Category Archives: ハワイからの地球人学級

第2回 「世界で最も美しい言葉」

ALOHA! みなさまお元気ですか?夏休みはいかがでしたか?親子揃って素敵な夏を過ごされたことと思います。

さて、今回は「世界で最も美しい言葉」についてお話いたしましょう。何語であっても絶対にある言葉、それは感謝の気持ちを表す言葉です。私は以前日本でユネスコの活動をしていた時、色々な国の方々と会う機会が多くその度に「ありがとう」にあたる言葉を教えていただき、40カ国ぐらい覚えました。今はその中の半分くらいしか覚えていません。でも、どの国の言葉でも本当に美しい響きのある言葉である共通性は、鮮やかに覚えています。スワヒリ語の「アサンテサーナ」、デンマーク語の「タック」、ロシア語の「スパシーバ」、ヨドバ語の「アドペ」、ペルシャ語の「メルシ」(仏語と同じです。)韓国語の「カムサハシミダ」、アラビア語の「シュクロン」、インドネシア語の「テリマカシー」… … … … … …等など。美しい音として聞こえるのは、その音を発する人の気持ちが暖かく伝わるからなのでしょうね。どの言語を学ぶにも、真っ先に習うのがこの感謝の気持ちを表す言葉なのです。それはきっと人間が生まれながらにして、自分一人で勝手に生きているのではなく、大きな宇宙のサイクルの中で生かされている証拠とも言えそうです。ある時は自然の恵みに感謝し、ある時は自分を取りまく人々に感謝し、そしてある時は生命ある自分に感謝するように。

こんなに美しい言葉でも、常時使っていないとなかなか口から出てこなくなります。感謝の言葉を忘れた人の心は、暖かみが少なく、とげとげしい心のようです。あなたはそうは思いませんか?我が家では、3人の子どもたちに小さい時から感謝の言葉を躾ました。親に「やってもらうのが当たり前」ではなく、「やってもらって助かった」と思う時には、きちんと「ありがとう」とか「Thank you」を口から発するように教えました。そのかわり親も子どもたちのしたことに感謝すべき時は、ささいなことでも、―例えばドアの開閉、食卓で取って欲しいものを差し出してくれた時、等―感謝の言葉を忘れません。どうやらこの感謝の言葉は、各自の自立意識を測るバロメーターでもあるようですよ。気になることは、日本人の甘えや依存意識に左右されると、「やってくれるのが当たり前」の感覚に陥り感謝の言葉を忘れることが多くなることです。私はワイキキで世界中から来られる観光客の方を一日に何百人もお手伝いすることがありますが、尋ねられたことに答えても、何も言わずに立ち去る日本人観光客の方が時々いらっしゃいます。そういう方は、「教えてくれるのが当たり前」「やってくれるのが当然」と考えていらっしゃるようです。一言感謝の言葉をいただけると、こちらの方も心がなごんでくるのですが………..残念です。

言葉とは生きている生活習慣の文化ですから、日常茶飯事、しかも小さな時からこの感謝の言葉を使える環境で子どもたちが育ったならば、甘えの構造から抜けた国際社会でも立派に通用する自立心を持った人に成長してくれるはずです。お父さん、お母さん、あなたの家庭でも「世界一美しい言葉」を絶やさないで下さいね。

ついでながらハワイで使われている「ありがとう」はMAHALO (マハロ)です。
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<ハワイのビーチの過ごし方>

最近は小さなお子様連れてハワイにいらっしゃる若い親御さんが増えていますが、お子さんたちにとってもハワイの眩しい太陽と心地よい風はパラダイスのようです。ワイキキに滞在なさるなら、どこのホテルからでもワイキキビーチには歩いて行けます。ちょっと足を延ばすなら、アラモアナ公園に隣接しているビーチは遠浅なのでお子様連れでも安心です。ハワイのビーチには必ず真水のシャワーがあり、無料で使えます。日本の海の家のような有料休息所はないので、ご自分で敷く物(安いゴザの敷物もワイキキのABCストアーなら売っています。)は用意してください。ビーチには飲食店は一切ないので、食べ物飲み物も持参してください。そして常識ですが、ビーチにはゴミを残さないこと。安全で楽しい時間をビーチで過ごして頂くために、次の注意事項もお忘れなく。

