その他・・・・・・・・・。

こうして書き出してみると、気が遠くなるほど沢山のお母さんの仕事があることを子どもが知ることになります。そして、自分が今までお母さんに任せきりだった多くの家の仕事を再認識し、少しでもお母さんのお手伝いをしようという気持にさせることです。そして、手伝ってくれたら、誉めること(いつも申し上げていることです)、感謝をすることです。「有難う、お母さんとっても嬉しい!」、「貴方が大切だ、貴方が大好きだ」と、本人にきちんと口で言うことです。

昨今、新聞沙汰になっている親子を分析すると、皆が皆といって良いほど、おとなしい子、目立たない子、親子関係が希薄だった、甘やかされすぎ、我慢の出来ない子、等など・・・・。家の中のお手伝いは、そういう意味からも、とても大切なことだと言えるのです。本当は、そこにお父様も参加をさせて差し上げると、もっと効果的だといえます。この夏休み、さりげなく意識的に、家族全員で家庭のあり方を再確認してみては如何でしょうか?

株式会社サマンサ 鎌田妙子

—————————————————————————

元保育園園長、鎌田妙子が、今まで学んできた子育て理論や体験談などをもとに、子育ての悩みどころに対してアドバイスしていきます。毎回身近な事柄をテーマに、子育てアドバイスをお届けしていきますので是非ご覧ください。

<鎌田妙子> 1975年、北海道大学教育学部発達心理学研究室終了、認可施設 財団法人慈愛会保育園園長として9年間勤務。施設型保育の限界を超えるべく1986年独立。当時、日本では珍しいベビーシッター事業を立上げ、現在オフィス鎌田の代表として活躍中。

第3回 習い事は親子そろって!

皆様 こんにちは!!

  “太陽の燃える季節”となって参りましたね。
さて、ご主人様とは子育てについて、じっくりと話し合いはされましたか?
お二人の愛の結晶が、それぞれのご家庭に“子ども”という形で授かる訳ですから、子どもに関することは、全てお二人で考え、お二人で協力して行なって下さいね、ということです。それが、子どもに対する親の義務とも言えるのです。

さぁ、そろそろ夏休みの近い今月号では、「お習い事」について考えてみたいと思います。一時期よりは、ブームが収まったかに見えますが、相変わらず「お習い事」は、大人気のようですね。特に、今現在の一番人気はやはり英会話でしょうか・・・・。

 確かに、これだけ海外への行き来も多くなり、今や日本の企業にも多くの外国人が活躍しているのが実態です。そうした観点からかどうかは解かりませんが、我が国においては、小学校より英語の授業を必須科目とし、大学ではビジネス英会話が出来るまでに育てようという具合に、いよいよ英語熱が高まってきている現状です。

 しかしながら、一方で自国の日本語の乱れはここ数年急速に進み、日本古来より伝承されてきた文化・風土から生まれた美しい日本語は、全くと言って良いほど姿を消しつつあるのもこれまた実状なのです。
英語は確かに世界共通語であり、幼い頃から耳で慣れ、目で慣れ、言葉で慣れさせることはとても素晴らしいことです。

 しかしながら、どの国においても、必ず自国語をしっかりと教えた上で英語も教えるという教育を施していると思われるのですが、我が国は?というと、それが全く逆で、英語が話せさえすれば日本語は多少(鎌田から言わせると殆ど全て)おかしくとも構わないといった方向へと流されていっているように思えるのです。しかも、小学校から英語教育を必須科目にするとなると、世界に通用するレベルの英語を一体誰がどう教えるのかも、きちんと整備されていない現状のままです。

 そこで、幼稚園児をお持ちのお母様方に「お習い事」のポイント情報を提供したいと思います。

<「お習い事」のポイント>

1.英会話を習わせる場合は、ネイティブ・イングリッシュを習わせること。 ※ しかも、すぐに入塾を決めず、まずは必ず見学をして、どういう先生が教えて下さるのか、先生が都度変わらないか、子供が楽しく参加し継続できるようなプログラムかなどを確認しましょう。

2.スイミングを習わせる場合は、小人数で、きめこまかく指導をしてくださるところを選ぶこと。 ※ 水泳は危険が伴います。水を怖がらずに挑戦していけるような気配りをしてくださる先生を選びましょう。

3.学習塾に通わせる場合は、長く続けられるようにいろいろな工夫をして下さる(時折り、イベントや合宿など、気分を変えさせてくれる)ところを選ぶこと。 ※ ワークブック等をただひたすら使用し、詰め込み式の教え方をするようなところは避けましょう。

4.ピアノやバイオリン、バレエやダンス・歌など、芸術や芸能に関するお習い事をさせる場合は、なるべくならば、個人レッスンをさせること。 ※ ご自分のお子様の好きなことを中心に選び、お母様も一緒に参加なさり、励ましながら(最初の号で申し上げた通り、とにかく「誉めること」)進めていきましょう。

幼稚園児をお持ちのお母様、「お習い事」は、お子様と一緒に、ご自身も必ず参加なさること、そして、“正しい日本語を忘れない”ことですよ!!

