浜井さん: カゴメでは、全国の小学校・幼稚園・保育園を対象に、カゴメトマトジュース専用トマト「凛々子」(リリコ)の苗を、年間約4,000校にお配りしています。この活動は、消費者の方に、トマトジュース原料への理解を深めていただくことを目的としてスタートしたものです。
ジュースやケチャップの原料となる加工用のトマトは、通常スーパーで販売しているサラダ用のトマトに比べて、トマトの赤い色素「リコピン」が豊富に含まれています。ジュースやケチャップが真っ赤な色をしているのは、このリコピン含有量が多いトマトを原料に使用しているからで、着色料は一切使用していません。通常消費者の方が目にするトマトとは異なる品種のトマトを使用しているのです。
カゴメは、ジュース専用に開発した加工用トマトを「凛々子」と名付けました。サラダなどに使う生食用のトマトに比べ、搬送時傷まないよう皮が厚く、甘さ控えめですが、トマトジュースそのままのすっきりとした味わいやリコピンの量の多さ、病害虫や環境の変化にも強く、育てやすいという特徴があります。
この「凛々子」を教育現場に無償で提供し、栽培体験を通して子どもたちの「命への関心」と「感謝する心」を育んでほしいという願いを込めて、1999年より、「凛々子」の苗を配布してきました。また配布するだけでなく、「凛々子」の栽培方法や活用の仕方についての冊子を同梱したり、先生方を対象としたフォーラムを開催したり、生育状況についてコミュニケーションできるブログ形式のホームページ(※)も開設しています。
参加された先生方からは、子どもたちが「りりこ」と呼びながら、愛情を持って、工夫しながら育てている様子をご報告いただきます。自分で育てた野菜だからと進んで口にし、野菜本来の美味しさに気がついたという子どもの話や、「凛々子」を「おいしい!」と喜んで食べてくれるたくさんの笑顔に、「育てて食べること」が子どもたちにとって、大変有意義な食育であることを実感し、また、これらのご報告が私たちにとって大きな励みとなっています。ある幼稚園では、届いた「凛々子」が大きく育ち、たくさんの実をつけるまでの様子を素敵な絵本にしてくださいました。先生と子どもたちが協力しながら育てる中で、発見したアイデアや工夫、成育状況の地域差など、トマトを知り尽くしているはずの私たちが勉強させていただくこともたくさんあるのです。
(※)参照:「りりこわくわくネットワーク」コンテンツ・『たのしくまなぼう!「りりこ」栽培学習ひろば』記事
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