今回の講師である中山たかし先生は、防犯コンサルタントとして全国を飛び回り、特に、子どもを守れる家庭、園、学校、地域作りに力を注いでおられる。子どもの安全が脅かされるような事件が多発する昨今、小さな子どもを持つお母様方には「子どもたちを守るための防犯」というテーマは大変興味深い。会場である幼稚園のホールに入ると、既にたくさんのお母様方が集まっておられた。
「自分でしか守れない」という防犯の基本を前提に、4〜8歳の幼稚園世代の防犯について講演は進む。そして、親は常に子どもから「目を、手を離さないこと」、「このロープの中で遊ぼう」といった物理的具体的な制限を与えることなど、私たちが日々の生活で実践できそうな防犯の知恵を教えていただいた。
 講演終了後、中山先生が園の内外をまわられ、園の防犯体制について診断された。診断後、神妙な面持ちの園長先生に、「かなりいいですね。何点か問題はありますが、園全体として、犯人が犯行をイメージしづらいのです。この犯行をイメージ化しにくい環境というのが、とても大事なんですよ」と中山先生。
見通しが良く明るい、住宅に囲まれた厚徳幼稚園は、空き巣も敬遠するような環境にあるそうだ。
「子どもたちを守るために何が大事なのか、よくわかりました。お母さん方にも、とても良いお話だったと思います」―園長先生も「防犯」と「心を育てる」ということの密接な関係に、新鮮に感動しておられる。
また、たくさんの学校、幼稚園を廻られている中山先生も、「子どもたちが、自分から挨拶してくれることに驚きました。こういう幼稚園はそうそうないですよ」と、厚徳幼稚園の子どもたちの明るさ、礼儀正しさに感心されていた。
携帯電話を活用した緊急連絡網や、今回のような防犯意識を高める啓蒙活動など、よりより幼稚園へ積極的に努力し続ける厚徳幼稚園。秋晴れの空さながらの明るく元気な園長先生のもと、素晴らしい挨拶のできる子どもたち、熱心に講演会に聞き入るお母様方が印象に残る、とても穏やかで、爽やかな一日となった。 |