Monthly Archives: 7月 2005

第24回 「子育ての意義」

ALOHA! 日本の幼稚園ももうすぐ夏休みですね。皆様楽しい夏の計画を
お立てになっていらっしゃることでしょう。ハワイの学校は6月上旬で、
ほとんどの学校のカレンダーが終わるので、2ヶ月?3ヶ月(学校によって採用しているカレンダーが異なり、8月上旬に始まる学校と9月上旬に始まる学校があります。)の間、目下夏休み中です。

さて今日は、皆様にひとつお願いがあります。お子様の本箱の中から、動物の親子のイメージを一枚探してみてください。きっと動物の親子の写真か絵本が一冊はあると思うのですが。いかがでしょうか?見つかりましたら、次の質問に自己回答してみてください。
1.あなたのお子さんは動物の親子のイメージをお好きですか?
2.あなたはそのイメージからどんな感情をいだかれますか?
3.お子さんは、何をそのイメージに感じているのだと思いますか?

私のように人生の平均寿命の半分以上を生きる歳になると、同年代の友人知人の中でお子さんのいない家庭を築いていらっしゃる方の晩年の生活ぶりを、拝見できる特権もでてきます。お子さんのいらっしゃらない独身又は既婚者の方々は、確かに若い内はお子さんに使われる育児費、教育費、生活費が節約され経済的ゆとりはありますが、人生の晩年になると自分に繋がる家族のいない寂しさをひしと感じるようです。ましてそれが海外での生活者であるならば、望郷の念を深める寂しさにも繋がります。

日本では、定年後の海外移住がブーム化しそうな気配ですが、海外生活にすでに充分慣れていらっしゃる方やお子さんが海外にすでに生活基盤を持っていらっしゃる方ならともかく、お子さんのいらっしゃらない身軽さから人生の晩年に海外移住する場合は、慎重に検討されるようお勧めいたします。又皆様方の親御さんで定年後の海外移住をお考えの方がいらっしゃるならば、ご自分たちが海外訪問できる足場が出来るなどと単純に考えないで下さいね。理由をご説明いたしましょうね。

私の経験では、たとえ主人がアメリカ人であっても、主人以上に現代アメリカ社会に根を張りつつある我が子たちからの情報や人脈は大変大きなパワーとなります。刻々と変わる現代アメリカ社会で私が生きてゆくために、言葉の問題はもとより、今の社会制度、今の話題、今の流行(ファッションだけでなく言葉や娯楽、エンターテイメントなど)、若いアンテナでキャッチしたものは新鮮であり、驚きであり、学ばされる事も多いし、年寄りの知恵を刺激されて子供たちに意見を施すこともあります。そんなときは、異文化圏の中にあっても、自分の子どもたちを通して自分が必要とされている実感をあたえられ、社会との違和感もなくなります。勿論私とは異なり、もっと積極的に所属する社会に参加できる時間と行動力のある方は、お子さんに頼る必要はないかも知れませんが、、、、。

1年と5ヶ月ちがいの娘二人を日本で育てている時は、二人が同時にオムツをしている期間もあり、それは大変でした。双子を育てているつもりになろうと、自分に言い聞かせました。私は娘たちとは日本語で話しをし、娘たちも日本のテレビを見たので当時のアニメのテーマソングなども良く覚えています。今になってみると、子育て中の大変さの中から親子の繋がりが築かれていたのだと、よーく解ります。大変さは愛情と変わり、愛情を注いでもまた異なる大変さが出てきたりして、、、、。こちらも感情の動物ですから、子供に必要以上の大きな声で怒鳴ることもありました。そして、夜寝ている子供たちの天使のような寝顔を見ては「何でこんなにやさしい天使に怒鳴ったりしたのかしら???」と寝顔に「ごめんなさい」と、つぶやきました。でも、翌朝はそんな自分のつぶやきも
忘れて子供とにらみ合い!よくある、パターンですよね。きっと、そんなパターンの繰り返しの中から、子供たちも母親である私の性格を知っていったのでしょうね。息子は、主人と旅行が多かったので、英語が第一言語となりました。主人の仕事の都合で、現在私は15歳の息子と二人暮しですが、英語で四苦八苦しながらも息子との親子の絆を固めている最中です。

