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第4回 いじめや自殺をなくすために、今私たちができること

 昨今の教育現場でのいじめや自殺の報道には、本当に心が痛みます。
 たとえ勉強やスポーツがよくできても、思いやりのある優しい子に育っても、命を絶つようなところまで追い込まれてしまうのでは、どのように子どもを育てていったらいいのか不安に思われている親御さんもたくさんいらっしゃると思います。

 未来ある子どもたちのために、私達大人は何ができるのでしょう。
 私は、子どもが幼いうちから、周りの人や自分を大切にすることを、もっと伝えていく必要があると思います。小さい子がそれと知らずに人を傷つけることをしたり言ったりした時、身近にいる大人がそれを見逃さないでいただきたいのです。

 先日、こんなことがありました。静かに遊んでいるAちゃんの傍で遊んでいたBちゃんが、いきなりAちゃんをつねったのです。Aちゃんはびっくりして今にも泣きそう・・・。
 それを見ていた先生は、「そういうことをしちゃいけない! Aちゃんは痛かったんだよ。」と叱りました。「痛い思いをさせたんだから、Aちゃんに謝らなくてはいけません。」とBちゃんに「ごめんなさい」を言わせた後、先生は、何にも言えないままだったAちゃんに、Bちゃんに向かって「もう、しないでね。」と言わせました。
 それまで子どもたちの様子を見ていた先生は、Aちゃんの関心を引きたくてつねるという形になったのだろうと推察したので、「仲よくなりたかったら、『僕の作ったの、見て』とか『いっしょに遊ぼう』とか、口で伝えましょう」と、Bちゃんには、自分の気持ちの適切な表し方をアドバイスしました。Aちゃんにも「痛かったね。いやなことをされたら『やめて』と言っていいのよ」と話しました。

 子どもたちにとっては、何かトラブルがあった時こそが学ぶチャンスです。
 行為の原因がどこにあるのか、そのときの状況によって対応は違ってくると思いますが、子どもたちには「やられたらやり返せ」ではなく、言ってはいけないことや人にしてはいけないこと、自分の気持ちの適切な伝え方を、どうぞ教えていただきたいと思います。

 「日常の生活」という毎日の小さな積み重ねの中で、子どもたちは育っていきます。人格が形成される幼児期にこそ、その中で大事なことを皆さんが伝えていってほしいと願っています。

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WASEDA Frontier Kids Learning Centerアドバイザー野村謡子が園での保育経験を活かし、モンテッソーリ教育の内容を身近な例を挙げながら紹介。家庭で活かせる「モンテッソーリの子どもの見方」をお伝えしていきます。

野村謡子<のむらようこ>
青山学院大学卒。息子の「子どもの家」入園をきっかけに、モンテッソーリ教育に出会う。教師のディプロマを取得後、モンテッソーリ園に12年勤務。現在も WASEDA Frontier Kidsアドバイザーをはじめ、多岐にわたりモンテッソーリ教育に携わる。

第7回 「こどものお小遣い」について

あさいわかこです。
今日は、「こどものお小遣い」について考えてみたいと思います。

お小遣いは与えたほうがいいの?与えないほうがいいの?
何歳から与えれば良いのか?いくら与えればよいのか?
・・・という疑問をいただきますが、正解はありません。

お金至上主義に傾いている日本が気になるところですが、きちんとした金銭感覚・金銭管理が大切なのも確かです。
渡したお小遣いで、ゲームセンター、お菓子を買う、お金で解決する・・という危険性?はあるものの、親子できちんと話し合って管理できるのなら、お小遣いは重要な意味をもつと思います。

平成17年度金融広報委員会(知るぽると)の調査によると、小学生低学年の約7割がお小遣いをもらっているようです。
(参考)金融広報中央委員会・知るぽるとhttp://www.shiruporuto.jp/

・月に一回、お小遣いをもらう
 小学生/低中学年では500?900円が相場のよう。
・時々、お小遣いをもらう
 小学生/低中学年100?800円。

使いみちは、お菓子・ジュース・ノート・鉛筆・マンガ・・・。

データはありませんが幼稚園世代だと、それ以下が相場でしょうか?

