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これから宝箱 Honda Together For Tomorrow

私たちが子ども達を愛し大切にするように、未来を担う子ども達は社会全体の宝物であり、大切に育てていかなくてはなりません。多くの企業においても、子ども達のための様々な活動が行われていますが、意外に知られていないのが現状です。そこで幼稚園ねっとでは、これら企業の社会活動にスポットをあて、直接訪問しお話を伺い、みなさんへご紹介していきます。

コレカラ宝箱第1回は、本田技研工業株式会社・総務部社会活動推進室の小林俊哉主幹と市村裕子主任にご協力いただき、Hondaの取り組む社会活動についてお伺いしました。


(2007年12月13日 取材・青木 綾、山際 尚美/文中敬称略)

Together For Tomorrow - Hobdaの社会活動

―― まずはHondaの取り組んでいる社会活動について教えてください。

小林主幹:Hondaは創業以来、商品や技術を通して、社会やお客様に喜びを提供してきました。企業として、社会への果たすべき役割(納税、雇用の確保など)はもちろんのこと、より積極的に「夢のある明日の社会づくり」に向け、「Together For Tomorrow」を合い言葉にたくさんの活動を行っています。

私たちの得意分野である「技術」を通して、「モノづくり」の楽しさを子ども達に伝えていく活動をはじめ、自動車産業に関わる企業として、地球環境保護にも積極的に取り組んでいます。また、様々な方法で交通安全の教育と安全運転の普及に努め、全国の事業所では「地域との共生」を目指し、それぞれの地域の特性に合わせた活動も続けています。

夢を実現する力を育てよう!

―― 色々な資料を拝見させていただいて、本当にたくさんの社会への活動をされていることにとても驚きました。特に子ども達への支援活動は充実していますね。

小林主幹

小林主幹:他の企業のそうした社会活動は、徐々に認知されるようになってきていますが、実際には私たちの活動をご存じない方が多いのかもしれません。「The Power Of Dreams」(夢の力)を原動力として歩んできたHondaは、子ども達が夢を持ち、その夢に挑戦することの楽しさや素晴らしさを伝えるための活動に、力を入れて取り組んでいます。そして、その夢を実現するための実行力、創造力を育てるお手伝いもしたいと考えています。

そこで私たちは、モノづくりの楽しさを知ってもらうファーストタッチとして、「ドリームハンズ」という活動を行っています。これは未就学児から小学生くらいまでの子ども達のための、自分で考え、自分で作り上げるダンボールクラフトのプログラムで、事業所のある地域でのイベント会場等で開催しています。実物をみていただいたらわかりますが、このキットにはいわゆる「マニュアル」がありません。どうやって作るかは、自分で試行錯誤して、悩みながら作製しなければならないのです。

サポートする社員やOBからの簡単なレクチャーはありますが、基本的に自分の力で、約1時間をかけ、子ども達は一所懸命に取り組みます。 ここにも私たちの子ども達への思いが詰まっています。モノづくりには、試行錯誤し悩みながら、目の前の壁を何度も乗り越えるという過程が必要不可欠。そして、困難を乗り越えた達成感こそがモノづくりの楽しさであり、単に与えられた楽しさとは大きく違うところです。

作り方マニュアルがない、アシモのダンボール製キット。 試行錯誤して作り上げた作品は子ども達の宝物です。
作り方マニュアルがない、アシモのダンボール製キット 試行錯誤して作り上げた作品は子ども達の宝物です

市村主任

市村主任:参加した子ども達の感想を聞くと、「難しかったけど、楽しかった」とキラキラとした目で答えてくれます。また、前回の作品を大切にしていて、「今度はこれを作りたい」と再び参加してくれる子もいます。苦労して作ったからこそ、宝物のように大事にしているのでしょうね。子ども達の生き生きとした姿を見ると、関わったスタッフ全員、やってよかった!という充実感で一杯になります。 また、子ども達をサポートするスタッフも、従業員だけでなく退職したOBが多く参加しています。長年モノづくりに従事し、その楽しさを誰よりもわかっている技術者が次世代の子ども達に伝えていくということも、長い間モノづくりに関わってきた私たちだからこそできることなのかもしれませんね。

小林主幹: またドリームハンズでモノづくりの楽しさを知ってもらうだけでなく、夢を見る楽しさやそれを実現する喜びを伝えたい、という思いから、小学生対象の「子どもアイディアコンテスト」も2002年にスタートしました。これは、未来に「あったらいいな」と思うモノのアイディアを、真っ白な画用紙に描いて表現する、というコンテストです。第6回を迎えた今年も5,000点に及ぶ子ども達からの応募があり、2007年12月1日に最終審査会が行われました。最終審査会では、夢を描くだけではなく、実際にそれに近いモデルを作り、プレゼンテーションすることにも挑戦します。子ども達のアイディアは多彩で、また心洗われるような純粋さに満ちています。審査委員長の浅井愼平さんをはじめ、多くの方々がこのコンテストを楽しみにしてくださっているようです。毎年、夏休み明けを募集の締め切りとしていますので、来年度小学生になる園児の皆さんも、是非「夢」に挑戦してほしいですね。

