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2004年02月20日

第5回 子どもの自立を助ける環境をつくろう~環境作りのヒントは子どもとのやりとりの中にあります~ 

 秩序や感覚、運動、などのさまざまな敏感期を迎えている子どもたちにどんな環境を準備するとよいのでしょうか。モンテッソーリは、科学者としての鋭い観察力と深い洞察力をもって、子どもを観察し、子どもが自らを成長させるために必要なさまざまな教具を作り出しました。モンテッソーリの園にあるこれらの教具は、もちろん環境のひとつとして大切なものですが、教具を準備すれば子どもは自ら望ましい成長をとげるのか? いいえ、そうではありません。

 モンテッソーリが初めにしたのは、先入観をもたずに子どもを観察したことでした。そして幼児の秘密とでもいうべき生命の輝きを見つけたのです。これは彼女が出会った子どもたちだけではなく、今ここにいる子どもの中にも必ず見いだせるものです。ですから、お母様方自身が毎日の生活の中で子どもをよく観察するところから環境作りはスタートします。

 たとえば、子どもと一緒に出かけようとしています。時間がないのでそれまで遊んでいた子どもを中断させて靴をはかせようとします。すると子どもはいやがって靴をはこうとしません。気がせく母親は子どもをしかりつけ、まだ泣きやまない子どもを引っ張って出かけることになってしまいました。ここで、子どもをよく観察してみると、こんなことに気がつくかもしれません。

 ・子どもがしようとしていたことがまだ途中だったのではないか。
 ・子どもの生活のリズムは大人よりずっとゆっくりなのではないか。
 ・お母さんのように自分で靴をはきたかったのではないか。
 ・大好きなお母さんにしかられると、子どもは大人が考えるよりずっと傷つく
  のではないか。
 ・泣いて訴えたのに応えてもらえないことに、自分が否定されたような気持
  ちをもったのではないか。

 子どもの様子から何かに気づいたお母さんは、次に出かけるとき子どものペースにあわせられるように、早めに支度を始めるかもしれません。あるいは靴をはくところをゆっくり見せて、子どもができないところだけ手助けするかもしれません。これは子どもの自立を助ける環境をりっぱに準備したことになるのです。

投稿者 wow : 2004年02月20日 18:04