お金は、ATMから湧いて出るものではありません。
1 家族(父・母)が汗水たらし、働いて得たものなのです。お金を得ることがどれほど大変か教えた上で渡す。
  (お金はどこからきているのか。労働の意味)
2 なぜ子どもにお小遣いを渡すのか話し合う(金銭管理能力、金銭感覚をつけてほしいから)
3 欲しいものがあったとき、必要か必要ではないか判断させ、購入させる。(自己判断、責任)
4 お小遣い帳をつけさせる。(管理)
5 金額が大きいものはお小遣いから貯蓄させて(我慢、貯蓄管理)、目標を持たせて買わす。(目標設定)
6 お小遣いの遣い方を振り返り考えさす(結果、反省など)

お小遣いの使い方を家族で話し合い・勉強していくことができるようなら、有効な金銭感覚・管理能力を養うことができるでしょう。
子どもが欲しがるからとか、機嫌を取るためとかで決して渡さないでください。
他の子ども・よその家庭とお小遣い・使い方を比べないでください。
お金を通して大切なことを教えるのが、親の役割なのです。

子どもが賢く・将来自立して生きるためのトレーニングのひとつが、お小遣いを通して学べるのだと思っています。
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あさいわかこ
えっ!!!もっと早く知っていればよかったのにと思うことはありませんか? これからは知ることが、リスクを(だまされない・損をしない)回避することにもなってきます。 身近な暮らしのお金のことを知り、もっとお得に・損をせず暮らしませんか? 「教育資金」、「暮らしに役立つお金のこと(ライフプラン、節約、保険、投資など)」、 「アメリカ・オーストラリアなどの子どもの金の教育(=金融教育)」、「こどもの金銭教育」を楽しくお伝えしていきます。 「どんな時代にも負けない子どもを育てる」をモットーに育児中のキッズマネーエデュケーションアドバイザーです。

第20回 今、本当の『進化』を遂げる時です。

 川の上空にトンビが飛んでいます。川にパンを投げると見事なグライダー飛行でそのパンをつかんで飛び上がっていくのです。

 その様子を何度か見て、ふと考えてしまいました。
「なぜ、食べられるものだとわかるんだろう?」
と疑問に思ったのです。

 川には木の葉や木の枝も流れているのです。遠めに見ると、私には区別ができない。なのに、トンビはそれにはまったく目もくれず、ただ、パンだけは、確実に取りに降りてくるのです。

 人間は、哺乳類の一種から、サル、そして人間へと「進化」してきた、といわれます。その過程でさまざまな道具を作り出し、「文明」といわれるものを発展させてきました。しかし、それと引き換えに、動物として本来持っている能力を失ってきたのではないでしょうか?

 ライオンは、そのえさとなる動物が、絶滅することのない範囲で捕らえる、という話を聞いたことがあります。その他の動物も、「自然の生態系」という規則を、本能的に守り、保っているのだそうです。人間はその規則を、文明の発展とともに壊し続けてきました。

 それが、今の地球温暖化や過剰な森林伐採による環境破壊、動植物の種の絶滅の原因になっています。本来本能的に持っていた生態系を守る能力、感覚を、文明と引き換えに失っていった結果だといえると思うのです。それは実は「進化」ではなく「退化」であり、「発展」ではなく「破壊」ではないでしょうか。

 今、大自然の摂理ともいえる生態系の規則、失ってしまったその第六感を意識して取り戻し、自分たちの生きるこの地球環境を、再び自然なものに戻していくことが大切なことだと思えるのです。

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幼稚園ねっとにご登録いただいている幼稚園コラムです。 各幼稚園のコラムを順次ピックアップして紹介していきます。

かすが幼稚園 理事長・園長 米川安宜
京都市右京区の私立園。園長は同志社大学法学部卒業後、國學院大學で神道学、佛教大学で幼児教育を学ぶ。キリスト教、神道、仏教と三つの宗教の大学で学んだ特異な経験をもつ。「子どもは大人よりも能力が高い」という目で子どもと関わり、子どもの脳の発達にあった教育と、積極的な心構えを育てる新しい幼児教育を行っている。また、「幼児期こそ、しつけの最適期」として、しつけ・礼儀、道徳教育も重視している。 (http://www.kasuga.ed.jp/)

幼稚園・園関係者 パート1

このところ忙しくて幼稚園及び園関係者のための防犯についてのお話が遅くなってしまいました。
それでは早速、幼稚園の防犯の要点についてお話をすすめます。

まず、幼稚園の防犯には3つのテーマがあります。
1、園内活動中に園児を守るための防犯
2、園外活動中に園児を守るための防犯
3、閉園後の教職員の金品狙い、その他の犯罪被害を防ぐための防犯
この3テーマです。まずは1のテーマについてお話をいたします。
 
