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2005年01月20日

第3回 かすが幼稚園 「子どもたちの『目』」

ある保育園でのお話です。園児の父親の中に、三人、どうしようもない父親がいたそうです。
どんな風に「どうしようもなかった」のかは聞いていないのですが、とにかくどうしようもなかった。そしてその父親たちに、保育園も、ほかの保護者もとても手を焼いていたそうです。
 ところがその保育園の園長先生、年配のおばちゃん先生ですが、すごいパワーの、日本で三本の指にはいる(その人いわく)先生でした。

 園長先生は秘策を練りました。その秘策とはいわゆる「お泊り保育にその三人を参加させ、子どもたちの世話を一緒にさせる」というものでした。

「なんで俺たちが…」という顔と風貌で現れた当の三人。何十人という幼児の世話をあれこれ命じられ、いやいやながら動き始めました。

 ところが夜を迎える頃になると彼らの表情や態度に変化が出始めました。鋭かったまなざしに優しさが現れてきたのです。

 翌日、園児が帰るころには、三人の顔はすっかり柔和になり、「とてもいい経験をさせていただきました。ありがとうございました!」と口々に御礼をいって帰っていったそうです。そして、その後、すっかり「よい父親」になったそうです。

 「うっそー!」と思われるでしょうが、本当の話です。

 私も教諭の免許を取るために、幼稚園で実習をしたのですが、たくさんの幼児を前にしてまず感じたのは、「なんてキレイな目をしているんだろう」ということでした。それに比べて大人になった自分の、ある意味で汚れた目と感受性にショックを受けたことをはっきり覚えています。

 子どもに「教えてやっている」、だけでなく、純粋なその目から何かを感じてみてください。

投稿者 wow : 22:24 | コメント (0)

第2回 かすが幼稚園 お母さん、お父さんの魔法のことば 「まかせるよ。思った通りやってごらん」  

 何をやらせても「どうやるの?」「やってやって」。
「こうしてごらん」といっても「できなーい」。
「どうしてうちの子はこんなに自信がないんだろう。
もっと自分で何でもできる子になってほしいな。」よくそんな声を耳にします。
「こうしなさい、ああしなさいといろいろと教えてあげているのに・・・」

 実はこの「こうしなさい、ああしなさい」と指示ばかりしていることや、子どもがすることに注意ばかりしていること自体が、反対に子どもの自発性が育つのを阻害したり、また自信を失わせてしまっていることが多いのです。

 自信をつける方法はまず「判断力をつけること」です。
判断力をつけるためには「自分で判断する機会をたくさんつくること」が大切です。

 そこでお母さん、お父さんの魔法のことばの登場です。
 「まかせるよ。思った通りやってごらん」

 このことばを子どもに何か手伝ってもらうときや何かに挑戦しようとしているとき、また「やって」「できない」と子どもがいってきたときに繰り返し使ってあげてください。

  ただし、結果については認め、ほめてあげることを決して忘れないでください。もし、結果が思わしくなくてもチャレンジしたことをまずほめ、それから注意する点をいってあげる。これを繰り返してください。

 園でこのことばを使い始めたとき、そのすばらしい効果には驚かされました。

 ご家庭でもこの「魔法のことば」を早速使ってあげてください。

投稿者 wow : 18:47 | コメント (0)

第1回 かすが幼稚園 「抱きしめる、という会話」

 私どもがいつも感じ、思うこと。それは保護者の方の力、特にお母さんの力の偉大さ、です。

 「子どもたちを見ているとご家庭の様子がわかります」と、私はよく皆様にお話しをします。そして「親の背中を見て子どもは育つ」と言い習わされてきましたが、ある面でそれは正しいなあ、と思わされます。

 お母さんの気持ちや愛情が「豊か」だと、お子様の気持ちも豊かです。しかし、どことなく余裕のない気持ちをお持ちだと、それも伝わってしまう、そんなことをよく感じます。

 数日前、「24歳母 乳児下腹部切る」「塾行かぬと小2長男絞殺」など、殺伐とした見出しが新聞紙面に躍っていました。なんとも胸が痛みます。前者の事件は「母親の幼児期の虐待体験から来る男性不信で発作的にやった」と記してありました。

 ここで思うのは、まず、やはり幼児期の「幼児体験」「原体験」といわれるものの影響の大きさです。「6歳までの体験は後の人生に大きな影響を与える。だからこそ、今を大切にして、褒め、励まし、認める子育てをしてください」、これもよくお話しすることです。

 次に思うことは、いくら自分が幼児期に虐待を受けていたとしても、それを抑えることがなぜできなかったのか、ということです。虐待まがいのひどいことを受けてきたすべての母親が、このような事件を起こすとは思えません。深い心の傷はあるけれど、だからこそ、自分の子どもに対しては深い愛情で接する、という子育てをされている方も多くいらっしゃるはずです。

 「抱きしめる、という会話」
今、新聞やテレビで公共広告機構がコマーシャルを流しています。

 簡単だけど、とても大切なことだと感じます。

投稿者 wow : 18:00 | コメント (2571)