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2004年03月20日

第6回 「自分でしたい」は自立の芽生えです ~年齢に見合った自立をさせましょう~  

 「自立」という言葉を聞いて、何を思い浮かべられるでしょうか? 子どもが大きくなりやがて成人して、親の援助を必要としなくなったときの姿をイメージされる方もおられるでしょう。これも大きな一つの自立の形です。けれども、子どもの自立をめざすといった場合、そんな遠い将来のことばかりを指すのではありません。文字どおり自分で立って歩けるようになるころから、こどもの自立への道は始まります。成長していく子どもにとって、その年齢に見合った自立は存在するのです。

 立って歩けるようになる時期に前後して子どもは盛んに体や手を使って活動しようとします。食べさせようと差し出したスプーンを奪い取って、「じぶんでする」という意志を見せるという場面は、皆さんにも経験がありませんか。ひとりで歩くと言って絶対手をつなごうとしないとか、着替えるときのボタンの留めはずしは決して人に譲らないとか、つい大人が手を出してしまうとびっくりするほど泣いて初めからやり直さないと気が済まない、というようなことがあちこちの家で繰り広げられていることと思います。これは、自分の力で生きようとするエネルギーの表れであり、それほど「自立」に対する願望は強いものなのです。

 この時期の対応によって、大きく子どもは変わります。自分でしたい、けれどもうまくいかない、といったときに、大人がやってあげるということを繰り返していると、そのうち子どもは自分でやろうとせずに大人の援助を待つようになってしまいます。反対に、子どもの気持ちに添って、どうすればできるかやり方を丁寧に見せるということをこころがけると、子どもは一生懸命がんばってやり遂げようとします。そしてやり遂げたという経験を重ねるうちに、「ひとりでできた」という自信が、次のことに向かう意欲や小さい子への思いやりにまでつながっていくのです。

 靴をはく、洋服を脱ぐ、手を洗う、トイレの始末をする、食器を運ぶ、等々 基本的な技術を身につける、そのための適切な援助をすることが、子どもの身体的な自立にとどまらず、精神的な自立も促すということを心にとめて、お子さんとの生活を送ってみてください。子どもの新たな一面を見ることができるでしょう。

投稿者 wow : 18:01