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幼稚園ねっとトップページ > コラム・おじいちゃんの他意無真心(タイムマシン) | コンテンツ提供:アルバムえほん


みなさんにとって家族って何ですか?一番身近な存在の家族。一緒に笑ったり、泣いたり、喜んだりできる大切な家族。
日常生活の当たり前の風景の中に、小さな幸せがたくさん光っていますね。大事な家族がずっと仲良くいられるように、幸せになるための魔法のことばを教えます。

 

現在、過去、未来を自由に行き来するタイムマシン。そんな便利な機械があったら、あなたはどこへ行きたいですか。私はもちろん妻と出会った頃に行ってみたいですね。亡くなった妻にひと目会って、もう一度「愛している」と語りかけたいのです。でも実は、タイムマシンがなくても、私はちゃんと妻を感じて、語りかけています。

私のタイムマシンは、漢字では「他意無真心」と書きます。意味はこの字のごとく、心は他の人と自由に行き来しあえる。無の心、真の心は、昔にも帰れるし、未来にも行けると思うのです。体を抱きしめてあげられなくても、心だけは抱きしめてあげることができる。魔法の機械がなくても、超能力がなくても、だれでも思うがままになれる心がある限り、私の心にも、あなたの心にも他意無真心(タイムマシン)はあると、そんな風に思ったりしているのです。

今はインターネットでたくさんの人たちと交流できる時代です。インターネットの世界を楽しみ自由に旅することも、ひとつの他意無真心(タイムマシン)かもしれません。私も若い世代の人たちとコミュニケーションできたらと思い、このコラムを書き始めました。

こんなおじいちゃんの独り言に耳をかたむけてくれるなら、ぜひ読んでみてください。心の「他意無真心(タイムマシン)」に乗って、過去・現在・未来の人生の道先を照らす舵をとりましょう。

第1回 第2回 第3回 第4回 第5回

最近、「つまらない」「くだらない」そんな言葉を、家族に言ったり、言われたりしたことはありませんか。

先日、テレビドラマを見ていると、こんな場面がありました。仕事で疲れて帰ってきたご主人に奥さんが、今日の出来事を事細かに話しているのですが、ご主人は「あー」と返事はするものの、疲れていて聞く気にもなれず最後には「まったくくだらないなぁ・・・」と言ってさっさとお風呂に入ってしまうんです。もちろん奥さんはいい加減な返事だとわかっているのでイライラします。そんなイライラした気持ちで、今度はゲームをしている子どもに「勉強しなさい!」と怒ります。子どもは今どうして勉強をしていないのか、なぜゲームをしているのか、一生懸命弁解をするわけですが、お母さんは話しを最後まで聞かずに「そんなくだらないことを言ってないで、勉強しなさい!」とまくしたてて、さっさと夕飯づくりをはじめます。ご主人も、奥さんも、子どもも、みんながイライラして気分も悪く、夕飯時はもちろん会話などはずまずに、ただテレビを見ながらもくもくと食べているだけ。

それを見ていて、私は昔の出来事を思い出しました。妻が知り合いから相談を受けて、私に意見を求めたときのことですが、その時も知り合いのご主人が「そんなつまんない話をするな」と、奥さんの話をよく聞かないということでした。

私はそのときに、妻に「つまんない、つまんない、って言っていると、いつかつまって爆発しちゃうよ」と話したのです。日常的な小さな不平不満不安など、家族のいろんな思いを「つまらない」「くだらない」ことだと放置放棄し続けると、つまらない状態がつまる状態に変わって、下水管や血管じゃないけど、大変な状態になってしまう。つまりに詰まって爆発してしまうよって・・・。

家族って、いっしょに喜んだり、いっしょに怒ったり、いっしょに哀しんだり、いっしょに楽しんだりできる、最も身近で信頼し合っている人間関係でしょ。その中で起こる日常生活の喜怒哀楽を「つまらない」「くだらない」で阻害していると、いつしか気持ちは爆発しちゃって、日常生活破綻の原因になっていくのではないかと思うのです。

その出来事がささいなことでも、すごく大事なことでも、重要性を問わずに、妻である家族の出来事を、すべて誠意をもって最後まで話を聞いて、いつも一緒に相手の気持ちを共有することは、家族だからこそできることです。

そして、「つまらない」「くだらない」とはき捨てがちな出来事も、よく聞いてみると、そこにはすごく大切なことが隠されていたり、物事の真理が見えたり、相手の本当の気持ちが伝わったりするのです。

さきほどのテレビドラマの中でも、もしご主人が奥さんの話を心で受け止めて聞いていたら…、もしお母さんが子どもの言い訳を心で受け止めて聞いていたら…。もっとおいしい夕食が、楽しい会話が広がっていたかもしれません。

ご夫婦間でも、親子間でも、家族のささいな言葉や話を「つまらない」「くだらない」と打ち切ってしまう前に、最後まで聞いて一緒にその喜怒哀楽を感じてあげると、心の中の本当の声が、聞こえてくるかもしれません。

そんなご家庭には、きっと「家族崩壊」なんて言葉は無縁のことなのでしょう。

第1回 おわり

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