平成13年6月8日、大阪の池田小で刃物を持った男が小学校内に侵入して8人の児童を殺害し、教師を含む15人に重傷を負わせるという惨い事件がありました。残念ですが、このような惨い事件が幼稚園では絶対におきないという保証ができないほど、現代社会は病んでいると思われます。
 では、このような惨い事件が幼稚園で発生しようとした時、防げるかあるいは被害を最小限限度にできるかと問われると、多くの関係者は不安ではないかと思います。でも、あの事件とほぼ同じ動機による事件が発生したある小学校では、女性教師の機敏な行動で男児2名が頭部に傷を負うという程度で被害を最小限度におさえたのです。たとえ女性でも、危機的状況下における被害回避法あるいは抑止法を知っていれば、このように被害を最小限度に抑止できるということを証明しています。
 今回はこのような、外部からの犯罪企図者(侵入者)から園児を守るための防犯に絞って解説します。

 まず1つ、幼稚園の防犯には、環境的抑止力、物理的抑止力、他力的抑止力、人的抑止力の4つの方法があります。簡単にいいますと、環境的抑止力とは、犯罪企図者が侵入を避ける幼稚園づくりのことです。通行人や近隣の住人などの目が集まっていて、不審な行動をすればただちに通報されそうな園です。このように環境的に犯行を行いづらい園をつくる方法が一つです。この防犯方法は費用はかかりません。だが、地域住人の方々や保護者の方、自治体の支援・協力が不可欠となります。

 次に、物理的抑止力ですが、わかりやすくいいますと、園の敷地を見通しのよい、しゃれたデザインの高さ3メートル前後のフェンスで囲んでしまうというものです。あるいは監視カメラやセンサー付きアラーム、ライト、電気錠をつけるなど防犯設備を備えて守るという方法です。費用のある幼稚園はこの方法でそれなりの効果が得られます。しかし、予算がない園や開放的な学習環境を望まれる園には適しません。

 3番目の他力的抑止力とは、早くいえばガードマンを配置するということです。しかしガードマンの配置には費用が莫大にかかります。ですから、保護者やボランティアの方々にお願いをして、園内にいてもらうということになります。この方法だと、お金をかからずに犯罪企図者が避ける園づくりができます。しかし、お願いや打ち合わせ、各種費用や保険の整備などそれなりに負担は軽くはありません。

 4番目の人的抑止力とは園関係者自身による防犯力の強化です。実はこの方法がもっとも費用がかからず、時間もかからず、煩雑なお願いや打ちあわせも不要で、すぐにできる防犯法です。そして、最も効果的な抑止力となります。安心・安全園づくりの最も適しています。

 次回からは、この園関係者による幼稚園の防犯力の強化について、解説をしていきます。

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・防犯コンサルタント
・日本防犯診断士協会 常務理事

<中山 天(たかし)>
1948年 熊本県生まれ
1977年 東京出版株式会社 常務取締役就任
1982年 東京出版株式会社 代表取締役就任
1999年 社業のかたわら続けてきた自力防犯・犯罪被害の回避力に 関する研究を実践するために会社を自主閉鎖(2006年5 ?6月には再建の予定)日本防犯診断士協会の設立準備を開始
2003年 特定非営利活動法人 日本防犯診断士協会設立 常務理事就任
総合防犯コンサルタントとして、防犯診断士 (防犯コンサルタント)の指導・育成、著述、各種防犯セミナーの講演 などを主な活動としている。
http://www.bouhanshindan.npo-jp.net

第3回 子どもにかける想い

 子育てをしていると、どうしてこの子は思うように育ってくれないんだろう、と思うことはありませんか。
 公園から帰る時間なのにまだ遊びたいと言って駄々をこねて困るとか、自分がやりたいと絶対譲らないので手を焼いているの、というお母さんもいれば、お友だちの中に入ると引っ込み思案で従ってばかりいる、見ていてはがゆくなってしまう、というお母さんもいるでしょう。いろいろ教えてもちっともできるようにならないから、いらいらしてしまう。どうしたらいいんでしょう。という方もいらっしゃることと思います。でも、ちょっと考えてみましょう。あなたの子どもだけれど、悲しい哉あなたの思う通りには動いてくれません。小さいけれど、別の一人の人間なのです。

