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2004年07月20日
第10回 子どもがひとまわり大きくなる時 ~活動のプロセスが心を成長させます~
お子さんを育ててこられた中で、子どもがぐんと成長したと感じられるときはどんなときだったでしょうか。毎日毎日寝返りをしようとがんばっていた子がある日を境に難なくできるようになった。食べさせようとする親の手を「自分でする」とばかりに払いのけて手づかみで食べていた子が、スプーンを使わせているうちに上手にすくって食べられるようになった。何もできない状態で生まれてから今までのお子さんの成長には目を見張るものがあったはずです。
人間がひとまわり成長するときには、次のような過程を経ていくという特徴があげられます。
Ⅰ 自分の意思で取り組む。
Ⅱ 選んで始めたものに一生懸命関わる。何回も繰り返したり、難しくても投げ出さずに集中して関わる。
Ⅲ 乗り越えたことで、達成感を味わい自信をもつ。
このような経験をすると、不思議と心が安定し、積極的になり、人に優しく
することができるようになります。これは幼い子どもだけではありません。心
が荒れて粗暴な振る舞いをするようになってしまった子も、自分で自信を持て
るまで活動をやり遂げ、深い充実感を味わったときに変わっていくということ
がいわれています。
「初めてのおつかい」という番組をご存知でしょうか。小さい子どもが頼ま
れたおつかいを自分の力でやり遂げる姿を見守る番組です。困難に出会っても誰に頼ることもできない状況の中、子どもは懸命に自分の力で乗り越えます。
これはまさに先にあげた過程を経て、子どもたちが精神的にたくましくなった
姿を見せてくれる例です。
このような「自分の成長のための仕事」ともいえる過程がモンテッソーリ教
育の中でも用意されています。子どもが自分で仕事を選び、集中して関わるこ
とで達成感を味わう。この経験をつむことで、自分のことができるようになる
というだけでなく、もっと深いところで子どもは成長を遂げます。調和の取れ
た、人に思いやりの心をもつことができる人になっていくのです。
ご家庭でお子さんの活動を見るときも、このプロセスを大切にしてあげてく
ださい。できた、という結果だけが大事なのではありません。過程が心を育ん
でいるのです。
投稿者 wow : 2004年07月20日 17:26