株式会社サマンサ  鎌田妙子

—————————————————————————

元保育園園長、鎌田妙子が、今まで学んできた子育て理論や体験談などをもとに、子育ての悩みどころに対してアドバイスしていきます。毎回身近な事柄をテーマに、子育てアドバイスをお届けしていきますので是非ご覧ください。

<鎌田妙子> 1975年、北海道大学教育学部発達心理学研究室終了、認可施設 財団法人慈愛会保育園園長として9年間勤務。施設型保育の限界を超えるべく1986年独立。当時、日本では珍しいベビーシッター事業を立上げ、現在オフィス鎌田の代表として活躍中。

第2回 お父さんも一緒に

先月号の”躾”については、如何でしたか? 悪い躾の例で、ご自身が「私のこと?」と、謙虚に思われた方、良い躾の例で「いつもそうしてるわ」と、ちょっぴり思い込みでそう思われた方、まぁ、いろいろでしょう・・・・。
要するに大切なことは、”躾”とは、お子様に指示・命令をして無理に押しつけるものではなく、『親や周りの大人がどういう姿を子どもに見せるか』なのです。
こんなこと、あんなことをお子様と一緒に考え、一緒に答えを出していくことが大切だということです。

さて、今月号では”ご主人の育児参加”について考えていきたいと思います。
少子化に歯止めのかからぬ我が国日本では、今や、男女共同参画社会が声高に叫ばれ、いろいろな施策が検討されているようですが、残念ながら、相変わらず貧弱で実質が伴わないもののようであります。

そこで、幼稚園児をお持ちのお母様方に是非とも実力行使をして頂きたいのが、お父様の育児参加なのです。
幼稚園の日々の送迎(せめて送りだけでも)、授業参観、運動会、遠足、その他、ありとあらゆる園の行事には、必ずお父様も参加して頂くことです。
考えてみて下さい、あなたのお父様のことを・・・・。そろそろ定年、ひょっとしてリストラ・・・・。淋しそうではありませんか?
あなたが結婚なさり、子どもが授かって出産の日を迎えた時、役に立ったのはお祖母様であり、お祖父様はせいぜい留守番か、その後のプレゼント提供者ではありませんでしたか?
そう、あなたのご主人にはそうなって欲しくないのです。

子どもの幸せは、自分に生を与えてくれた母親・父親が、いつも仲良く、信頼しあっていることだということなのです。
かつて私が保育園の園長をしている頃、保護者会でこんな質問を投げかけてみたことがありました。
「”子どもを作ろう”と、ご夫婦で話し合って、授かった方はいらっしゃいますか?」 そんな質問に対し、その日の参加者のうち、ご夫婦で参加なさった5組の中からたった1組のご夫婦が揃って堂々と手を挙げて下さいました。
その時私が申し上げたかったことは、先程と同様”子どもは誰よりも親に愛されて育つことが後の人格形成に大切”どんな理屈よりも親の愛情が一番なのだということを確認したかったのです。
ちなみに、そのご夫婦のお子様は、全園児中、いつも穏やかで心優しく、精神状態の安定しているお子様でした。(現在22歳、どんな青年に育っていらっしゃるのか・・・・・)。
今でもあの時の光景を思い出し、堂々と自信を持って、勇気を持って、何よりご自分たちのお子様への愛情を持って手を挙げて下さった親御様のことを忘れることができません。

幼稚園児をお持ちのお母様、だからこそ、今しておくことが、今軌道修正しておくことが、後々にどれほどの影響を及ぼすかを知っておいて頂きたいのです。
さぁ、さっそく今日にでも、ご主人とゆっくり子育てのことを話し合ってみては如何ですか?

