―― 色々な資料を拝見させていただいて、本当にたくさんの社会への活動をされていることにとても驚きました。特に子ども達への支援活動は充実していますね。
小林主幹: 他の企業のそうした社会活動は、徐々に認知されるようになってきていますが、実際には私たちの活動をご存じない方が多いのかもしれません。「The Power Of Dreams」(夢の力)を原動力として歩んできたHondaは、子ども達が夢を持ち、その夢に挑戦することの楽しさや素晴らしさを伝えるための活動に、力を入れて取り組んでいます。そして、その夢を実現するための実行力、創造力を育てるお手伝いもしたいと考えています。
そこで私たちは、モノづくりの楽しさを知ってもらうファーストタッチとして、「ドリームハンズ」という活動を行っています。これは未就学児から小学生くらいまでの子ども達のための、自分で考え、自分で作り上げるダンボールクラフトのプログラムで、事業所のある地域でのイベント会場等で開催しています。実物をみていただいたらわかりますが、このキットにはいわゆる「マニュアル」がありません。どうやって作るかは、自分で試行錯誤して、悩みながら作製しなければならないのです。サポートする社員やOBからの簡単なレクチャーはありますが、基本的に自分の力で、約1時間をかけ、子ども達は一所懸命に取り組みます。
ここにも私たちの子ども達への思いが詰まっています。モノづくりには、試行錯誤し悩みながら、目の前の壁を何度も乗り越えるという過程が必要不可欠。そして、困難を乗り越えた達成感こそがモノづくりの楽しさであり、単に与えられた楽しさとは大きく違うところです。
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| 作り方マニュアルがない、アシモのダンボール製キット。 |
試行錯誤して作り上げた作品は子ども達の宝物です。 |
市村主任: 参加した子ども達の感想を聞くと、「難しかったけど、楽しかった」とキラキラとした目で答えてくれます。また、前回の作品を大切にしていて、「今度はこれを作りたい」と再び参加してくれる子もいます。苦労して作ったからこそ、宝物のように大事にしているのでしょうね。子ども達の生き生きとした姿を見ると、関わったスタッフ全員、やってよかった!という充実感で一杯になります。
また、子ども達をサポートするスタッフも、従業員だけでなく退職したOBが多く参加しています。長年モノづくりに従事し、その楽しさを誰よりもわかっている技術者が次世代の子ども達に伝えていくということも、長い間モノづくりに関わってきた私たちだからこそできることなのかもしれませんね。
小林主幹: またドリームハンズでモノづくりの楽しさを知ってもらうだけでなく、夢を見る楽しさやそれを実現する喜びを伝えたい、という思いから、小学生対象の「子どもアイディアコンテスト」も2002年にスタートしました。これは、未来に「あったらいいな」と思うモノのアイディアを、真っ白な画用紙に描いて表現する、というコンテストです。第6回を迎えた今年も5,000点に及ぶ子ども達からの応募があり、2007年12月1日に最終審査会が行われました。最終審査会では、夢を描くだけではなく、実際にそれに近いモデルを作り、プレゼンテーションすることにも挑戦します。子ども達のアイディアは多彩で、また心洗われるような純粋さに満ちています。審査委員長の浅井愼平さんをはじめ、多くの方々がこのコンテストを楽しみにしてくださっているようです。毎年、夏休み明けを募集の締め切りとしていますので、来年度小学生になる園児の皆さんも、是非「夢」に挑戦してほしいですね。
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第6回子どもアイディアコンテスト
低学年の部最優秀賞「ミスト・クーラー」 |
第6回子どもアイディアコンテスト
高学年の部最優秀賞「未来くる!(ミラクル)地雷撤去マシーン」 |
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