第3回 「みんなの名前がビューティフル・ネーム」

Aloha! 皆様お元気のことと思います。日本では「小さい秋」が目に付く頃でしょうね。こちらハワイは四季ではなく乾季と雨季に分かれ、現在は乾季ですから日中は暑い日差しが続いています。真っ青な海と空、正に原色の世界です。

ハワイの島でも一番人口の多いこの島オアフの人口は、90万人ほどですが、人種、国籍色々なので、当然名前も色々あります。又、ハワイで生まれたからと、ミドルネームにハワイ語の名前、例えばカイ(男子)やマヘラニ(女子)をつける人もいれば、アメリカ国籍習得の際に米語名に自分の名前を変える人もいます。ですから名前だけで人種や国籍判断は困難になります。それでも多少は、生い立ちの判断の手がかりに名前が役立つことはあります。例えば、カレン・タカハシなら、日系アメリカ人、ヨーコ・ミラーなら国際結婚をしている日本人、でもカレン・ミラーとなるともう解りません。カレン・ヨーコ・ミラーとミドルネームに日本名がついていると、親が日本人なのか、アメリカ人に帰化した人なのか、日本との関係がありそうだと推測は出来ます。さらに中国名、韓国名、フィリピン名、ラテン系の名前やアフリカ系の名前があるのですから、大変複雑です。名前の固定概念は禁物です。こうなると、個人名を正確なスペルで覚えることが重要になってきます。

それでもハワイの人達は、結構器用に色々な名前を上手に発音します。これも南国に生活する人達のおおらかな気質の為のようです。多少発音が違っても、いちいち目くじらはたてませんから。アメリカ本土の白人コミュニティーからハワイに引越したアメリカ人が、ハワイに来てカルチャーショックをうけるのはこの名前にも原因がありそうです。

我が家の子ども達の名前は、主人と私の名前からとったアルファベットを組みなおした名前です。シェラードとノブコから、コシェノ(長女21歳)、シェブラ(次女20歳)、シェノン(長男13歳)と名前をつけました。主人の先妻はマリリンなので、彼の長男(現在ハリウッドで活躍中:www.shemar.com))はシェマーとなりました。これだけバラエティのある名前に慣れているハワイでも、我が家の子ども達の名前の語源は想像外のようで関心されますが、要は自分の両親を忘れないようにとの計らいです。

1980年国連の制定した国際児童年の年、その年の日本のテーマソングとも言える「ビューティフル・ネーム」が、ゴダイゴというグループの歌声で日本全国に流れました。若いお父様、お母様には、この歌をご存知ない方も多いと思いますが、私には色々な思い出があります。「名前それは燃える命、一つの地球に一人ずつひとつ~。呼びかけよう名前を、素晴らしい名前を~。」といった内容の歌詞は、奈良橋陽子さんの作詞です。確か幼い時期をカナダで育った方と記憶しております。1981年私が働いていた神戸ポートピア博覧会会場には、いつもこの軽快な歌が流れていましたし、1989年横浜博覧会に参加したバイカルチュアル・チルドレン(国際結婚家庭の子ども、帰国子女、在日外国籍の子どもたちを集めて日本の子供たちと異文化理解活動をしておりました。)の催し物「集れ!地球の子ども達」(私の著書はこのタイトルから取られたもの)のテーマソングにもこの歌を選びました。その時は、奈良橋陽子さんからお祝いのメッセージをいただきました。1998年ホノルルでNHKのど自慢が開催された時、高校生になっていた私の二人の娘が予選に参加。その時選んだ歌が、やはりこの歌でした。全部の歌詞を入手するのに、ハワイで牧師さんになられた元ゴダイゴのメンバーのお一人と連絡を取ったこともありました。

現在では日本でも、ハワイに負けずに様々な名前をお子さんに選んでらっしゃるようで、大変良いことだと思います。10年前、先に記したバイカルの活動で名前が子供たちに大きな問題であることを知らさせたこともありました。カンボジア国籍のモニカちゃん、日本人と同じ顔なので保育園では自分の本当の名前を呼んでもらえませんでした。バイカルの活動に参加して、自分の本当の名前を皆から呼んでもらって嬉しそうにしていた彼女の顔を思い出します。イギリスから帰国して日本の学校に行っていた両親が日本人のアンちゃん。漢字名もあるのに、「日本人の名前が欲しい」とお母さんに泣いて訴えました。「困ったわね、あなたの名前はお父さんもお母さんも始めての子でとっても嬉しくて、世界中で一番素敵な名前だと思って付けたのに……」その時のお母さんの言葉に、彼女は自分の名前を二度と変えて欲しいとは言いませんでした。ですから、「集れ!地球の子ども達」のフィナーレに、ステージの上で皆で大合唱をした「ビューティフル・ネーム」は子ども達の気持ちが一杯込められ、熱唱となったのも当然でした。

皆さんもお子さんと一緒に、是非この歌を歌ってください。 http://columbia.jp/~godiego/”>http://columbia.jp/~godiego/
http://www15.big.or.jp/~mios/minnanouta/ha/name.html

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ハワイの子どもの祝い
子どもの健やかな成長を願う親の気持ちの表し方は色々ですが、ハワイでは一歳のお誕生日を実に盛大に祝います。これは幼児死亡率が高かったポリネシア系ハワイ人の風習が起源のようです。招待客も100人から500人等、子ども中心のアトラクションが多いのですが、まるで結婚祝いのような騒ぎです。一方それぞれの民族の伝統的祝いをする親もあります。例えば、子どもに着物を着せて当地の神社で七五三の祝いをする日系人もおります。
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多民族社会ハワイから異文化理解に役立つ情報を発信している スクール ハウス インターナショナルの運営者です。異民族間 結婚の家庭で育つお子さんの生活環境、多民族化がすすむ日本社会 で国際人教育を必要とされている日本の子どもたちの家庭環境を 一日も早く整えるために、自分の体験に基ついて語ります。 ご参考にしていただければ、大変嬉しいです。

<ノブコ タカハシ ムーア>
関東学院女子短期大学英文科卒業後、デンマークのInternational Peoples’ College で 23カ国の学生と共同生活をしながら、国際理解、国際平和を学ぶ。帰国後 民間ユネスコ活動に出会い以来30年間日本社会の国際化の最先端で様々な 国際交流プログラムを企画実施する。1993年3人の子どもたちの学校教育の為 ハワイに移民。同年それまでの体験をまとめた「集まれ!地球の子ども達」を出版。 School House International のホームページはこちら>>