 あなたが産み育てているお子さんは、生まれてしばらくの間は夜も昼もなく世話をしてもらったことでしょう。あなたが自分のことは後回しにし、お子さんの具合が悪くなったといえば病院に急ぎ、あるいは仕事を休み、お誕生日を祝い献身的に愛情を注いだ、のにもかかわらず、思う通りになってくれるわけではありません。小さな恋人に裏切られた気分です。でも小さいけれど、いえおなかの中にいる頃からすでに、一人の別個の人格を持った存在だということに気づいてほしい、というサインかもしれませんね。

 大抵のお母さんは、子どもが1歳半を過ぎる頃から自己主張を始めたり、いやと言って聞かなくなってきたり、といった経験をお持ちになると思います。
 それは、子どもが自立して生きていくための大切な準備です。
 順調に大きくなって行く時に必ず通る道、少しの間付き合ってあげてください。とはいえ、言いなりになるのとはちょっと違います。子どもに、自分で決めたり考えたりするチャンスを与えるのです。
 初めの例でいえば、時計を見せて予め帰る時間の約束をしておく、とかやり方をゆっくり見せて、自分でしやすいものを用意するとか、子どもの主張や要求を、受けとめたうえで対応する気持ちのゆとりが持てるといいですね。
 一人の人間として認められている、という感覚は小さな子どもにもわかります。自分や相手を大切にする心もその中から育まれていくことでしょう。

 日常の中で、口の出しすぎ手の出しすぎは、子どもの自主性や自信をつけるチャンスを奪ってしまいかねません。愛する子どもだからこそ、自立する精神を大事に育てていってあげてください。

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WASEDA Frontier Kids Learning Centerアドバイザー野村謡子が園での保育経験を活かし、モンテッソーリ教育の内容を身近な例を挙げながら紹介。家庭で活かせる「モンテッソーリの子どもの見方」をお伝えしていきます。

野村謡子<のむらようこ>
青山学院大学卒。息子の「子どもの家」入園をきっかけに、モンテッソーリ教育に出会う。教師のディプロマを取得後、モンテッソーリ園に12年勤務。現在も WASEDA Frontier Kidsアドバイザーをはじめ、多岐にわたりモンテッソーリ教育に携わる。

第6回 「住宅ローン」について

こんにちは、あさいわかこです。
今日は、「住宅ローン」について考えてみたいと思います。

子どもが成長してくると「やっぱりマイホームが欲しいなー」と思う方も多いのではないでしょうか?

私達の親世代ですと、結婚→出産→住宅取得→教育費→老後と順調に、金銭的にもあまり問題なく暮らしているのをみるとついつい同じコースをたどりたくなってしまいます。
しかし、親世代の右肩上がりの高度成長期とは違い、ここ数年は「給与カット、リストラ、再就職難、倒産、退職金カット、年金受給65歳延期・・」などなど不安となるようなニュースも数多く聞きます。
私達世代はさらに高齢化となることが予想され、退職後も20?30年生活していかなければならず、そのための老後資金も必要となってくるのを忘れてはいけません。(年金受給は65歳以上で60歳退職だと、無収入期間が5年もできてしまうのです!)

親世代よりずっと厳しい時代に生きているのです!
住宅ローン・教育費は捻出できたけど、老後資金がなく子どもに頼るということになっては、本末転倒となってしまいます。

数千万円の預貯金がある方・親からの援助がある方は別として、それでもマイホームが欲しい方は、いろいろとシュミレーションしてみてから購入してはいかがでしょうか?
購入計画をしっかり立ててから購入しないと、住宅ローン支払いの重さに苦しむことになるのです。払うのが苦しくなり売却しようと思っても今の時代では、売れなかったり、売れても借入金が残ることになったりしますので要注意です。

簡単で分かりやすいライフプランシートを見つけましたので、下記を参考にしたり、ご自分でEXCELなどの表計算表を作ってみてください。いずれも場合も、住宅ローンだけにとらわれず、教育費・老後資金、車買い替え・生命保険なども費用の試算もお忘れなく。