1.午前11時から午後2時の日差しは強いのでこの間のビーチは避けること。

2.飲み水は十分に用意すること。(翌日脱水症状を起す人もいます。)

3.日焼け止めのクリーム等で肌を予防すること。

4.ライフガードの注意は必ず守ること。(波は穏やかでもクラゲ注意もあります。)

5.公の場でのアルコール飲酒は、罰金となります。(ビーチで缶ビールでも飲んではいけません。)

6.貴重品はビーチに持っていかないこと。

それでは、地球色の海と思い切り戯れてくださいね!
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ホノルルより貿易風をこめて

多民族社会ハワイから異文化理解に役立つ情報を発信している スクール ハウス インターナショナルの運営者です。異民族間 結婚の家庭で育つお子さんの生活環境、多民族化がすすむ日本社会 で国際人教育を必要とされている日本の子どもたちの家庭環境を 一日も早く整えるために、自分の体験に基ついて語ります。 ご参考にしていただければ、大変嬉しいです。

<ノブコ タカハシ ムーア>
関東学院女子短期大学英文科卒業後、デンマークのInternational Peoples’ College で 23カ国の学生と共同生活をしながら、国際理解、国際平和を学ぶ。帰国後 民間ユネスコ活動に出会い以来30年間日本社会の国際化の最先端で様々な 国際交流プログラムを企画実施する。1993年3人の子どもたちの学校教育の為 ハワイに移民。同年それまでの体験をまとめた「集まれ!地球の子ども達」を出版。 School House International のホームページはこちら>>

第1回 「目は心の窓」

Aloha! 皆様 はじめまして。

未来の地球人をお育てのお母様お父様に、ハワイはホノルルの地より、 お喋りをさせていただくことになりました。私のお喋りが独り言に 聞こえるか、又はその中から何か子育てのヒントや情報を聞き取って 下さるか、これは皆様と私の共同作業ですね。出来る限り皆様方の お役に立つよう努力いたしますので、皆様方からも応援をいただければ 大変嬉しいです。

私のお喋りに立ち寄って下さる方は、4歳から6歳の幼児の親ごさんが 多いと想像いたしますが、この年齢のお子たちの澄んだ瞳は本当に 素晴らしいですね。純真で、無垢で、汚れを知らず、好奇心の固まりの ように輝く瞳は、こちらまで心が洗われる思いにされますもの。 本当に貴重です。私もそんな瞳の輝きに、親であることの幸せを幾度も 実感させられました。「へー!」「ほんと?」「面白い!」「なぜ?」 「知らなかったよ!」こんな子どもたちの驚嘆の言葉は何語であっても、 大人たちにかつての子ども心を呼び覚ましてくれる言葉であり、砂漠の 中のオアシスと同じですよね。こういう子どもたちの驚嘆の言葉と 同時に輝く瞳の輝きをいつまでも守って上げたい! それが大人の 役目だと思います。

世界中には、素直に子ども心を表現できない環境下におかれている 子どもが大勢います。大人のもつ偏見や憎しみや怒りの中で育つ子どもは 同じ暗い影を心に宿します。その子たちの平和への道のりは、幸福な 生活環境で育った子以上に厳しく長い道のりになりがちです。世界中に いる心ある大人たちが、子どもに幸福な生活環境を願うのはこのためです。 さらに言葉をかえれば、幸福な生活環境で育った子どもは、恵まれない 生活環境で育った子どもを救える可能性を多大にもっているのです。

日本の子ども達の瞳がいつまでも輝きを失せないためにも、お母さん お父さん、一日一度でもいいですからお子さんの瞳をしっかりと見つめて 上げて下さいね。国際社会で通用するコミュニケーションの第一歩が このアイコンタクトなのです。それは、英語の単語を覚えること以上に 重要なコミュニケーションの手段です。「目は心の窓」と言う日本語の 表現もありましたよね。この習慣をしっかりと身につけさせるのは、 やはり4歳?6歳、いやもっと年少のほうがより効果はあります。 どうやって教えるのか方法ですか? 簡単です。親御さんがご自分で 実施すれば良いだけのことです。お子さんの興奮する言葉が聞こえたら、 足を止め、手を止めて、じっとお子さんの瞳を見つめて耳を傾けて上げてご覧なさい。子どもの瞳ってこんなに美しいのかと、再発見することでしょう。

