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第1回 ごっこ遊びのなかで育まれるもの~その1~

はじめまして。「ゆっこせんせい」こと「さとうゆきこ」と申します。
12年間、保育園に勤務し、たくさんのこどもたちと、たくさん遊んだ経験から、私なりに気づいたこと・発見したことを、お話していきたいと思います。

園生活のなかで、またはお家の周りで、子どもが友達と自由に遊べる時間や場所は、どのくらいあるでしょうか。
3~5歳になった子どもたちにとって、少~し大人の目から離れて、友達同士の世界でたっぷり遊ぶ時間はとても大切です。
この時期の子どもに不可欠な遊びの一つが「ごっこ遊び」です。
そして、「ごっこ遊び」のなかで自然に育まれる力の一つが、「イメージの共有」=「コミュニケーション能力」なのです。

例えば、レストランごっこをしようとする時、子どもはそれぞれ自分の体験をも
とに遊びを作っていきます。
「この本、メニューにしよう。」
「うん。はじめに、お水を持ってくるんだよね。」
「ケーキもあるレストランにする?」
「うん、そうしよう。」
「ラーメンもあるよね?」
「ラーメンはないよ。」
「ラーメン、あるよう。食べたことあるもん。」
「それはラーメンやさんでしょ?」
「レストランには、ないかな・・・」
「ないよ。」
「うん、わかった。ラーメンはないレストランね。」
自分の体験と相手の体験は異なるけれども、それを言葉で伝え合い、想像力を働かせ、友達と共通のイメージを作り上げていく・・・そのイメージがピタリと合い、ふくらみを持つと、子どもの遊びは大変盛り上がります。
何十分でも一つの遊びが続くこともありますし、また、次の日も続きを遊びたいと思うでしょう。

こんな遊びの体験をたくさんした子どもは、友達が大好きになり、友達の言葉に自然と耳を傾けることができるようになります。それが、高いコミュニケーション能力につながっていくと思うのです。

お母さんや先生が、「お友達と仲良くしなさい」「よくお話を聞きなさい」と言い聞かせても、そういった能力は教え込んで身に着くものではありません。
豊かな子ども同士の遊びのなかにこそ、高いコミュニケーション能力を育む種が蒔かれているのです。

「ごっこ遊び」の素晴らしさは、まだまだありますが、それは、また次回にしたいと思います。

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元保育士の「ゆっこせんせい」が12年の保育経験を活かして、子供たちとの遊びの中で気づいたこと、発見したことなどを中心にお届けしていきたいと思います。

<さとうゆきこ>
筑波大学心理学専攻、中退。92年、私立保育園就職。勤務しながら、保育士資格取得。0歳~5歳の各歳児の保育に携わる。04年、退職。現在は、HP「ゆっこせんせいのおもちゃ箱」にて、オリジナル手作り布おもちゃを発表し、布おもちゃの素晴らしさを伝えるべく、活動中。7歳と9歳の男の子の母でもある。
HP「ゆっこせんせいのおもちゃ箱」:http://yukkotoy.com/