第7回 「外国人と外人」

ALOHA! 節分も過ぎて日本ではいよいよ本格的な寒さの到来ですね。ハワイには四季はありませんが、乾季と雨季があり現在は雨季のシーズンです。雨季でもシャワーのような通り雨が多く直ぐに南国の太陽が顔を出すので傘も不用ですし、虹が多く見られるのもこのシーズンです。ところが今シーズンは例年になく荒れ模様で、傘があっても濡れるほどのどしゃ降りとなりますし、毎日日本の梅雨のような曇り空が多く虹も見えません。残念です。

さて、今回はタイトルのごとく日本人以外の人の呼び方についてお話しましょう。今日の日本では、日本国籍以外の方達を何と呼んでいらっしゃるのでしょうか?正確には国籍は何処であれ、外見が日本人と異なる方達のことです。10年ほど前は「外人」と呼ぶ呼び方でした。丁寧な呼び方をする方は「外人さん」とか、「外国人の方」とか呼びましたが、普段何気なく口から出るのは「外人」が多かったと記憶しております。しかもこの「外人」と言う呼び方は、時と場合によっては、ネガチィブな使い方をされておりました。例えば「あっ、外人が来た。」とか「外人のくせに!」とか、「変な外人」とか。あなたでしたら、街を歩いていて外見の異なる人とすれ違った時、傍にいるあなたのお子さんがどのような反応をするかご存知ですか? 又、あなたのお子さんがその人のことで何かあなたに質問してきたら、あなたでしたらその人のことを何と表現するのでしょうか?

私の子ども達は日本で生まれ、長女が10歳、次女が9歳、長男が3歳の頃まで日本におりました。長女と次女は日本の幼稚園に4歳、5歳、6歳(次女3歳、4歳、5歳)の間在籍していました。始めは園児達も名前で娘達を呼んでいましたが、5~6歳になると「外人」と呼ぶ園児が増えてきました。5~6歳は、ちょうど自分と周囲の違いに目覚める年頃であり、子ども達は素直にその疑問を周囲から聞こえてくる音や意味を真似る年頃でもあります。何気なく子どもは使う言葉でも、言われた子どもは子どもなりに疑問をもちます。その言葉のニュアンスから、子ども心にも疎外感を感じとるからです。多くの方の事例から、この「外人」と言う言い方は、5~6歳から始まって8~9歳になると減るようです。この年齢は呼ぶ側の子どもの年齢です。例外も勿論ありすし、使い方によってニュアンスが変わることも当然あります。

日本で子ども達の異文化理解のプログラムを主宰していた時、参加していた日本人の子ども同士の会話を私は耳にしたことがあります。 A子「何年日本に住んでいても、外人としか呼ばれないのだからいやになると、お父さんが言っていたわ。」 B君「外人という言葉は、なんだか地球の外からきた人みたいに聞こえるよね。せめて外国人と呼ぶべきだよね。」(A子さんのお父さんはニュージランド人でお母さんは日本人。彼女は当時11歳でした。B君の両親はともに日本人ですが、彼はニューヨークで小学校に2年通い帰国したばかりでやはり11歳でした。)「外人」を、地球外生物と感じたB君の感性に私は驚きましたが、在日外国人が常時携帯を強要されている「外国人登録証」には英語でエイリアンと書かれています。エイリアンとは正に地球の外から来た生物のことです。さすがにこの登録カードをもらったとたんに日本社会の疎外感を知らされる在日外国人も多いようです。アメリカ人の私のスタッフでこのカードを持っていた彼は、「日本のポリスからカードを見せろと言われたら、僕のアンテナも見せましょうか?と聞くのさ。」とジョークを言っていましたが、このジョークは日本の警察官には通じないかもしれませんね。蛇足ながら、現在私はアメリカで同類の(こちらでの通称はグリーンカードですが)を所有しています。それには、エイリアン レジストレーションカードと書かれています。つまり、日本の外国人登録証のエイリアンはそっくりそのままアメリカ永住権カードの真似であった、と私は察します。アメリカで「アンテナを見せましょうか?」と言ったら通じるか、今度試してみたいですね。

ご参考までに、こちらでは「外人」や「外国人」に相当する呼び方を、人を呼ぶときには使いません。個人の名前か、解らなければ「あの人」と言った表現、どうしてもある特定の人を描写するときに人種的な特徴として「何々系の人」「何人」と表現します。

ノブコ タカハシ ムーア
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ポリネシアンカルチャーセンター (ポリネシアの島々を体験出来るテーマパーク)オアフ島の北東に位置するこのテーマパークでは、お子様からお年寄りまでご家族揃って楽しめ、そして多彩なるポリネシア文化を実際に触れることが出来ます。 http://www.polynesia.co.jpモルモン教の大学が隣接した土地に設立したこの広大なパークは、大学生達のポリネシア文化研究発表の場でもあり、学生達にとってはアルバイト収入を得られる仕事場ともなっています。夜の90分にわたる各島のダンスショーは見ごたえがあります。ご家族でハワイに来られたら、是非訪れて見てください。
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多民族社会ハワイから異文化理解に役立つ情報を発信している スクール ハウス インターナショナルの運営者です。異民族間 結婚の家庭で育つお子さんの生活環境、多民族化がすすむ日本社会 で国際人教育を必要とされている日本の子どもたちの家庭環境を 一日も早く整えるために、自分の体験に基ついて語ります。 ご参考にしていただければ、大変嬉しいです。

<ノブコ タカハシ ムーア>
関東学院女子短期大学英文科卒業後、デンマークのInternational Peoples’ College で 23カ国の学生と共同生活をしながら、国際理解、国際平和を学ぶ。帰国後 民間ユネスコ活動に出会い以来30年間日本社会の国際化の最先端で様々な 国際交流プログラムを企画実施する。1993年3人の子どもたちの学校教育の為 ハワイに移民。同年それまでの体験をまとめた「集まれ!地球の子ども達」を出版。 School House International のホームページはこちら>>