« 第10回 子どもがひとまわり大きくなる時 ~活動のプロセスが心を成長させます~ | メイン | 第12回 生活の中で子どもは自分を成長させます ~水に親しむ~ »
2005年01月20日
第11回 豊かな感覚を育もう ~感覚教育はお母さんもいっしょに楽しむところから始まります~
まわりの環境から必要なものをどんどん吸収していく乳幼児期には、特別に敏感な感受性を発揮する「敏感期」が訪れます。
今日はその中で、「感覚の敏感期」と呼ばれる時期に対応している「感覚教育」についてお話ししましょう。
私たちがまわりのものを知るための窓口となっているのが、「目、耳、鼻、皮膚、舌」という感覚器官です。「目で見る」「耳で聞く」「鼻でにおいを嗅ぐ」「手で触る」「舌で味わう」というように、五感を使うことによってその刺激は脳に伝わり、脳はそれを認識し必要な指令を体の器官に伝えます。
さて、私たちが生きていくために必要なこの五つの感覚が完成されるのが幼児期です。
お子さんが、上空を飛ぶヘリコプターの音にいち早く気づいたりしたことはありませんか。またお気に入りのぬいぐるみやタオルの感触やにおいを楽しんでいつまでも離さないといった経験をお持ちの方もいらっしゃることでしょう。
子どもは身近な環境を懸命に知ろうとする中で、音や肌触りといった情報のわずかな違いを見分ける力をつけていきます。このために、それぞれの器官をよりよく使って感覚を洗練させていく感受性が敏感になります。人間として発達していくために、この「感覚の敏感期」に、外界から感じ取る感覚を磨いておく必要があるのです。
モンテッソーリ教育には、この敏感期に対応した「感覚教育」という分野があります。モンテッソーリの園を見に行くと特徴的な「はめ込み円柱」「ピンクタワー」「茶色の階段」「赤い棒」などの教具は、子どもたちが感覚を用いてそれぞれのわずかな違いを比べて段階づけていくという活動に使われます。
これらは子どもの発達に則した優れた教具ではありますが、大切なこの「感覚の敏感期」にご家庭でも出来ることはたくさんあります。
毎日の生活の中でお子さんにいろんな体験をさせてあげてください。お散歩の途中で青空を見たり、夕焼けの空を鑑賞したり、ときには雨を手のひらに受けてその感触を楽しんだっていいんです。洗面器に水を汲んで水遊びも子どもは大好きですし、お母さんが歌を歌ってあげるのもいいでしょう。軟らかいおやつとちょっと歯ごたえのあるおやつ、甘い味つけとちょっと酸っぱい味つけ、カレーのにおいやホットケーキの焼けるにおい。なあんだと思われるかもしれません。でもお母さんもいっしょに楽しむ生活の中に、感覚を豊かに育むチャンスは潜んでいるのです。
投稿者 wow : 2005年01月20日 17:19

