第3回 習い事は親子そろって!

皆様 こんにちは!!

  “太陽の燃える季節”となって参りましたね。
さて、ご主人様とは子育てについて、じっくりと話し合いはされましたか?
お二人の愛の結晶が、それぞれのご家庭に“子ども”という形で授かる訳ですから、子どもに関することは、全てお二人で考え、お二人で協力して行なって下さいね、ということです。それが、子どもに対する親の義務とも言えるのです。

さぁ、そろそろ夏休みの近い今月号では、「お習い事」について考えてみたいと思います。一時期よりは、ブームが収まったかに見えますが、相変わらず「お習い事」は、大人気のようですね。特に、今現在の一番人気はやはり英会話でしょうか・・・・。

 確かに、これだけ海外への行き来も多くなり、今や日本の企業にも多くの外国人が活躍しているのが実態です。そうした観点からかどうかは解かりませんが、我が国においては、小学校より英語の授業を必須科目とし、大学ではビジネス英会話が出来るまでに育てようという具合に、いよいよ英語熱が高まってきている現状です。

 しかしながら、一方で自国の日本語の乱れはここ数年急速に進み、日本古来より伝承されてきた文化・風土から生まれた美しい日本語は、全くと言って良いほど姿を消しつつあるのもこれまた実状なのです。
英語は確かに世界共通語であり、幼い頃から耳で慣れ、目で慣れ、言葉で慣れさせることはとても素晴らしいことです。

 しかしながら、どの国においても、必ず自国語をしっかりと教えた上で英語も教えるという教育を施していると思われるのですが、我が国は?というと、それが全く逆で、英語が話せさえすれば日本語は多少(鎌田から言わせると殆ど全て)おかしくとも構わないといった方向へと流されていっているように思えるのです。しかも、小学校から英語教育を必須科目にするとなると、世界に通用するレベルの英語を一体誰がどう教えるのかも、きちんと整備されていない現状のままです。

 そこで、幼稚園児をお持ちのお母様方に「お習い事」のポイント情報を提供したいと思います。

<「お習い事」のポイント>

1.英会話を習わせる場合は、ネイティブ・イングリッシュを習わせること。 ※ しかも、すぐに入塾を決めず、まずは必ず見学をして、どういう先生が教えて下さるのか、先生が都度変わらないか、子供が楽しく参加し継続できるようなプログラムかなどを確認しましょう。

2.スイミングを習わせる場合は、小人数で、きめこまかく指導をしてくださるところを選ぶこと。 ※ 水泳は危険が伴います。水を怖がらずに挑戦していけるような気配りをしてくださる先生を選びましょう。

3.学習塾に通わせる場合は、長く続けられるようにいろいろな工夫をして下さる(時折り、イベントや合宿など、気分を変えさせてくれる)ところを選ぶこと。 ※ ワークブック等をただひたすら使用し、詰め込み式の教え方をするようなところは避けましょう。

4.ピアノやバイオリン、バレエやダンス・歌など、芸術や芸能に関するお習い事をさせる場合は、なるべくならば、個人レッスンをさせること。 ※ ご自分のお子様の好きなことを中心に選び、お母様も一緒に参加なさり、励ましながら(最初の号で申し上げた通り、とにかく「誉めること」)進めていきましょう。

幼稚園児をお持ちのお母様、「お習い事」は、お子様と一緒に、ご自身も必ず参加なさること、そして、“正しい日本語を忘れない”ことですよ!!

株式会社サマンサ  鎌田妙子

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元保育園園長、鎌田妙子が、今まで学んできた子育て理論や体験談などをもとに、子育ての悩みどころに対してアドバイスしていきます。毎回身近な事柄をテーマに、子育てアドバイスをお届けしていきますので是非ご覧ください。

<鎌田妙子> 1975年、北海道大学教育学部発達心理学研究室終了、認可施設 財団法人慈愛会保育園園長として9年間勤務。施設型保育の限界を超えるべく1986年独立。当時、日本では珍しいベビーシッター事業を立上げ、現在オフィス鎌田の代表として活躍中。