(七十七銀行・ライフプランシュミレーション)
http://sendai.topica.ne.jp/cgi-bin/sim/lps.cgi

(マネー情報・知るぽると)
http://www.saveinfo.or.jp/life/jutaku/index.html

(住宅金融公庫・住宅ローンシュミレーション)
http://www.jyukou.go.jp/yusi/hikaku/index.html

(タックスアンサー・マイホーム取得と税)
http://www.taxanser.nta.go.jp/1210.htm

現在の経済状況なら「固定金利」を選ばれるのがよいでしょう。
「頭金」は購入物件の20%?30%あればベスト。
「諸経費」(登録料、家具代などなど)として、購入物件費用の5%?20%掛かることもお忘れなく。
また新築物件なのか中古物件なのかによって、ローンが組める額や諸経費、税金も違ってきますのでご注意ください。ローンを組む際にも、会社などで借りられる「財形融資」、「住宅金融公庫」、「民間の銀行」などがあり、それぞれ金利・期間・融資限度額が違いますので、きちんとシュミレーションしてみてください。

個人的には「賃貸住宅」で、家族構成・収入状況によって住み替えていくのもいいかなーと思っています。我が家の場合は、シュミレーションをきちんとしても20年後どこで暮らし、どうしているのか想像つかないものですから・・。

人生の中で最も高い買い物とも言われるマイホーム。
家計や人生設計は、ひとつひとつの家庭によって違います。
それは生き方の問題でもあります。
他人と比べず、それぞれのご家庭にあったライフプラン〔住宅取得も含めて〕を、家族で話し合ってみてはいかがでしょうか?
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あさいわかこ
えっ!!!もっと早く知っていればよかったのにと思うことはありませんか? これからは知ることが、リスクを(だまされない・損をしない)回避することにもなってきます。 身近な暮らしのお金のことを知り、もっとお得に・損をせず暮らしませんか? 「教育資金」、「暮らしに役立つお金のこと(ライフプラン、節約、保険、投資など)」、 「アメリカ・オーストラリアなどの子どもの金の教育(=金融教育)」、「こどもの金銭教育」を楽しくお伝えしていきます。 「どんな時代にも負けない子どもを育てる」をモットーに育児中のキッズマネーエデュケーションアドバイザーです。

第5回 オーストラリアの教育費事情

こんにちは、あさいわかこです。
今日は、ちょっとブレイクしてオーストラリアの教育費事情を少しだけお伝えいたします。

日本と違う教育制度であるために、日本のようなお受験はあまりみられません。
各州ごとに教育制度は違います。
(参考:オーストラリア教育制度)
http://school.australia.jp/learn/education.html

幼稚園ねっとの読者さんくらいの年齢をお持ちのお子様だと下記のような教育・しつけをしています。一般的なのでご了承ください。

(3歳?7歳くらい)
・水泳を習わす=国民のほとんどが沿岸沿いに集中して住んでいます。またプールがある家も多いため水泳は必須です。小学校1年から必須で、服を着たまま泳ぐ練習もします。
・ダンス・器械体操を習わす人が多い=ダンスといっても、ヒップホップ、ベリー、ヨーロッパの民族舞踊?クラッシクバレエなど実にさまざまなダンスがあります。
・スポーツ教室が盛ん=サッカー・ラグビー・クリケット・テニス・ホッケー・バスケ教室など3歳からあります。
・小学校に入ると、kumon(公文)に通う子もいます。算数・英語・外国語
・親も先生もよく褒める!どんなことでも褒めます。(褒めて伸ばす教育)
・汚れなど気にせず、自由に遊ばせる。型にはまった遊びはさせない。(自由発想を伸ばす)
・自分のことや出来事をよく話させる。どうしたらいいのかを話させる(プレゼンテーション能力)
・自立を促す(一人で寝る)、ボランティアを一緒にする、親の仕事を一緒にする・・

いずれにしても、親は「いかに子どもの個性を伸ばすか」を考えています。
他の人が習うから、習いごとや塾に行かせるというよりは、いろいろさせて、その子の良いところ・合ったところを徹底的に伸ばすことに集中しています。
だから、よく子どもを褒めます。
小さなところを見逃しません。

また小学校の授業も全科目それぞれのレベルにあったクラスに(習熟度別)なることが多いため、その子どもにあった教育ができるようです。
例)水泳:カメさんクラス?クロコダイルクラス。

他国も時々参考にすると親として足りないものが見えてくるようでいいものですよね。
我が家が参考にしているのは、

・小さなことでもよく褒める
・人とは違ってもいいので、やりたいことを習わせる(個性を伸ばし、自信を持たせる)
・親の手伝い、忍耐力を伸ばす、なんでもTRYさせてみる
・いろいろな国の人と交流する(ますます国際化が進むと思われるので)

それにしても子育てとは、「コレ!」という答えがないから難しいものだと思うこのごろです。一緒にがんばりましょう!