子供がいることによって、社会との繋がりが広がり、年代とのギャップに橋がかけられます。お子さんのいない私の知人友人たちは、そのへんの努力を意識的にお金と時間をかけて心がけていらっしゃいます。

そして子供がいることによって、愛情を注ぐ相手がいることは、愛情を自分に注いでくれる人がいることでもありますよね。私には動物の親子のイメージは、相互の信頼できる愛情のシンボルに見えます。

「雨、雨、降れ、降れ、かあさんが、蛇の目(傘)でお迎え嬉しいな、
ぴちぴち、じゃぶじゃぶ、らんらんらん。」
私の子供時代の歌ですが、子供の心理はいつでも同じですよね。
私の仕事が休みの日には、息子が車での迎えを頼みに、頻繁に私の携帯電話に電話してきます。雨も降っていないのに、、、、、、、、、、、。
ノブコ タカハシ ムーア

************************************
ハワイのアイスクリーム
ハワイのオリジナルのシェーブ・アイスは、かき氷のことです。ところが最近、ローカルの子供たちにも、アメリカ本土からの観光客にも、人気のあるアイスクリーム屋さんがハワイでも増えています。それは、冷やした大理石の上で、自分の選んだフレーバーのアイスクリームに自分の選んだ具を混ぜてこねてくれる
新しいアイスクリーム屋、コールド・ストーン・クリームリーです。
ハワイに来られたら、是非お試し下さい。オアフ島では、ワイキキのメイン・ストリート、ワード映画館の近く、カネオヘの街にあります。
http://www.coldstonecreamery.com/main/index.asp
************************************

多民族社会ハワイから異文化理解に役立つ情報を発信している スクール ハウス インターナショナルの運営者です。異民族間 結婚の家庭で育つお子さんの生活環境、多民族化がすすむ日本社会 で国際人教育を必要とされている日本の子どもたちの家庭環境を 一日も早く整えるために、自分の体験に基ついて語ります。 ご参考にしていただければ、大変嬉しいです。

<ノブコ タカハシ ムーア>
関東学院女子短期大学英文科卒業後、デンマークのInternational Peoples’ College で 23カ国の学生と共同生活をしながら、国際理解、国際平和を学ぶ。帰国後 民間ユネスコ活動に出会い以来30年間日本社会の国際化の最先端で様々な 国際交流プログラムを企画実施する。1993年3人の子どもたちの学校教育の為 ハワイに移民。同年それまでの体験をまとめた「集まれ!地球の子ども達」を出版。 School House International のホームページはこちら>>