株式会社サマンサ  鎌田妙子

—————————————————————————

元保育園園長、鎌田妙子が、今まで学んできた子育て理論や体験談などをもとに、子育ての悩みどころに対してアドバイスしていきます。毎回身近な事柄をテーマに、子育てアドバイスをお届けしていきますので是非ご覧ください。

<鎌田妙子> 1975年、北海道大学教育学部発達心理学研究室終了、認可施設 財団法人慈愛会保育園園長として9年間勤務。施設型保育の限界を超えるべく1986年独立。当時、日本では珍しいベビーシッター事業を立上げ、現在オフィス鎌田の代表として活躍中。

第1回 良いしつけ 悪いしつけ

皆様 こんにちは!!

  日頃、躾についてどうすれば良いのかな、と、悩まれることはありませんか?何かとても重要そうで、でも具体的にどうすれば良いのかちょっと考えてしまいますよね。”躾”とは、礼儀作法を教え込むこと、と、国語辞典に書いてあります。じゃぁ、礼儀作法とは何なのでしょう?同じく国語辞典には敬意やつつしみを表す作法とあります。そして作法とは、動作・言葉づかいの一定のきまりとあります。

 つまり、ご自分のお子様に「そろそろ躾をしなくちゃ」と思った時、しなければならないことは、『親を含めた大人や他人に対して敬意やつつしみを持った行動を動作や言葉づかいでどう表現するか』を”躾を始めよう”と思ったその時のお子様の年齢に合わせて、お子様がきちんと理解できるようにどう教えるか、と、いうことなのです。
 そんなふうに言われて「そんなこと、解かっているわ!」と、自信を持って答えられて、それを自信を持って行動に移していらっしゃる方は何人おられるでしょうか?躾を、ただ厳しく体罰を与えて強制することだと勘違いをしている方が実際におられることは毎日のニュースから聞こえてきます。
 躾をするには、まず親や周りの大人自身が”敬意やつつしみがどういうことなのか”を知っていなければならないということです。自分と他人の違い、大人と子どもの違い、他人に対するおもいやり、感謝の気持などをまず親や周りの大人がしっかりと認識していれば、子どもにもそれを伝えていけるということなのです(子どもは親の全ての行動を観察しています)。

 先日、書店で「10代の子どもが育つ魔法の言葉」(ドロシー・ロー・ノルト/レイチャル・ハリス共著)という本の題名が気に入ってさっそく購入し、ページを括っていきました。
 そこには、たくさん素敵で、しかし実践するにはちょっと難しそうなこともいろいろ書かれてありました。
 私、鎌田流にそれを解釈すると、要するに、誉めよう、いっぱい誉めて育てよう・・・・・。10代になっていてもいなくても、10代はとっくに通り越して中高年になっている大人にも、人間には感情と思考力があるから「嫌だな・不快だな」という思いより、「気持良いな・気分良いな」という思いをさせる方がその人間の育ちは早い、と、いうことなのです。
 だからこそ、まずは、物事の良し悪しがまだ解からないうちに「良いこと」・「悪いこと」をきちんと教え、それを覚えたらうんと誉めてあげよう・褒めちぎってあげようということなのです。

 こんな光景、よく見かけますよね。ある百貨店の混み合っているトイレでのこと。
 「早く、早く、漏れちゃうよ」とわぁわぁ騒いでいる子どもに対し、「だからさっき行っとけば良かったのに!」と答える母親。そして大きな声で「もう少し我慢しなさいよ」、当然子どもは「できない!」とこれまた大声で叫ぶ。回りの人は仕方なく「お先へどうぞ」と言って下さる。でも、皆、気分は良くないですよね。
 生理現象は突然やってくることもあります。「順番だからね、もう少し我慢できない?」と小さな声で聞いてあげ、「できない」と答えたら、回りの方に「大変申し訳ございませんが、先にお願いできませんでしょうか?」と、言いましょう。
 当然、回りの人は気持ちよく「どうぞ」と言って下さるに違いありません。そして、そういう親や周りの大人の様子を見て、子ども自身が「こういうことは周りに迷惑をかけるんだな」と理解するのです。

 ”躾”とは、そういうものなのです。幼稚園児を持つお母様、今がまさに躾の旬ですよ!!

株式会社サマンサ  鎌田妙子

—————————————————————————

元保育園園長、鎌田妙子が、今まで学んできた子育て理論や体験談などをもとに、子育ての悩みどころに対してアドバイスしていきます。毎回身近な事柄をテーマに、子育てアドバイスをお届けしていきますので是非ご覧ください。

<鎌田妙子> 1975年、北海道大学教育学部発達心理学研究室終了、認可施設 財団法人慈愛会保育園園長として9年間勤務。施設型保育の限界を超えるべく1986年独立。当時、日本では珍しいベビーシッター事業を立上げ、現在オフィス鎌田の代表として活躍中。