« 第25回 「空気に感謝する」 | メイン | 第27回 「機会の平等・結果の不平等」 »

2007年07月10日

第26回 「おのが姿をうつしてもみよ。」

私は、京都の大学を出てから、神社の神職の免許を取るために、東京の國學院大學の「専攻科」という、1年間、みっちり神職になるための勉強と修行をするところに通いました。

入学していきなり明治神宮に放り込まれ、早朝からふんどし一丁で、禊(みそぎ)と称する水浴びで身を清め、社殿の雑巾がけ、それからおかゆの朝食、講義、作法の練習など、大学時代には比較的のんびりと暮らしていた私にとって、まさにカルチャーショックのような「修行」でした。

そのときうけた講義の中で、次の一句が今でも心に残っています。

立ち向かう/人の姿は鏡なり/おのが姿をうつしてもみよ

立ち向かう人の心の中には、自分自身の心が映っているのだ。だから、素直でやさしい心で対すると、相手にもそれが伝わり、やさしい心と物腰で対してくださる。しかし、険悪で嫌味な心で接すると相手もまた、険悪な心と態度で相対するものだ、というような意味です。

私たちは、さまざまな人との出会いの中で生きています。自分の気の合うタイプの人の時は、すぐに打ち解けることができるものです。

しかし、「苦手なタイプだな」「いやな人だな」と感じる人は、おのずと接するのを避けたりするものでしょう。

でも、そのような人とも前述の、「おのが姿の鏡」だ、という考えで接してみる、このこともとても大切なことだと思うのです。

自分に合う人だけが回りにいるわけではありません。時には合わないと思われる人とお付き合いをする必要も出てくる、こんなことも子どもたちにうまく伝えていきたいですね。

投稿者 wow : 2007年07月10日 09:28