第7回 「ママ、お腹が痛いよ」

「ママ、お腹が痛い」
子どもが急に幼稚園に行きたくないといったら、お母さんはどうしますか?
「お腹が痛いなんて嘘でしょう、嘘をつかないの!」
「ダメ、ちゃんと行きなさい」
幼稚園に行きたくないと言ったらママに怒られた、という話をよく子どもたちから聞きます。朝の忙しい時間に、幼稚園に行きたくないとダダをこねられると、ついイライラして強い口調で子どもに当たってしまうかもしれません。
でも、子どもは決して怠けているわけではないのです。子どもが幼稚園に行きたがらないのには必ず理由があるのです。
・幼稚園に行っている間に、小さな弟や妹にお母さんを取られてしまうから
・幼稚園で嫌なことがあったから
・恐い人や意地悪な人が居るから
・他の園児たちと上手く付き合えないから
などいろんな理由があります。
子どもの理由に耳を傾けてあげてください。お母さんも忙しいのに大変でしょう。でもこの日は幼稚園に行かなくてもいい、遅刻をしてもいいから、じっくりと話を聞いてあげて下さい。
そして、子どもの話に対してどうすればいいかを教えるのではなく、“腹が立ったこと”“悲しいこと”を受け入れてあげてください。
「そうなんだ、それは腹が立つね!」
「そんなことがあったの、それは悲しかったね!」
解決策よりも気持ちを受け入れてあげたほうが子どもは楽になりますよ。
最近、小中学生や高校生の不登校が増えています。不登校になるきっかけは人それぞれでいろいろな理由があります。けれども、不登校の子どもさんとカウンセリングをしていると、多くの子どもさんが“腹が立つ”とか“悲しい”という感情を上手く吐き出せないことに驚きます。
“怒り”や“悲しみ”を適切に使うと、適切な問題解決が可能になります。適切に使うための第一歩は、親がその感情を受け入れてあげることなんです。
幼稚園くらいの頃から、“怒り”や“悲しみ”をうまく使えるように親が援助してあげると良いのではないでしょうか。

7月30日に横浜市で不登校フォーラムが開催され、私もそこで日本で最初にフリースクールを設立された高崎学園の高崎先生と一緒に講演をさせていただきます。不登校に対処または予防するための関わり方などについてもお話させて頂きます。入場無料ですので、興味がある方は是非お越し下さい。

【未来を創る子どもたちセミナー】
日 時:7月30日 10:30?14:30
場 所:ラジオ日本クリエイト
       横浜市長者原5丁目85番 明治安田生命ラジオ日本ビル3F
お問い合わせ:0120?987?238(敬愛ビジネス学院)

—————————————————————————

幼稚園や小中学校での講演活動や個人カウンセリングで活躍中の心理カウンセラー、倉成 央がおくるコラム式カウンセリング。 講演現場での出来事やカウンセリングなどの実体験を織り交ぜながら、様々な心理的アドバイスを紹介していきます。

<倉成 央 (くらなり ひろし)> 心理カウンセラー、各種(文化サークル、専門学校等)心理カウンセリング講座講師。 診療内科医院などの紹介で個人カウンセリングを行っている。また不登校や引きこもり、家庭内暴力等子供の問題や、子育ての問題、母親のストレスケアーについても、多くのカウンセリングを実施している。 幼稚園や小中学校での講演活動も行っており、主な講演テーマには「こんな言葉が子供を傷つける」「ゆとりをもって子供と接するために」などがある。

第7回 ごっこ遊びの中で育まれるもの?まとめ?

ここまで、ごっこ遊びの中で育まれる、様々な「力」について、お話してきました。
今回は、まとめとして、実際に私が担任していた5歳児のクラスでのエピソードを紹介したいと思います。

5歳児(年長児)、26名のクラスでした。
12月の生活発表会で、劇遊びをすることになり、どんな劇にしたいか、みんなで相談しました。

「みんなが知っているお話がいい」
「できるだけ、たくさんの人・動物がでてくるお話がいい」
ということで、数多く出された候補の中から、「七匹の子ヤギ」と「シンデレラ」の2つをやることになりました。
一人一人、どちらか自分の出たい方のグループに入ります。
女の子の8割程が「シンデレラ」を希望しました。皆、自分こそシンデレラになれると夢見心地です。

いよいよ役決め。9人の女の子がシンデレラに立候補しました。
私「9人も、シンデレラにはなれないね。」
子ども達「お姉さんとか、魔法使いもいるよ。」「ナレーターだっているよ。」
私「どうする?」
子ども達「ジャンケン?」「うん、ジャンケン!」