第4回 子どものお稽古事について

こんにちは、あさいわかこです。
体調を崩してしまい、お休みしてしまいました。
健康管理や保険について深く考えた数ヶ月間でした。

さて今日は、不況でも「子どもの教育費とお稽古事代」のコストだけは上がっているという記事やニュースを聞きますので、お稽古事について書いてみます。

子どもが小さいと無限の可能性を考えて、ついついいろいろとお稽古事をさせたくなるものです。
そんな私も、幼少期から日本舞踊・習字・ピアノ・水泳・英会話といろいろ習ってきました。見えないところで役に立っている(で、あろうと思われる?)ものの、直接、職業に結びついたりはしていないので残念です。両親に感謝と申し訳なささでいっぱいです。
今、考えるとニッチな分野な習い事やスポーツをし、その分野でNO.1になったほうが、自信や将来の道に役立ったりしたかなーと思ったりします。

・ ・と思いつつもわが娘には、水泳・ピアノと普通のお稽古事を考えてしまいます。
さっそくお稽古事の費用をリサーチしてみました。

■□お稽古事にかかる費用(地域・教室によって費用は違いますのでご注意ください)
☆英会話
  入会金5000?1.5万円
  月謝 5000?1.5万円(週1?2回)
  その他 教材費など5000?4万円

☆水泳
入会金5000?1万円
  月謝 6500?1.5万円(週1?2回)
  その他 水着など ?1万円

☆クラッシックバレエ
入会金5000?1万円
  月謝 5000?2万円(週1回)
  その他 シューズ・衣装 ?2万円  発表会5万?30万円

☆野球
入会金・保険代 500?1万円
  会費  2000?8000円
  その他 ユニフォーム・シューズ代5000?1万円、遠征費5千円?2万円(年間)

例)以前、わが娘が東京で英会話に通っておりました。
   1歳から始めましたので、3歳までに掛かった費用は、
   入会金5000円+(12000円(月)×24ヶ月)+教材費2万円=313000円
「2年間で 約31万円!」
これを10歳までの10年間続けたとしたら、「約310万円!」
わが子は教室に通って勉強するのが合わないようでしたので、止めてしまいましたが・・。

 お稽古事の費用もバカにならないものですよね。
その子どもが、本当に興味があるのか?好きなのか?または役立つのかをよく考えて習わしたいなーと思ったものです。
小学校・中学校になると、さらに塾代がかかりますから要注意です。

かわいい・可能性があるからといって、無計画にお稽古代に費用をかけると、自分達の老後費用にも響いてきます。
自分達の親世代とは全く違った時代に生きています。親世代が大丈夫だったから(心配ない老後)、自分達も大丈夫だとは限らない時代になってきたのですから。

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あさいわかこ
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第8回 私の気持ちもわかってよ

今回はお父さん向けです。でもお母さんもぜひ読んでください。そしてお母さんからお父さんに、このコラムの内容を伝えてあげてください。
子育て関係のコラムというと、お母さん向けが多く、お父さん向けに書かれた物は少ないですね。お父さん向けの読み物を書いてもあまり読まれないからでしょうか?それともお父さんの立場で子育てを考えている人が少ないのでしょうか?子育ては夫婦の共同作業と言われる割にはあまりにも寂しいです。
お父さんはどれくらいの時間を子育てに割いていますか?
先日、新聞に載っていたデータでは、日本のお父さんは最も子どもとの時間を作らない国のひとつでした。とても寂しいですね。
でも、日本のお父さんは忙しいのかもしれません。「子どもと遊ぶ約束があるから、日曜の接待ゴルフはお断りします」まだまだこんな事を言うなんてとんでもないという風土の会社が多くあるのです。お父さんも辛いところです。
仕事を一生懸命にやっているのに、突然「なぜ家の事を全くやってくれないの?」「私は毎日子どものことで大変なのよ」「私の気持ちも判ってよ」などと言われてしまいます。
お父さん、この言葉を奥さんから言われるのはお父さんが悪いです。
子どものために時間を取れないのは仕方がないとします。でも、どこかで“家の事は家内に任せてある”“子どものことについてやるのは家内の仕事だ”“子どもの教育がちゃんと出来ていないのは母親が悪い”なんて思っていませんか?
そう思っていると、知らず知らずに態度に表れてしまいますよ。そして、言葉で言わなくても奥さんに伝わってしまいます。「夫は私が子どものことをやっているのを当たり前だと思っている」という具合に感じてしまうのです。だから、つい「私のことも判ってよ」と文句が出てしまいます。
子どもの世話をひとりでずっとするのは大変なんですよ。
「昔の人はみんな…」なんて言わないでください。昔は助けてくれる人が周りにたくさん居たから何とかなったのです。今とは違います。
時には、奥さんに感謝の言葉を伝えてみたらどうでしょう?
「いつも子どもの世話をしてくれてありがとう」
「子どもの世話で大変でしょう?疲れたでしょう?」
「あまり無理しないでね」
時々、心を込めて伝えてみてください。
きっと文句が減りますよ。そして奥さんとより心地よいコミュニケーションが増えていきますよ。両親が心地よい関係を作っているのは、子どもにとてもいい影響を与えるものです。
子育てに直接関わる事は、時間的に難しいというお父さん。
自分の代わりに子育てを全部やってくれているお母さんに感謝する時間は取ってみてはどうでしょう。それもお父さんにしか出来ない子育て支援です。

