第5回 保護者パート4

 4月2日、15階のマンション通路から、小3男児が投げ出されて死亡するという事件がありました。逮捕された犯人が、子どもか女性なら誰でもよかった、と自供しています。もし、犯人の目の前に、園児が一人で遊んでいれば、男児と同じように殺害された可能性は高いということになります。
 私が、登下校時だけでなく、自宅周辺のほうがもっと危ないケースが多いとお伝えしてきたことがわかっていただければと思います。
 今回は、保護者が園児をどうしたら守れるのかということについて、できるだけわかりやすくのべてみたいと思います。
 これまでの話の中で、子どもには防犯(安全)年齢があると述べてきました。

子どもの防犯の基本的な考え方は、
 1 0~8歳までは保護年齢
 2 9~13歳は指導年齢
 3 14~17歳は性被害の指導年齢
 4 18歳以上は大人の防犯(自己責任=自力防犯)
の4段階にわけると、効果のある防犯指導ができやすくなります。

子どもの防犯といってもそれぞれ違いがありますから、最初に、その違いについて知っていただくことはとても重要です。もちろん個人差がありますから、これが厳密な区分けではないことを理解してください。平均的な基準としてということです。
 
このコラムをお読みになる方々は、1の0~8歳児の防犯についてお知りになりたいのではないかと思います。
これまでもお伝えしてきましが、この年代の子どもは片時も目を離さず、常にそばにいて保護することが防犯の基本です。
そして、園や学校関係者に子どもを手渡し、引き取るまでの時間いがいはすべて親の保護責任ということになります。
 1 通園中、通学中
 2 自宅近くの公園や路上で
 3 自宅や団地内の敷地内、建物内で、
 4 自宅に一人でいるとき
このすべての状況下で発生する、犯罪被害に対する子どもの保護責任は保護者にあるということです。
 
それから一つ忠告しておきます。
「知らない人についていってはいけません」という指導は、8歳までは役に立ちません。さらにつけくわえておけば、例え9~17歳までの指導年齢に達した子どもでも、このような曖昧な指導では役にたたないということを考えてみてください。 子どもへの防犯指導は、一つづつ具体的にわかりやすく指導することが基本です。特に14~17歳の女子には「性被害」の指導がなければ本当の防犯指導にはならないということも大事なキーワードの一つです。

————————————————-

・防犯コンサルタント
・日本防犯診断士協会 常務理事

<中山 天(たかし)>
1948年 熊本県生まれ
1977年 東京出版株式会社 常務取締役就任
1982年 東京出版株式会社 代表取締役就任
1999年 社業のかたわら続けてきた自力防犯・犯罪被害の回避力に 関する研究を実践するために会社を自主閉鎖(2006年5 ~6月には再建の予定)日本防犯診断士協会の設立準備を開始
2003年 特定非営利活動法人 日本防犯診断士協会設立 常務理事就任
総合防犯コンサルタントとして、防犯診断士 (防犯コンサルタント)の指導・育成、著述、各種防犯セミナーの講演などを主な活動としている。
http://www.bouhanshindan.npo-jp.net