9人で工夫してジャンケンをし、だんだん脱落していく女の子たち。でも、すぐに、
「じゃあ、私、ナレーターになるよ。」
「私、王子様にする。いつも、お姫様ごっこの時、王子様やってるから。」
「ねえ、先生、お姉さんも、舞踏会の時、ドレス着るよね?お姉さんにしようかな。」
などなど、シンデレラになりたかった気持ちを切り替え、自分の役割を見つけていきました。
正直、泣く子が出たり、もっと揉めたりするかも…と覚悟していたのですが、子ども達の心の成長を見せつけられた思いでした。
シンデレラ役の方は、最後にHちゃんとYちゃんの2人が残り、結局Hちゃんが 勝って、シンデレラ役を獲得しました。

ここで、私から一つの疑問を投げかけました。
「シンデレラには、魔法がでてくるよね。ボロボロの服がドレスになったり、か ぼちゃが馬車になったり。どうしようか。」
この時点で、私の中では、「パッと着替えのできる衣装を工夫するしかないかな…」くらいの気持ちだったのですが、一応、このワクワクするような大問題を、子どもたちとも共有してみたかったのです。
すると、N君から、意外なアイディアが出てきました。
N君「誰かがボロボロの服をきていて、パッとドレスのシンデレラと交代するっていうのは?例えば、2番だったYちゃんがボロボロ服を着てさ、ドレスのHちゃんとチェンジするの。」
私「ああ、確かに。それだと、魔法らしく見えるかな?」
子ども達「見える、見える!」
でも、肝心なのは、Yちゃんの気持ちです。一度はあきらめたシンデレラ。しかも、あこがれていたドレスは着られず、ボロボロの服だけなんて。
私「Yちゃん、どうする?シンデレラだけど、ドレス着られないんだよ…。いやだったら、ほかの役でもいいんだよ。」
Yちゃん「いいよ。Y、やるよ。」
N君のアイディア、そして、Yちゃんの決断。周りのこどもたちの温かい雰囲気も含めて、私は感動していました。

この出来事自体は、純粋な意味での「ごっこ遊び」からは、ちょっとはずれているかもしれません。でも、「想像力」「問題解決の方法」「自己コントロール」
などなど、毎日の遊びの中で育まれた一人一人の力が発揮された、素晴らしい場面でした。この子ども達を私は、心から誇りに思いました。

後日談があります。
劇の練習が始まり、その様子を見た他のクラスの先生から、「Yちゃん、あれでいいの?」と心配されました。
私は、事の成り行きを説明し、Yちゃんは、2番目のシンデレラとして、納得してやってくれていることを話しました。
実際、いつもは元気一杯、大きな声のYちゃんが、劇の時は、うつむき加減で
「はい、お母様…」「はい、お姉さま…」
と弱々しい声で話すのです。ぼろをまとったYちゃんが、いじめられるシンデレラになりきっているのです。
でも、同じ心配は、他の大人が見れば、きっと誰もが抱くことでしょう。
私は、職員会議で、他の先生達にも、子ども達の成長した姿だと、とらえてもらえるよう、説明しました。
そして、何より、Yちゃんのお母さんにも!
私が話した時、お母さんはすでにYちゃんから大体事情を聞いていたようで、笑顔で納得してくれました。

そして本番。
魔法で、大柄なYちゃんシンデレラから、小柄なHちゃんシンデレラに変身した
場面は、場内からの温かい笑い声に包まれました。

————————————————————————————–

元保育士の「ゆっこせんせい」が12年の保育経験を活かして、子供たちとの遊びの中で気づいたこと、発見したことなどを中心にお届けしていきたいと思います。

<さとうゆきこ>
筑波大学心理学専攻、中退。92年、私立保育園就職。勤務しながら、保育士資格取得。0歳?5歳の各歳児の保育に携わる。04年、退職。現在は、HP「ゆっこせんせいのおもちゃ箱」にて、オリジナル手作り布おもちゃを発表し、布おもちゃの素晴らしさを伝えるべく、活動中。7歳と9歳の男の子の母でもある。
HP「ゆっこせんせいのおもちゃ箱」:http://yukkotoy.com/