皆様は、観音様をご存知ですよね。女性の仏様だと言うことぐらいなら知ってる?それで十分です。ここでは字を見ていただきたいのです。音を観るとは どういうことか、解りますか? 観るは単なる「見る」ではなくて「観察」や 「観念」の観るです。つまり見ることによってその本質を悟るような見方です。 では、音からその本質を悟るとは?数年前お子さんがまだ口の利けない赤ちゃんであった頃を思い出してください。子どもの泣き声や笑い声から、その子が 何を伝達しようとしているのか、子育てマニュアルや教本に書いてある知識としての情報とは別に、あなたの心につたわったものはありませんでしたか。 音だけで気持ちが解るのが親の慈悲(愛情、いつくしみ)です。観音様とはそのような親心を示してくれる仏様なのだそうです。

口の利けるようになった幼児は、赤ん坊のときとは別の方法で親の慈悲を求めてきます。口では強そうなことを言っていても瞳に不安が映っていたり、嘘じゃないと言いながら親の視線をさけたり、言葉で表現できない感動を瞳の輝きが教えてくれたりするのです。「目は心の窓」なのです。その心を正確に読み取ってあげることが出来るのは、お母さん、お父さんであります。あなたご自身があなたのお子さんにとっての観音様だからです。

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<ハワイ夏休み情報>
幼いお子さん連れでハワイに来られる計画をたてていらっしゃる方、 オアフ島で是非行って欲しいところが、Children’s Discovery Center. このセンターは手で触れる子ども博物館です。ハワイの多民族社会を 子どもたちに理解させる工夫も凝らされており、地元の学校の子ども たちもが良く訪問します。また子どもが遊びながら体験できる、 クリニックや裁判所、消防署、郵便局、放送局などもあり 大人も結構子どもと一緒に楽しめられます。
住所:111Ohe Steet, Honolulu
場所:カカアコ臨海公園の近くで、アラモアナ ショッピングセンターより空港よりの海側です。ワイキキから車でなら10分前後です
電話:(ハワイ州808)524?5437 電話のテープ案内ですとチルドレンセサミセンターとも言っています
入館料:大人一人$8.00 子ども(2歳?17歳)一人$6.75
開館時間:火曜?金曜は午前九時から午後一時
      土曜、日曜は午前十時から午後三時
      月曜日祝日は、休館

館内は食べ物が持ち込めません。でも駐車場の隣にある臨海公園で ピクニックが出来ます。又、館内は安全のため乳母車(ベビーカー)の使用禁止になっています

このセンターは観光情報には余り載らないので、こちらに来られてからバスで行くか、タクシー運転手に住所を見せて行く方法があります。
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それでは、皆様安全で楽しい夏をお過ごしください! ホノルルより心地よい貿易風をこめて

多民族社会ハワイから異文化理解に役立つ情報を発信している スクール ハウス インターナショナルの運営者です。異民族間 結婚の家庭で育つお子さんの生活環境、多民族化がすすむ日本社会 で国際人教育を必要とされている日本の子どもたちの家庭環境を 一日も早く整えるために、自分の体験に基ついて語ります。 ご参考にしていただければ、大変嬉しいです。

<ノブコ タカハシ ムーア>
関東学院女子短期大学英文科卒業後、デンマークのInternational Peoples’ College で 23カ国の学生と共同生活をしながら、国際理解、国際平和を学ぶ。帰国後 民間ユネスコ活動に出会い以来30年間日本社会の国際化の最先端で様々な 国際交流プログラムを企画実施する。1993年3人の子どもたちの学校教育の為 ハワイに移民。同年それまでの体験をまとめた「集まれ!地球の子ども達」を出版。 School House International のホームページはこちら>>