第6回子どもアイディアコンテスト 
低学年の部最優秀賞「ミスト・クーラー」 第6回子どもアイディアコンテスト 
高学年の部最優秀賞「未来くる!(ミラクル)地雷撤去マシーン」
第6回子どもアイディアコンテスト 低学年の部最優秀賞「ミスト・クーラー」 第6回子どもアイディアコンテスト 高学年の部最優秀賞「未来くる!(ミラクル)地雷撤去マシーン」

幼児のための交通安全キャラバン


小林主幹:このようなモノづくりを通しての活動以外に、子ども達を交通事故から守りたいという強い思いから、交通安全の教育にも力を入れています。未就学児を対象とした「交通安全キャラバン」は昨年度(2006年度)590園を訪問し、およそ76,000人の幼い子ども達が、交通安全の基本を身につけてもらうためのプログラムに参加してくれました。 先ほど市村から、我が社の従業員やOBがドリームハンズなどを通して、モノづくりの楽しさを次世代の子ども達へ伝えている、という話がありましたが、「技術」は私たちの得意分野であり、私たちだからこそお伝えできることもたくさんあると思っております。しかしながら、この交通安全キャラバンに関しては、小さな子ども達により効果的に交通ルールを伝えたい、という願いからプロの俳優さんにお願いしています。

横断歩道の渡り方。」 体を使って覚えます。
横断歩道の渡り方。 体を使って覚えます。

たくさんの子ども達と会いたいけれど

―― 素晴らしい活動ですね!是非、うちの園でもやってほしい、という声が殺到しそうです!

市村主任: ありがとうございます。お陰様で、ドリームハンズや他の取り組みも含め、多くの団体から「是非うちにも」というご要望をたくさんいただいています。この交通安全キャラバンも例外ではなく、企業の社会活動という枠では対応できない程のご依頼があり、できるだけ多くの園を訪問したいと努力していますが、残念ながら現在、抽選によりお断りしなければならない状況です。大変心苦しく思っています。

インタビュー風景

小林主幹:子ども達、先生方から「また来てださい」とありがたいお言葉をたくさんいただいています。全てのご希望に添いたいのですが、590園訪問という規模は、それぞれの事業所で最大限に努力している結果です。私たちもより多くの子ども達にプログラムに参加してほしいと願っているのですが、やはり企業の社会活動であることを考えると、身の丈にあった規模でしか実施することができません。業績に左右される活動ではなく、皆様に信頼される安定した実施を目指しておりますので、急に規模を拡大することは難しいのです。
「ドリームハンズ」や「環境わごん」の活動に関しても、同様にたくさんのご応募があり、もっと大人数が参加できる形式にし、より多くの子ども達が参加できるようにしてはどうか、という意見をいただくこともあります。しかしながら、プログラムによってはのこぎりやカッター、はさみなどを用いますので、一人一人のお子様の安全を確保するためには今の40人程度の規模が限界です。また、モノづくりを教える「質」の面でも、一人が大人数を同時に教えるという形式では、私たちの目指す「良質」の指導は維持できないと考えています。
一人でも多くの子ども達に出会いたい、という気持ちは強いのですが、企業はまず利益をあげ、企業が社会に対して果たすべき役割(納税)によって子ども達の学校教育を支えるのが、まず第一だと私たちは考えます。私たちの行っている色々な活動は、国で行う教育の補助にすぎないのです。これからも本業を維持しながら、私たちのできる限りの支援を行っていくつもりです。

【おことわり】「ドリームハンズ」、「交通安全キャラバン」に関してのご応募はHonda各事業所で現在も受け付けていますが、訪問できる地域に限りがあり、また抽選によりご希望に添えない場合もあることをご承知ください。


未来を創造する子ども達へ

―― 最後に、幼稚園ねっとに集まるママパパ、そして子ども達へメッセージをお願いします。

市村主任: こうした活動に従事していると、子どもたちの発想の豊かさに驚き、将来の夢を実現するための可能性をたくさん秘めていることに、改めて気がつきます。そうした夢一杯の子ども達にいつか「Hondaという会社があって良かった」と思ってもらえるような活動を、地道に一歩一歩重ねていきたいですね。一企業ができることは小さいことかもしれませんが、子ども達の育成支援活動においても引き続き頑張っていきますので、皆様のご理解とご支援をお願いいたします。

小林主幹:ある問題に関して、たとえば「交通ルールは守らなくてはいけない」「地球環境を破壊しないようにしよう」など、警鐘を鳴らすことは誰でもできます。でも、その問題を解決するためのアクションをおこすのは、アイディアであり創造力。子ども達には問題を解決する創造力、実行力を身につけてもらいたい、という願いから、私たちはそのきっかけを与えられる活動を続けています。誰かに作ってもらった社会ではなく、よりよい社会、よりよい未来を「自分で創造していく」大人になってほしいですね。

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