第8回 愛のカタチ

皆様 こんにちは!!

クリスマスのデコレーションがあちらこちらで目に付くようになりました。もう12月、今年も残すところあと1ヶ月で終わりです。今年も、いろいろなことがありましたね。
特に、ここのところ毎日のように流れてくるニュースの中から、私鎌田が一番悲しく思っていることは、人と人の関係が日に日に希薄になってきていることです。
親と子、お友達同士、職場での人間関係、地域の人との関わりなど、皆どうしてしまったのだろうと思います。
そんな訳で、今年最後の皆様へのメッセージは“愛”について、考えてみたいと思います。

幼稚園児をお持ちの皆様に、かつて皆様がお医者様から「おめでたですよ」と言われた時の喜び、そして10ヶ月間お腹の中のお子様と一心同体だった時のこと、やっと外の世界へ出してあげてお子様自身が自分の力で呼吸できた時の感動など、全てがほんの5~6年前のことですよね。

でも、いざ産まれてくればきたで、お腹がすいたといっては泣き、おしっこが出たといっては泣き、眠いのに眠れないといっては泣き、ママ以外の人に抱かれるのはイヤといっては泣き・・・・。

それも、何度も経験を積んでだんだんに理解できるようになったということであって、最初は「どうして泣くの?」「どうしたら良いの?」と戸惑いながらの連続であったことと思われます。

その頃はさぞかし大変な毎日であったことでしょう。でも、それをなさってこられたからこそ今があるわけで、そんな経験がいかに大切か、言い換えれば、親が一人前の親になるようにお子様に育てられてきたとも言えると思います。

確かにお子様も一己の人格を持った人間です。しかしながら、他の動物に比べると、はるかに成長は遅いのです。人間として、一人前になるまでは親がきちんと育てていかなければならない責任があります。

基本は以下の三点です。
1. 丈夫な身体をつくること→身体に良い食事を与えること
2. 社会で生きていくための知識や技術を身に付けさせること→年齢に合ったルールや学問を身に付けさせること
3. 命の貴さを教えること→自然界の成り立ちを教えること

もちろん、この三点にはたくさんの枝葉がついていく訳ですが、たったこの三点をお子様にきちんと与えていらっしゃらない親御様が増えてきているように思えるのです。
食事一つをとってもそうです。丈夫な身体をつくるための食事って何でしょう?もちろん、バランスの良い食事ですよね。全て手作りでなくても構わないのですが、外から買ってきたお惣菜ばかりというのもどうでしょう・・・。
お母様が、家族の為に一生懸命にお料理を作っている姿を見た時、お子様はどう思われるでしょうか。「何を作ってくれるのかな」とワクワクし、食べた後には「作ってくれて有難う」と、感謝の気持ちを持つことでしょう。それに対してお母様は、「ちゃんと食べてくれて有難う。作った甲斐があったわ。」と思われることでしょう。
これが“愛”なのです。相手のことを思いやり、相手の為に何かをしてあげること、そして相手もそれを受け入れること、感謝の気持ちを持つことなのです。家族の中からそうした人間関係を築き、相手への思いやりを覚えさせていくことが、まさに前述の三点の子育ての基本なのではないかと思います。
難しく考える必要は全くありません。ただ、ちょうど今、幼稚園児をお持ちの親御様にとってはそれを教えるベストタイミングであることは間違いありません。是非、口に出して、声に出して、教えていってあげて頂きたいと思います

もうすぐ新年、どうぞ皆様、良いお年をお迎え下さい・・・・。

株式会社サマンサ 代表取締役 鎌田妙子
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元保育園園長、鎌田妙子が、今まで学んできた子育て理論や体験談などをもとに、子育ての悩みどころに対してアドバイスしていきます。毎回身近な事柄をテーマに、子育てアドバイスをお届けしていきますので是非ご覧ください。

<鎌田妙子> 1975年、北海道大学教育学部発達心理学研究室終了、認可施設 財団法人慈愛会保育園園長として9年間勤務。施設型保育の限界を超えるべく1986年独立。当時、日本では珍しいベビーシッター事業を立上げ、現在オフィス鎌田の代表として活躍中。