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幼稚園や小中学校での講演活動や個人カウンセリングで活躍中の心理カウンセラー、倉成 央がおくるコラム式カウンセリング。 講演現場での出来事やカウンセリングなどの実体験を織り交ぜながら、様々な心理的アドバイスを紹介していきます。

<倉成 央 (くらなり ひろし)> 心理カウンセラー、各種(文化サークル、専門学校等)心理カウンセリング講座講師。 診療内科医院などの紹介で個人カウンセリングを行っている。また不登校や引きこもり、家庭内暴力等子供の問題や、子育ての問題、母親のストレスケアーについても、多くのカウンセリングを実施している。 幼稚園や小中学校での講演活動も行っており、主な講演テーマには「こんな言葉が子供を傷つける」「ゆとりをもって子供と接するために」などがある。

第19回 「Yes, No」をはっきり言わない誇らしい国、日本。

 諸外国、特に欧米から、「日本人はYes, Noをはっきり言わない」と批判を受けます。「これでは国際社会で通用しないぞ」、とまで言われます。

 さらに、多くの日本人の評論家もこれに同調して、「グローバル・スタンダードの時代に、Yes, Noをはっきり言わない日本は通用しないのです」などとの発言を繰り返している。

 これはみなさんもよくご存知で、そして「そうか、日本人、って、ダメなんやなぁ…」という印象をもたれている方も多いかも知れません。

 しかし、しかし、です。私は、はっきりと申し上げます。
 「Yes, Noをはっきり言わないのがなぜ悪い!」と。

 私たち日本人は、何千年の歴史の中ですばらしい文化をはぐくんできました。そしてその中で、物事を断る時に「またにしておくなはれ、考えておきます、今回は遠慮しておきます」という断りの言葉を生み出し、日常使用してきました。

 これは、相手に気遣い、やんわりと断る、「婉曲話法」という、優れた「断りの言葉の文化」なのです。

 「郷に入っては郷に従え」。もし、諸外国が日本で商売をするならば、まず、英語を押し付けず、日本語を、そして日本の文化・風土・国民性を勉強し、理解し、それから商談を始めるべきです。「考えておきます」は「No」だ、と知ってから商談に臨む、これが礼儀であり国際交流の基本だと思うのです。

なのになぜ、欧米の常識や考え方を押し付けられなければならないのでしょうか?

 冒頭の評論家に「あなたも日本人でしょう?そんなに日本がいやなら、国籍を変えたらどうですか?」とたずねたら、「うーん、考えておきます」。

 日本の文化に、みなさん誇りを持ちましょう!

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幼稚園ねっとにご登録いただいている幼稚園コラムです。 各幼稚園のコラムを順次ピックアップして紹介していきます。

かすが幼稚園 理事長・園長 米川安宜
京都市右京区の私立園。園長は同志社大学法学部卒業後、國學院大學で神道学、佛教大学で幼児教育を学ぶ。キリスト教、神道、仏教と三つの宗教の大学で学んだ特異な経験をもつ。「子どもは大人よりも能力が高い」という目で子どもと関わり、子どもの脳の発達にあった教育と、積極的な心構えを育てる新しい幼児教育を行っている。また、「幼児期こそ、しつけの最適期」として、しつけ・礼儀、道徳教育も重視している。 (http://www.kasuga.ed.jp/)